2017
09/29
金

画像参照元:T-Value
2016年8月に登場したピクシスジョイ。トヨタの軽自動車は全て子会社であるダイハツよりピクシスシリーズとしてOEM供給を受けるが、その第6弾として投入されたのがピクシスジョイである。ベースモデルはダイハツ・キャスト。トヨタ版でもキャストと同じく3種類の異なるモデルを設定し、それぞれキャストアクティバはピクシスジョイC(クロスオーバー)、キャストスタイルはピクシスジョイF(ファッション)、キャストスポーツはピクシスジョイS(スポーツ)とした。このうち本稿で扱うのはスポーツカスタムを施した「ピクシスジョイS」となる。
ピクシスジョイSでは街乗り仕様のピクシスジョイFをベースにスポーティな専用装備でドレスアップ。外装では専用S(スポーツ)エンブレムにLEDフォグランプ&メッキバンパーガーニッシュ(フロント)&フロントオールディLEDイルミネーションランプ、Bi-Beam LEDヘッドランプ(オートレベリング機能・LEDクリアランスランプ付、ダークメッキ)、スポーティーサスペンション、レッドカラーアクセント(バンパー、サイドアンダースカート)、16インチアルミホイール(4WDは15インチ)、オプションで16インチハイグリプタイヤ&専用デザインのアルミホイールを設定する。内装ではモモ製本革巻ステアリングにレッドステッチ入りフロントシート、オーディオパネル(ファインブラック)&本革インパネセンターシフトノブ(シルバー加飾・メッキシフトレバーボタン付)などを採用し、内外装でスポーティーな装備を与えたモデルとなっている。

燃費向上技術としてはピクシスジョイシリーズ共通でミライース(トヨタ版はピクシスエポック)の「イーステクノロジー」からCVTサーモコントローラー、クールドi-EGR、樹脂化ボディなどを適用し、軽量化とメカニズムの効率化をアップ。クロスオーバーSUVでありながら自然吸気エンジンの4WDモデルでは26.8km/L(JC08モード)、一番悪いターボの4WDでも25.0km/L(JC08モード)の低燃費を実現した。

フロントデザイン。トヨタ版の変更点は他のピクシスジョイシリーズ、または他のOEMモデルと同じくエンブレムの変更のみのとなる。これ以外はベースモデルとまったく同じ。ピクシスジョイSでは専用装備としてインナーをダークメッキ仕様にしたBi-Bema LEDヘッドランプ(オートレベリング・LEDクリアランス付き)とLEDフォグランプ&メッキバンパーガーニッシュ(フロント)&フロントLEDイルミネーションランプを標準装備とする。また、アクセントカラーとしてレッドがバンパーに着色されスポーティーな印象を強めている。

サイド。ピクシスジョイSでは専用装備としてサイドアンダースカートに赤のアクセントラインと2WDでスポーティーサスペンションを標準装備。

足元は2WDが16インチアルミホイール、4WDが15インチアルミホイールとなる。2DWではオプション設定としてハイグリップタイヤ(ADAVAN製A10)と専用デザインのアルミを設定。ただ、ホイールそのものもデザインはダイハツ版と同じでセンターがトヨタマークに変更される程度。

ボディカラーはモノトーンがパールホワイト、ブラックマイカメタリック、ディープブルークリスタルマイカの3種類。2トーンはパールホワイト、ブラックマイカメタリック、ディープブルークリスタルマイカ、シャイニングレッドに設定され、このうちホワイトルーフはブラックマイカメタリックのみ、これ以外はブラックルーフとなり、それぞれアクセントカラーとしてドアミラーとリアピーラーがレッドまたはブラックカラーに塗装される。

リア。ピクシスジョイSではリアバンパーの下部にも赤のアクセントカラーが与えれる。コンビランプはクリアータイプでトヨタ仕様としては中央のトヨタマークとバックゲート左下のピクシスジョイエンブレムが変更となっている程度でこれ以外はベースモデルと同じ。

エンジンは3気筒のターボエンジンのみ。スポーツと謳うだけあって自然吸気エンジンの設定は無い。駆動方式はFFまたは4WDで、トランスミッションはステアリングシフト付きのCVTのみとなる。残念ながらマニュアルトランスミッションの設定が無い。これ以外に安全装備としてスマートアシストⅡを標準装備。スマートアシストⅡでは衝突回避支援ブレーキ機能、衝突警報機能(対歩行者・耐車両)、車線逸脱警報機能、誤発進抑制装置、後方誤発進抑制装置、先行車お知らせ機能が備わる。これ以外にVSCとTRCが備わりカーブでの横滑りや膨らみ現象、急な飛び出し時に対応してハンドルを切った時に挙動が安定しやすくなっている。もちろんABS(EBD付き)、エマージェンシーストップシグナルも標準装備。

インパネ。デザイン自体は他のピクシスジョイと共通だがこれにレッドカラーが入ってかなりスポーティーな印象に。ステアリングは本革巻きのMOMOステで刺繍にも赤が入る。

ほかにオプションでブラック&ホワイトのパネルも選択可能だ。

ステアリングはMOMO製本革巻ステアリング。7速マニュアルモードとレッドステッチ入りでスポーティな雰囲気が漂う。

スピードメーター。ピクシスジョイS(キャストスポーツ)用の赤を貴重としたメーターとなる。

フロントシートはベンチシートタイプ。こちらもステアリングと同じくレッドステッチ入りでスポーティな印象に。オプションのブラック&ホワイトのプライムインテリアを選択するとこのシートカラーとドアトリムパネルがホワイトに変更される。

リアシート。足元は広めでスライド幅は240mm。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。

ピクシスジョイSはピクシスジョイシリーズの中でもスポーティな内外装によりスポーツ系の雰囲気が与えられたモデルである。基本デザインこそ共通だが、その味付けにより個性的な部分が色濃く出ておりこの手のカスタムが好みの人には魅力的なモデルといえよう。
トヨタ版のピクシスジョイSは他のピクシスシリーズ同様エンブレムの変更程度の違いしかないにもかかわらず、トヨタのエンブレム効果により人によっては若干雰囲気が異なるモデルである。よく売れるダイハツ版では街中で被ることがあるがマイナーなトヨタバージョンではその心配がないため、他人と被りたくない人や軽自動車でもトヨタが良いといったコアなニーズにマッチするモデルとなっている。3種類の中でも一番好き嫌いがはっきりしそうなピクシスジョイSだが、逆にダイハツ版でも出回っている数が少ないため、そのトヨタ版となればなお珍しく他人とかぶる心配はほぼ皆無と言っていいだろう。
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