2013
04/07
日

2006年2月にフルモデルチェンジを行った2代目モコ。先代と同じくスズキからのOEM供給を受けての販売となり、初代モコではグリルのみの変更点だったが、この2代目モコではグリルに加えてヘッドライトとバンパーも専用品となり明確な差別化がなされた。さらに内装もスズキ版とは異なる日産専用内装を設定し、上級なイメージとしているのが特徴だ。

フロントデザイン。スズキ版は丸目が全面に出たオバQみたいな顔つきのフロントまわりだったが、日産版では同年代のマーチやノートに通じるシャープでキリッとした顔つきに変更されている。さらにグリル周りも中央部を境に左右対称の専用グリルが与えられ、日産らしさを表現している。可愛らしさと愛嬌のある顔つきで若い女性を狙ったデザインだ。
ちなみにスズキのMRワゴンはこんな感じ。

人によってはスズキ版の方が取っつきにくいデザインに見える。実際、本家スズキよりも日産版の方がよく売れたらしい。これは某ダイハツとトヨタのOEMモデルの関係に似ている。

サイドから。先代の面影は残るものの、どちらかと言うとワゴンRのようなワゴン型となっている。ベーシックなSとEグレードではフルホイールキャップ。ターボのGグレードではアルミホイールを標準装備。

リア周りはエンブレムが日産になっている程度で、変更は無い。
搭載されたエンジンはベースと同じく、3気筒のNAとそのターボ仕様。ターボについては60馬力のMターボだ。トランスミッションは4ATのみで駆動方式はFFか4WD。なおターボモデルのグレード名は先代が「T」だったのに対し、2代目以降は「G」グレードとなっている。

インパネ。

スピードメーターは非常にシンプル。女性を意識してタコメーターなど余計なものはつけずわかりやすさを重視している。

フロントシートはベンチシートタイプ。先代ではモデル後半からベンチシートタイプが追加されたが、2代目では最初からベンチシートだ。内装色は女性ユーザーを意識して、明るい配色になっている。これはスズキ版には無い日産専用の内装でこの部分も差別化がなされた。なお、後に追加される「ショコラティエ」グレードでは黒系のシートも設定されたする。

リアシート。2代目になって足元が広くなった。スライド機構付きで足元の広さとラゲッジルームを調節可能だ。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。
2代目モコは、女性向けのワゴン型軽自動車である。親戚のワゴンRよりもデザインが良く、特に日産版の方が際立っているだろう。ワゴンの実用性も評価できる1台だ。基本的に女性向けなので走行性能は必要ないと思うが、もし郊外や少し遠出を考えているならMターボを検討したほうが良いだろう。何分旧式の4ATに重たいボディなので加速は求められない。
なお、2代目モコではオーテックジャパンによる特別仕様車の「エアロスタイル」が2007年10月に追加設定となり、より精悍さとスタイリッシュがアップしたモデルも追加されている。こちらは外装のみの変更だがシルバー塗装のカラードグリルにアンダープロテクターパーツをまといベースのイメージはそのままにオーテックジャパンによるほどよいカスタムが行われたモデルでスズキ版にはない日産らしさを強調した特別仕様車となっている。
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