2021
02/14
日

画像参照元:Goo-net
概要
2018年6月にデビューした「ミラトコット」。ミラという名前が付くことからも想像が付くようにミラ系統の低燃費モデルである「ミライース」をベースに作られた派生モデルである。ただしミラトコットはそれまで存在した「ミラココア」の実質的後継モデルとして企画され、開発に関しては購入層に近い女性社員で構成されたプロジェクトチームが企画に参画。ユーザー視点でのコンセプトの採用やアイテムなどを反映させた女性向けモデルとなっている。
コンセプトは「誰でもやさしく乗れる、エフォートレスなクルマ」。ミライースのように軽自動車に相応しいリーズナブルな価格やコンパクト感を追求。運転に不慣れな初心者やエントリーユーザーにも気軽に乗れるような車両感覚のつかみやすいパッケージを実現した。これと同時に他のモデルでも採用されている衝突回避支援システムの「スマートアシストⅢ」をグレード別に設定し、SRSサイドエアバッグやSRSカーテンシールドエアバッグは全グレードで標準装備とした(※軽自動車としては初)。

エクステリアは水平基調のボディフォルムで見力の良さを追求。昔ながらのオーソドックスなスタイルでデザイン性と運転のしやすいさを両立させた。一方でヘッドライトやコンビランプを丸型とすることでスクエアボディに映えるワンポイントアクセントとも取り入れている。

インテリアはエクステリア同様に水平基調とすることで扱いやすさと視界の良さを実現。セラミックホワイトのインパネガーニッシュで暖かさややわらかな印象を与えた。さらにシートにもベージュ系と茶色のコンビネーションカラーフルファブリックシートを採用。明るい印象と汚れが目立ちにくい配慮により実用性も持たせた。

パッケージングは扱いやすいコンパクトボディとし、ミライースよりも全高を30mmアップさせた1270mmとし、このボディスタイルながらゆとりあるヘッドクリアランスとした。これと同時に運転席からボンネットの角を見やすくしたり後方の感覚もつかみやすくしたことで他の軽自動車にはない運転のしやすさを追求している。

自動ブレーキ面では衝突回避支援システムの「スマートアシストⅢ」をグレード別に設定。スマートアシストⅢではステレオカメラを採用し、ソナーセンサーをフロント2個追加することで信頼性を向上させた。
便利装備としてはパノラマモニターとコーナーセンサーをダブル設定(※スマートアシストⅢグレードに標準装備)。また全グレードでLEDヘッドライト(Bi-Angle LEDヘッドランプ)を標準装備とした。
快適装備としてはUSB電源ソケットを2口標準装備とし、シートヒーターを座面に加えて背もたれ部分にも設定。バニティミラーを運転席と助手席の両方に装備し、フロントウインドウにIR&UVカットガラス、フロントドアにスーパーUV&IRカットガラスを採用し、日焼けの原因となる紫外線や、暑さを生む赤外線を効果的に遮断するようにした。
エンジンは2代目ミライースと同じKF型エンジンとなるがミライース用のものよりもさらに扱いやすさを追求し最高出力と最大トルクを微妙にアップ。燃費性能はミライースよりも若干落ちたものの乗りやすいエンジンとした。さらに「Dモノコック」の採用やフロントフェンダーとバックドアに樹脂パーツを採用することで軽量化も行っている。
GリミテッドSAⅢの特別装備
そのミラトコットに登場からおよそ1年後の2019年7月。パノラマモニターを標準装備するG SAⅢグレードをベースとしたお買い得な特別仕様車が登場した。

具体的には外装ではUVカットガラス(フロントドア)、Xグレード用のミラトコット専用14インチフルホイールキャップを。内装ではドアトリム&インナーハンドル&エアコンレジスターノブを材着ブラック(塗装なし)に変更、クリーンエアフィルターと非LEDのフロントパーソナルランプを標準装備しつつお買い得とした特別仕様車となっている。
エクステリア

フロントデザイン。GリミテッドSAⅢのフロント周りは特に変更無く、ノーマルグレードと見た目は同じ。

全グレード共通でLEDヘッドライトを標準装備する。

サイド。GリミテッドSAⅢの特別装備としてはフロントガラスが最上級グレード用のスーパーUV&IRカットガラス(フロントウインドゥ)を標準装備とする。

足元はXグレードに標準装備される『TOCOT』アルファベットエンブレム付の14インチフルホイールキャップ。最上級のGSAⅢではこの2トーンカラーバージョンとなる点が異なる。一方でXグレード以下ではダイハツの標準的なホイールキャップなのでやはり見た目のおしゃれさではこのレトロなホイールキャップの軍配がある。

リア。このあたりもベースと同じ。特別仕様車を示すエンブレム類は特に無し。
エンジン・機能

エンジンはミライースと同じKF型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンのみとなるが、ミライースのものより出力とトルクが向上。最高出力は3馬力アップの52ps(38kW)/6800rpm、最大トルクは0.3kgアップの6.1kg・m(60N・m)/5200rpm。トランスミッションは全グレードでCVTのみ。駆動方式はFFまたは4WDとなる。安全装置として全グレードでVSCとTRCを標準装備。ABS(EBD付き)はもちろん全グレード標準装備でSRSサイドエアバッグ(運転席/助手席)&SRSカーテンシールドエアバッグ(前/後席)も全グレードで標準装備とした。

このほか衝突回避支援システムの「スマートアシストⅢ」を標準装備。ステレオカメラによる強力な衝突警報機能(対歩行者&対車両)のほか衝突回避支援システム(対歩行者&対車両)、車線逸脱警報装置、誤発進抑制制御機能(前&後ろ)、先行車発進お知らせ機能、オートハイビームなどを備える

特にオートハイビームは夜間に対向車の有無で自動でハイビームとロービームを切り替えてくれる優れもだ。
インテリア

インパネ。SAⅢの特別装備としてはエアコンレジスターノブが材着ブラック(塗装なし)に変更となるほか、クリーンエアフィルターを標準装備とした。ちなみに最上級のGSAⅢではフロントのルームランプ(フロントパーソナルランプ)がLED仕様だったが、通常のバルブ仕様に変更となる。この点は安いLEDが出回っているのでDIYで交換してもよさそうだ。

スピードメーターはベースと同じ。

エアコンはベースと同じオートエアコンタイプ。

このほかGリミテッドSAⅢではドアトリム&インナーハンドルも材着ブラック(塗装なし)に変更となる。

GSAⅢがベースのためパノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパックが標準装備となり、コーナーセンサーも装備される。

フロントシートはセパレートタイプ。GSAⅢがベースのため両席にシートヒーターを標準装備する。

リアシート。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。シートは一体可倒式で分割は不可能。
まとめ

ミラトコットの特別仕様車、GリミテッドSAⅢは最上級のGSAⅢをベースに外観はほぼ最上級グレードと同じで一部省略したりコストの安いパーツで構成して価格を抑えたお買い得な特別仕様車である。最上級グレードと比較すると約7万円ほどお得となっており、その一つ下のグレードのXSAⅢと比較するとわずか1万円アップで本来は3万円もするパノラマモニター対応カメラのオプションが標準装備になるためこの点からも良心的なグレードである。ミラトコットでパノラマモニター付きのナビをつけようと思っている人は間違いなくお得な特別仕様車といえよう。
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