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【3代目・前期 中期】ホンダ アクティバン(HH5/HH6型)

2022/05/14
アクティバン 0
軽貨物 1BOXワゴンタイプ
アクティバンホンダの軽ワンボックス型軽自動車で軽貨物にあたるモデルである。本稿では3代目、HH5およびHH6の1999年5月~2010年7月までを前期~中期型とし、これを扱う。

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画像参照元:ホンダ認定中古車




概要


1999年5月にフルモデルチェンジし、3代目となったホンダのアクティバン。軽トラのアクティトラックと同時にフルモデルチェンジし、フロントまわりはおなじだが、運転席後ろからがアクティバンでは箱バンタイプとなる。

ホンダの軽ワンボックスは歴代、軽トラと同じくMRレイアウトを採用するのが大きな特徴で、スバルのサンバー(※ダイハツ製を除く)に匹敵する独特のメカニズムを持つ軽バンである。

初代は1977年に登場し、2代目は1988年にフルモデルチェンジ。それからおよそ11年ぶりのフルモデルチェンジとなった。

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3代目アクティバンは新規格に対応し新衝突安全設計ボディと歩行者障害軽減ボディを採用。また、低出力と高燃費を両立した新エンジンの採用しつつ、従来のMR方式に加えセミキャブオーバータイプのボディとロングホイールベースによる実用性の大幅向上など、新時代のフルモデルチェンジにふさわしい内容となっている。

エクステリアは先代のイメージを引き継ぎつつもヘッドライトを大型化しオーソドックス感をプラス。さらにマルチリフレクターヘッドライトの採用でスタイリッシュな顔つきとした。

パッケージングはアクティ伝統のMR方式を採用しつつ、前輪を可能な限り前に配置したセミキャブオーバータイプを採用。これによりホイールベースは先代比プラス520mmの2420mmに。加えて低床、低重心も実現した。

荷室長は最大2640mm(※タウングレードを除く)を確保し、フルフラットを実現。また、2シーターの「PRO-A」グレード、キャビンと荷室を分離した「PRO-B」など仕事に便利な多彩なラインナップを設定。

また、フロントシートはフラットかつ広い居住スペースを実現し、エンジンが運転席下に無いことで静かなキャビンを実現。また、助手席シートの跳ね上げ機構(PRO-Bグレード)により多様な使い方も実現した。

エンジンは新開発のE07Z型「ハイパー12バルブ PGM-FIエンジン」を採用。先代よりも8馬力以上パワーアップした新開発エンジンで、加えて「10万kmメンテナンスフリーのイリジウムプラグ」、「DLI(ディストリビュータレスイグニション)点火システム」、「長寿命・タイミングベルト」採用でメンテナンス性や耐久性も向上させた。

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これにエンジンをボディ後方、後ろタイヤよりも前に配置するMR方式を採用し優れた操縦安定性と重量配分によるトラクション性能を両立させた。なお、最小回転半径は4.5mで電動パワーステアリングを3代目では標準装備(※PRO-Bを除く)とした。

ボディは前面衝突フルラップ55km/h、前面オフセット衝突64km/h対応した新衝突安全設計ボディに歩行者障害軽減ボディも採用。インテリア前席キャビン上部のルーフサイド、ピラーなどに衝撃を吸収する構造も採用した。

安全装備としては運転席用SRSエアバッグを全タイプ標準装備。助手席用SRSエアバッグはメーカーオプションで設定とした。このほかフロント3点式ロードリミッター付きプリテンショナーELRシートベルトを標準装備。リア3点式ELR/ALR(チャイルドシート固定機構)シートベルトを標準装備は上級のタウングレードに標準装備。

ABSはメーカーオプション設定とし、MT車にはクラッチスタートシステムを新採用した。ただし、快適装備のエアコンはレス仕様でオプション設定となっていた。

3代目アクティバン(HH5/HH6)と2代目バモス(HM1/HM2)との違い


3代目アクティバンと2代目バモスの大きな違いは4ナンバーの軽貨物モデルか、5ナンバーの乗用モデルかの違いとなる。

また、内外装やエンジンも異なり、アクティバンは質素なボディカラーにアルミホイールは非設定。内装も簡素なシートとなるが、バモスは乗用モデルらしいポップなボディカラーの設定に専用インパネクラスターや上級なシート、ターボエンジンの設定などの違いがある。

