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【2代目・前期型】ホンダ N-BOX カスタム(JF3/JF4型)概要解説

2018/01/14
N-BOXカスタム 0
(トール)ワゴンタイプ【スポーティー】
N-BOXはホンダのトールワゴン型軽自動車。N-BOXカスタムはそのカスタムモデルである。本稿では2代目のJF3およびJF4型の2020年11月までを扱う。

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画像参照元:Goo-net




概要



2017年8月にフルモデルチェンジし、2代目となったホンダ・N-BOX。初代は軽自動車メーカーの中での劣勢を挽回すべく売れ筋ジャンルにストレート勝負で挑んだホンダの意欲作であった。他社を研究しミニバンやF1で培った技術を取り入れ結果的にダイハツ(タント)やスズキ(スペーシア)、三菱(eKスペース)、日産(デイズルークス)などのライバルを寄せ付けないモデルに成長した。

約5年ぶりのフルモデルチェンジとなった2代目のJF3およびJF4型は前モデルと同じく標準モデルカスタムモデルの2種類を設定。標準モデル初代のイメージそのままにより上品さをアップ。正当な進化を果たした。

一方の本稿で扱うカスタムモデルではかなり顔つきに変化が与えられた。また、ヘッドライトはホンダの軽自動車としては初となるLEDヘッドライトを全グレードで標準装備。ルーフ部分においてはそれまでの樹脂パーツを廃止。レーザーブレーズ溶接による形成ですっきりとしたルーフパネルを実現した。

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ボディや骨格まわりでは高効率フロアフレーム構造や高張力鋼板の適応拡大に加え、新たな接合技術を導入することで軽量化と高剛性化を両立。先代比最大で約80kgの軽量化(実際に軽量化そのものは150kgで安全装備や剛性向上で70kg分増えている)。

エンジンでは自然吸気エンジンにはこちらもホンダ軽自動車史上初となるi-VETCを搭載。ターボエンジンには電動ウェイスとゲートを搭載。このほかにCVTやサスペンションシステムの高性能化、フロントピラーの極細化による視界向上などで安心感ある走りと低燃費、快適な乗り心地を実現。

安全装備としてはホンダセンシングを全グレードに標準装備。軽自動車としてはホンダ初となる後方誤発進抑制機能や歩行者事故低減ステアリング機能の採用でライバルのスズキやダイハツに負けない充実装備を与えた。

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利便性においてはエンジンルームのコンパクト化、テールゲートの薄型化により室内空間をさらに拡大。加えて新採用の助手席スーパースライドシートは最大570mmのスライド量を与えたことで後ろドアから子供の乗り込んで運転席に座るといった幅広い使い方やシートアレンジが可能となった。

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快適装備ではシート表皮に付着したアレルゲン(ダニ・スギ花粉)の不活性化に加え、抗ウイルス加工を施した「アレルクリーンプラスシート」、紫外線と赤外線を軽減する「360°スーパーUV・IRカット パッケージ」をすべての窓に採用するなど、車内の環境を快適に整える先進装備を充実。

静粛面では「高性能エンジンマウントシステム」の採用と防音材や遮音材を最適に配置することで前モデルよりも静粛性を高めた。

2代目N-BOXカスタム JF3とJF4との違い


N-BOXカスタムのJF3とJF4との違いは駆動方式。JF1は前輪を駆動するFFのN-BOXカスタム。JF4はJF3をベースに全部のタイヤを駆動する4WDのN-BOXカスタム。

ただし4WDに関してはジムニーやパジェロミニなどの本格軽SUVとは異なり、基本はFFで、前後の回転差が生じた時(滑った時など)に4WDとなるビスカスカップリングを用いたパッシブタイプのオンデマンド4WD方式。

パートタイム4WDのようなタイトブレーキング現象が発生せず街乗りでは扱いやすいが、その分本格的な悪路走行には向いていないのでその点は十分注意されたい。

エクステリア


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フロントデザイン。2代目のN-BOXカスタムではそれまでのコテコテな雰囲気が薄れ、シンプルだけど精悍さが際立つデザインとなった。それまでカスタムの特徴の一つだったエンブレムまわりの3段グリル(初代・前期は4段)初代は消滅し、かわって下部にあった太いメッキグリルがホンダマークの部分に移動し、ヘッドライトと一直線に結ぶことでシンプルでありながら落ち着きとスポーティーな印象を与えている。

