2013
03/17
日

1996年5月登場のオプティクラシック。オプティというと、走り好きの人にとっては2代目のセダン型4気筒ターボを思い浮かべるが、初代は打って変わって可愛らしいデザインが特徴の若い女性向けモデルだった。特に後に追加されたこのオプティクラシックは、元々の丸みをおびたデザインにクラシック調のカスタムでさらに個性が光っていた。
コンセプトは、「ミラの上級モデル」。堅実で真面目なデザインのミラに対し、丸みをおび愛嬌をもったこのオプティは当時としてはインパクトが強かった。ちょうどスズキがアルトの上級モデルとしてセルボ・モードを出していたが、ダイハツのオプティはこれに相当。特にオプティをベースとしたクラシックモデルの「オプティクラシック」は初代オプティのボディラインを生かした素性の良さがウリで、そのキュートなキャラクターを強めた外観がよくマッチしてた。

フロントデザイン。オプティクラシックではヘッドライトはそのままだが、まわりにメッキパーツを付けクラシック感を演出。加えて専用の大型メッキグリルにメッキモール付きバンパーで上級感とクラシック感を強めた。ノーマルでは丸目ヘッドライトにのっぺりとしたグリルやバンパーでそこまで特徴的ではなかったが、主張の強いグリルとバンパーにより、丸目ヘッドライトが引き立ったデザインとなっている。これが出た当時はベースモデルよりも可愛らしく仕上がっていたため、ベースモデルよりも売れるほどの大ヒットとなった。

横から見たデザインも、後部にかけては普通のハッチバックだが、フロントにかけてはかなりの曲線を描いている。ドアミラーカバーとアンダースカート部分にはメッキパーツが追加され、横からもクラシカル感を演出。足元はフルホイールキャップだが、クラシカル風のデザインでよくマッチする。

リアもメッキと丸いコンビランプでクラシック調を表現している。ノーマルでもコンビランプのデザインが良かったが、クラシカル仕様ではさらに一歩進んでよりデザインが良くなった。ただし、コンビランプまわりは専用設計ではなく、ノーマルに対して後付ではめ込むタイプ。この他リアゲートには「Classic」エンブレムが追加された。

エンジンはEF-KL型3気筒SOHC6バルブとEF-ZL型3気筒DOHC12バルブエンジンの2種類。EF-KL型は最高出力42ps(31kW)/6800rpm、最大トルク5.4kg・m(53.0N・m)/4400rpmを発生。こちらは3ドアモデルの「クラシックⅢ」に搭載。もうひとつのEF-ZL型は最高出力55ps(40kW)/7500rpm、最大トルク6.2kg・m(60.8N・m)/4000rpmを発生し、5ドアモデルである「クラシックV」に搭載された。トランスミッションは5MT、4AT、3ATの3種類。ベースと同じくATと4WDの組み合わせでは3ATにビスカスカップリング式フルタイム4WD、MTと4WDの組み合わせではパートタイム4WDとなる。。FFモデルにおいてはサスペンションに4輪独立懸架式を採用。スバルの軽のような豪華な足回りとなっていた。

インパクトは少し古さを感じるものの、ウッドパーツで雰囲気は良い。

スピードメーター。

オプションでタコメーターの設定があった。

ステアリングは専用のウッドタイプ。

フロントシートはセパレートタイプ。軽自動車では珍しいレザーシートとなっており、クラシカル感あふれる内装となっている。

リアシート。

ラゲッジルーム。

初代オプティは丸みを帯びたボディラインを生かしつつ、クラシカルパーツでその特徴を引き出したレトロモデルである。旧規格のクラシックモデルの中でもかなりデザインが良く、今見てもその外観は通用するところがあるくらいだ。旧規格ゆえの室内空間のせまさや燃費、安全装置で不利な部分もあるがデザイン性に惹かれたのならこだわりの1台として面白いかもしれない。
中古市場では旧規格で登場からかなり経過していることもあって値段はかなり安価。さすがに遠出はキツイだろうが近所の買い物や迎え、通勤用途であれば特に問題はないだろう。安くて可愛らしい軽自動車を探している人向けだ。
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