エクステリア


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フロントデザイン。3代目アクティバンはオーソドックスな台形ヘッドライト&グリルとバンパーが特徴だ。先代の2代目ではヘッドライトまわりにブラックラインを用いて眼力を強調していたが、3代目ではこれを辞めてベーシック感を強めた。また、中央部にはグリルを採用している。

乗用モデルのバモスとはグリル付近が異なり、バモスではメッキグリルによるスタイリッシュさを強調したたが、貨物のアクティバンでは省略され、形状もベーシックなグリルとなる。

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なお、デビュー当初はバンパーが無着色の樹脂タイプだったが、2000年2月の一部改良で全グレードでボディカラーと同色タイプとなった。

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サイド。商用車らしく質実剛健な見た目。前タイヤが極限まで前方に配置されたロングホイールベースであることがわかる。もちろん電動スライドドアは非装備で、両方とも手動スライドドアとなる。

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加えて電動格納式ドアミラーも非装備で、ドアハンドルと同じく非塗装の樹脂タイプとなる。また、キーレスも2007年2月の一部改良までオプション設定すらなかった。

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足元は12インチスチールホイール。タイヤサイズは145R12-8PR LT。最上級のタウングレードのみホワイト塗装のスチールホイールとなる。

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リア。アクティバンのテールランプは先代と同じく下部で横長に配置。荷物の出し入れなどを考慮した設計で、リアゲート開口部が広くなる特徴がある。

エンジン・機能


エンジンはE07Z型直列3気筒SOHC12バルブ自然吸気エンジンのみ。最高出力は46ps(34kW)/5500rpm、最大トルクは6.1kg・m(60N・m)/5000rpm。

4WDの4AT仕様のみ若干出力やトルクが異なり、最高出力は53ps(39kW)/7000rpm、最大トルクはタウングレードが6.1kg・m(60N・m)/4000rpm。SDXグレードが6.2kg・m(61N・m)/4000rpm。

トランスミッションは2WDモデルが5MTと3AT、4WDモデルが5MTと4ATとなる。駆動方式はMRまたは4WD。ABSはタウングレードのみにオプション設定。



エンジンはスズキやダイハツの3気筒エンジンと比べるとSOHCなので見劣りする感じがするが、ホンダらしい扱いやすさと3気筒なのに上までよく回るエンジンで、ビートのMTRECとまではいかないが5MTと組み合わせると楽しいエンジンである。

3代目アクティバン HH5とHH6との違い


3代目アクティバンのHH5とHH6との違いは駆動方式。HH5は2輪駆動でMRのアクティバン。HH6は全輪駆動で4WDのアクティバンである。

なお、軽トラのアクティトラックではパートタイム4WDを採用し、一部グレードでは副変速機により悪路での走破性を高めているがアクティバンでは全車ビスカスカップリングを用いたフルタイム4WDとなる。

3代目アクティバン(HH5/HH6)の持病 ヘッドガスケット抜け


アクティバンは乗用モデルのバモスと同じくエンジンを車体中央部に横向き状態で設置されいている(※4WDの4ATを除く)。通常は地面に垂直に設置するのが一般常識だが、床下配置でかつ底床フロアを実現するためエンジンの全高が高くなる垂直置きではなく、横向きで設置したものと思われる。

このためガスケットが地面に対して真横を向いているのだが、これがエンジンのオーバーヒートを招きやすくなっている。特に乗用モデルのE07AZ型エンジンでこの症状が起きやすい(※同じ形のアクティバンのE07Z型ではあまり不具合の例が少ない)。

