2018
03/01
木

2002年12月登場の6代目ミラ。6代目はそれまでのミラとは異なり、従来通りのベーシックモデルと知的でアクティブな若い女性をターゲットをターゲットとしたワンランク上のミラを設定した。それが「ミラアヴィ」というモデルである。アヴィとは「Attractive & Vivid Mini」の意味で躍動的なミニカーとか、魅力的なミニカーといった感じの訳になるだろうか。ムーヴのスポーティーモデルに代表されるような「カスタム」の名前をあえて使わなかった点も新しい挑戦といえる。
6代目ミラベースのミラアヴィは外観からも想像がつくようにプラットフォームを一新(3代目ムーヴのプラットフォームを適用)。初代ミラの基本コンセプトである「広々空間&小粋なスタイル」を受け継ぎながら軽乗用車の本質である「高い経済性&高い実用性」に加えて「クラスを超えた高品質・高性能」を実現した革新的なパッケージングとなった。

ボディサイズは5代目ミラの全長3395×全幅1475×全高1425mmから全長3395×全幅1475×全高1500mmと上述のとおり上方向に高さが75mmアップ。全長と全幅は5代目と変わらないものの室内空間は室内長1720×室内幅1220×室内高1180mmから1895×1300×1250mmへと拡大。室内長と全高に至っては100mm以上もの大幅拡大となった。これにより室内空間は飛躍的にアップ。ムーヴのようなゆったり広々とした居住空間を確保している。
インテリアも新プラットフォームに相応しくそれまでのデザインを一新。シンプルでありながら上質感を感じるデザインが与えられた。特にインパネは面構成とウェーブデザインで親しみやすい雰囲気を与えている。
エンジンは従来どおりのEF-SE型直列3気筒SOHC自然吸気エンジンとEF-VE型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンに上級モデルの「AVY(アヴィ)」にはEF-DET型直列3気筒DOHCインタークーラー付ターボエンジンの3種類に加えて、EF-VE型を直噴化したEF-VD型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンを設定。このエンジンとアイドリングストップ機構を組み合わせることにより、ミラVグレードの5MTのFFで30.5km(10.5モード)を達成した。
このほかミラアヴィは専用装備としてミラをベースに専用ヘッドライト、グリル、バンパーにリアコンビランプ、内装ではウッド仕様の専用インパネにメッキリング付き2眼メーター、MOMOステアリング(※一部グレードを除く)など、ベーシックなミラとはかなり異なる上級装備が特徴だ。
さらに快適装備として運転席シートリフター、チルトステアリング、アジャスタブルショルダーベルトアンカーなどをグレード別に設定。天井にはドーム式ルームランプを採用し、足元にもフロントマップランプを全グレードで採用、オプションではマルチインフォメーションDVDナビシステムなどを設定するなどミラの上級モデルとしての豪華装備を与えた。

そのミラアヴィに2004年5月。魅力装備を充実させつつお買い得とした特別仕様車が設定された。それがこの「マイセレクション」である。マイセレクションはミドルグレードのXグレードをベースに外装はそのまままだが内装面で専用シート&ドアトリム表皮、オートエアコン化、タコメーター付きの2眼メーター、ライトシルバー塗装のセンタークラスターとインテグレートCD/MD・AM/FM付ステレオ、メッキドアインナーハンドルを標準装備とし、ベースモデルのXグレードとは一味異なるベージュ系内装でより女性向け色を強めた特別仕様車となっていた。

フロントデザイン。外装上はベースモデルとまったく同じ。一つ前に設定された特別仕様車、「Xリミテッド」ではロービームのディスチャージヘッドライトとフォグランプが標準装備となっていたが、今回のマイセレクションでは省かれている。

サイド。ミラアヴィのためメッキモール付サイドストーンガードとクリアーフェンダーウィンカーを標準装備。

足元はベースモデルと同じ14インチアルミホイール。

このあたりもベースモデルと同じ。アヴィ用の専用コンビランプにガーニッシュ、「AVY」エンブレムが付く。一方で「MySelection」などの専用エンブレムは特に無し。

エンジンはEF-VE型直列3気筒DOCH自然吸気エンジンのみ。トランスミッションは4ATまたは5MTの2種類で駆動方式はFFまたは4WDとなる。ただし、FFモデルでは4ATのみで、4WDのみ5MTと4ATの2種類が設定される。なお、ターボ仕様はXグレードベースのため非設定。安全装備としてABSを標準装備する。

インパネ。ここからマイセレクションの変更点となる。特別装備としてマイセレクションではライトシルバー塗装センタークラスター&インテグレートCD/MD・AM/FM付ステレオを標準装備。

ワンポイントのアクセントでベースモデルと差別化。さらにエアコンはオートエアコンタイプに変更。

シフトノブはベースモデルと同じメッキタイプ(※5MTを除く)。

ステアリングはXグレードに標準装備のMOMOステアリング(ウッドタイプ)にマイセレクション仕様としてスピードメーターをタコメーター付きの2眼タイプに変更した。

フロントシートはセパレートタイプ。ベースモデルではグレーのシート表皮だったがマイセレクション仕様として明るいベージュ色のシート表皮に変更。加えてドアトリム表皮もベージュ色に変更し、メッキドアインナーハンドルも標準装備とした。

リアシート。スライド機構は非装備。

ラゲッジルーム。
ミラアヴィの前期に設定された特別仕様車、「マイセレクション」は外装はベースモデルと同じものの内装にテコ入れがなされ、ベージュ色の専用シート表皮&ドアトリム表皮、ライトシルバー塗装のセンタークラスターにインテグレートCD/MD・AM/FM付ステレオ、メッキドアインナーハンドル、2眼メーター、オートエアコンを標準装備とするなど内装面で魅力を高めつつお買い得とした特別仕様車である。この変更でベースモデルから約3万円アップとかなりお買い得な特別仕様車であった。
中古市場ではもともとミラアヴィのタマ数が少ないため、その特別仕様車ゆえにさらに少ないのだがプレミアム価格はついておらず普通のミラと同じぐらいの価格で購入可能な安価なモデルとなっている。フロントデザインの個性が強すぎるため万人受けしずらいのだが、あまり気にしない人や逆に気に入った人で足車を探している人には元々の豪華装備(ウッド仕様のモモステなど)も含めて安っぽさをあまり感じない良中古車かと思う。
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