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また、これを覆うグリルも格子形状を採用し標準モデルとは大きく差別化された。初代のデザインはライバル車に似たり寄ったりな部分もあったが、2代目ではそれも払拭されている。ちなみにヘッドライトは最新のLEDヘッドライトを全グレードで標準装備。

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フォグランプもLEDタイプとなる。

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サイド。このあたりは標準モデル同様に初代とほぼ同じだが、空力を意識した切り込みが前後タイヤハウスの上とボンネットからリアにかけて一直線に与えら得ている。

このほか2代目ではルーフパネルにレーザーブレーズ溶接を実施。それまでの樹脂パネルを廃止したことですっきりとしたデザインとなった。

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スライドドアは両側標準装備で、G・LとG・EXでは助手席側のみパワースライドドアで運転席側はオプション。G・LターボとG・EXターボでは両側パワースライドドアとなる。

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足元は下位グレードが14インチアルミホイール。

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上級グレードでは別デザインの15インチアルミホイールとなる。

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リアビュー。2代目のリアはフロントよりは面影が残るものとなっておりそれでいてデザインが洗練された。コンビランプはそれまでのクリアータイプからスモークタイプに変更。ストップランプに用いるLEDもそれまでの丸型からデザイン性を意識したチューブLEDを採用した。さらにリアハッチのメッキモールもコンビランプからLもしくは逆L字型から続くスタイリッシュなものとしよりリアビューを引き立たせるものとした。

これ以外に初代と比較するとバンパー下部のリフレクターが横タイプから縦タイプに変更。バンパーメッキモールもデザインが変更されている。また、ルーフスエンドポイラーもLEDハイマウントランプが内蔵となった。

エンジン・機能


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エンジンは初代の改良型となるS07B型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンと同インタークーラー付きターボエンジンの2種類。2代目では自然吸気エンジンに軽自動車初のi-VTECを搭載。低回転域での出力そのままに4000回転以上での出力アップがなされた。最高出力は58ps(43kW)/7300rpm、最大トルクは6.6kg・m(65N・m)/4800rpmを発生する。

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ターボエンジンは電動ウェイスゲートを採用し理想的な加給を実現。出力を確保しつつ低燃費とレスポンス向上を果たした。こちらは最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは10.6kg・m(104N・m)/2600rpmを発生する。

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このほか安全装備としてはエマージェンシーストップシグナルとヒルスタートアシスト機能、VSA(横滑り防止装置)のほか、「ホンダセンシング」を全グレードに標準装備。ホンダセンシングとは自動ブレーキや誤発進抑制機能などを一つのパッケージとしてまとめたものでそれまでの「シティブレーキアクティブシステム」にかわる新システムである。

従来はフロントウィンドウ上部のセンサーだけを用いたものだったが、ホンダセンシングでは単眼カメラ、ミリ波レーダー、ソナーセンサーの3つを用いたシステムで初代N-BOXには無かった先進的な安全装備となる。

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具体的には衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、ACC<アダプティブ・クルーズ・コントロール>、LKAS<車線維持支援システム>、先行車発進お知らせ機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、標識認識機能、後方誤発進抑制機能、オートハイビームの8つが含まれる。

このうちの「歩行者自己低減ステアリング」はホンダの普通車で先行する技術でスズキやホンダにはない機能(※2018年1月現在)。万が一の際に前方の歩行者を検知して衝突すると判断した場合自動でステアリング操作を行い回避するものだ。特に子供の送り迎えや買い物などで生活道路を走るケースが多い軽自動車で取り入れた意義は大きい。

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2019年10月の一部改良時では自動ブレーキのホンダセンシングがグレードアップ。衝突軽減ブレーキの性能が向上し、追加で横断中の自転車と街頭のない夜間の歩行者検知の制度が向上。加えてリアカメラの画素数が30万画素から100万画素へ。

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加えて2020年12月マイナーチェンジ以降の後期モデルはホンダセンシングがさらにパワーアップ。自動ブレーキでは後方誤発進抑制制御機能に用いるソナーセンサーを4個に増やしたことで、後方の障害物検知を追加。駐車時に便利なパーキングセンサーシステムが備わった。