理由はオイル管理が不十分だったり、構造的に熱がこもりやすかったり、高負荷運転(高回転多用)が多いなどが考えられる。

オーバーヒートだけで終われば良いのだが、高い確率でヘッドガスケット抜けを起こし、冷却水の水漏れの発生を招いてしまう。E07Z型エンジンを搭載するバモスはこれが持病と呼ばれ、この状態では修理必須で注意が必要だ。

アクティバンの場合はバモスに比べて故障事例が少ないが、バモス同様に床下にエンジンを横置きする関係で整備性が悪く、工賃が高くなる傾向にある。その発生走行距離は10万キロ前後が多いため、特に過走行車を買う場合は「交換済み」かなど充分注意されたい。

インテリア


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インパネ。商用車らしい簡素なデザインだが、インパネトレイなど実用性も加味されたデザイン。

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2003年4月の一部改良では助手席ABSが標準装備化。このときインパネデザインが若干変更され、センタークラスターの位置が少し上へ移動し2DINサイズのオーディオが使用可能に。インパネトレイの位置が下に移動しグローブボックスも若干上に移動した。

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スピードメーター。デビュー当初は1眼式の軽貨物ではよくあるシンプルなメーターだったが、

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2003年4月の一部改良でインパネデザインの小変更と共にスピードメーターも2眼式のスポーティなタコメーター付きへと変更された。なお、このメーターは乗用モデルのバモスと同じタイプである。

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ステアリングはウレタンスプリング。

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エアコンはマニュアル式エアコン。ただしエアコンは標準がレス仕様で、メーカーオプション設定だっため、タマによってはエアコンレスな車両もあるので注意が必要だ。

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5MTのシフトノブ。

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ATのシフトノブ。とものフロアシフトとなる。

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フロントシートはセパレートタイプ。ファブリックシートの採用で、形状は質素ながら当時としては割りと出来が良かった。

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リアシート。軽貨物のため簡素な作り。前側に倒してフルフラットにはできるが、シート自体のスライド機構は非搭載。

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ラゲッジスペース。

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リアシートを倒した状態。タウングレードには設定がないが、SDXグレードやPRO-Aグレードでは「折り畳み収納式助手席」を採用し、助手席までフルフラットな空間を実現。これにより自転車はもちろん2輪車などの長物も積載可能なトランスポーターとしても重宝する。

ただし、リアシートを格納するとフロントシートが後部方向へスライドできなくなるなど、一部不評な部分もあった。

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2シーター仕様の「PRO-A」や「PRO-B」のラゲッジスペース。

まとめ


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3代目のアクティバンは新規格により拡大されたボディ&安全性能、オーソドックスかつスタイリッシュになった外観やロングホイールベースによる荷室長の拡大、新エンジンとMRレイアウト方式によるホンダらしい走りなど正当な進化を果たしたフルモデルチェンジとなった。

この手の軽ワンボックスで商用車となるといかに安く、実用的で大量に作るかに重点が置かれ面白みが欠けてしまうのがセオリーだが、3代目アクティバンではMRレイアウトを採用し、最適な重量配分による走りも楽しめる軽ワンボックスとなっている。

特にスバルの6代目までのサンバーほどではないがボディ後方に重たいエンジンがあることで、空荷の際にも雨の日や特に雪道でのトラクション性能が良く、4WDモデルであれば雪道も安心である。

エンジンも自然吸気エンジンながら高回転までよく回り、(絶対的な速さは無いが)5MTの設定もあるため箱バンでも意外と走りが楽しい一面もある。

上述の持病は要注意だが、エブリィハイゼットカーゴとは異なる6代目サンバー的な嗜好性を持つモデル。中古市場でも現行はNシリーズのN-VANに移行し年式も古い点や、6代目サンバーのようなプレミアム的な中古価格は付いておらず比較的購入しやすいので、4ナンバーで税金の安い軽ワンボックスを安価に買う場合はオススメしたい1台である。






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さすらいのクラ吹き
Admin: さすらいのクラ吹き
軽自動車大好きでマニアな管理人が、旧モデルから現行モデルまで様々な軽自動車を解説&紹介します
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