インテリア


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インパネ。カスタムでは初代同様にブラック基調の内装色となり、上質かつ精悍な空間を表現した。下位グレードと上級グレードとでは標準モデル同様に若干内装が異なる。デザイン面では初代と比べるとエアコンの通風口とスピートメーターまわりが大きく変更された。

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具体的には運転席側と助手席側のエアコン通風口のデザインが大きく異る。また、スピードメーターはそれまで一般的な位置からミニバン(ステップワゴンなど)風にちょっと上の位置に配置され視線移動が少なくなるような工夫がなされている。ステアリングは上級グレードで本革巻ステアリングホイール。それ以外では両者でピアノ調加飾付きとなる。加えてターボ仕様ではパドルシフト付き。

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スピードメーター。全グレードでタコメーター付き。エアコンも全グレードでオートエアコンタイプとなる(最上級のG EX系ではプラズマクラスター搭載)。メーター左側の液晶パネルはマルチインフォメーションパネルでオドメーター、トリップメーター、外気温表示、燃費情報、タイヤ角度モニターなどのほか以上を検知すると警告メッセージを表示する。

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フロントシートはセパレートタイプとベンチシートタイプの2種類。「助手席スーパースライドシート」を採用するG EXグレードはセパレート。それ以外はベンチシートとなる。2代目ではシート表皮に付着したアレルゲン(ダニ・スギ花粉)の不活性化に加え、抗ウイルス加工を施した「アレルクリーンプラスシート」を全グレードで標準装備。

シート形状もサイドのサポートを意識した作りで初代よりもホールド性が若干良くなっている。カスタムモデルでは標準モデルとは異なるブラックカラーのシート表皮で加えて上級グレードのG・LターボとG・EXターボではプライムスムース(レザー調の合成素材)を用い見た目や機能性を高めている。

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G・LターボとG・EXターボのリアシート。

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G・LとG・EXのリアシート。ともにスライド機構付き。

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上述のとおりEXグレードでは「助手席スーパースライドシート」の採用によりこのように後部座席から運転席側にラクに移動できる。

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初代から好評のチップアップ&ダイブダウン機構付きスライドリアシートは全グレードに標準装備。

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ロールサンシェードはカスタムの全グレードに標準装備。

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ラゲッジルーム。

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リアシートを倒した状態。

まとめ


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2代目のN-BOXカスタムは初代とは大きく異るシンプルかつ精悍なエクステリアに使い勝手をさらによくした室内空間。軽量化とエンジンの改良により燃費と実用性がアップした走り。初代よりも強力な自動ブレーキ&自動ステアリングのホンダセンシングなどすべてにおいてパワーアップしたフルモデルチェンジとなった。

元々N-BOXというモデルはタントスペーシアeKカスタムデイズルークスがマイナーチェンジしようともライバルを寄せ付けない強さで売れ続けたホンダの売れ筋モデルで、今回のフルモデルチェンジでは標準モデル同様にそこに新たな魅力的な機能の追加やデザインの底上げがなされた。まさに鬼に金棒的なフルモデルチェンジといえよう。

ただ、これだけてんこ盛りの装備となったがゆえに新車価格はホンダセンシング付きの最低グレードで標準モデルよりもさらに高い168万円(※自然吸気エンジン)から。ターボ付きの最上級グレードだと208万円代とかなりお高い軽自動車となってしまった。

その理由は上に上げた数々のアップデートにあるのだが、これを高いととるか妥当ととるかは少し難しい部分があるかもしれない。ちなみに各グレードでホンダセンシングを非装備にすることも可能で、この場合はベースグレードより約9万円安くなる。個人的には強力な装備なので付けておいたほうがリセールバリューも含めて良いと思うが少しでも安くしたい人には嬉しい選択肢かもしれない。

なお、2代目N-BOXカスタムは2020年12月にマイナーチェンジし、後期型に移行する。内外装では大きく変化しないがアルミホイールのデザインが変更されたり、新グレードの「コーディネートスタイル」が追加されたりと、より魅力がアップする。

予算に余裕のある場合はより魅力がアップした後期型もオススメだ。






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