2013
03/09
土

2004年11月にフルモデルチェンジし、2代目となったミラジーノ。2代目ミラジーノの特徴は初代のイメージを引き継ぎつつもボディを専用設計し、他のどのモデルとも似ていないオリジナリティが最大の特徴だ。また、ボディ自体もひと回り上方向に大きくなったことで居住性が向上。加えて外観の可愛らしさもアップした。
車全体のイメージは、先代のクラシックな雰囲気を保ちつつ、現代的にアレンジしたようなデザインでよりキュートな顔つきに。メインターゲットは「友達感覚の仲良し親子(M&D=マザー&ドーター)」で、流行やブランドにとらわれない感性を持ったユーザーの心に響く「こだわりの新上質感」を持つモデルとしている。
メカニズムでは引き続きEF型のエンジンを採用するも先代のターボモデルや5MTを廃止。4ATに一本化し完全な女性向けモデルとなった。2代目ミラジーノでは自然吸気エンジンにキャラクターをしぼりダブルエフェクトサイレンサーの採用で床上の防音制振などにより静粛性を向上。さらにスプリングやショックアブソーバーなどを最適にチューンしたサスペンションを採用し、快適な乗り心地を実現した。

こちらは先代のミラジーノ(後期型)。2代目はデザインの特徴を残しつつ、丸みを帯びて可愛らしくなった感じだ。

戻ってフロントデザイン。2代目ではミラジーノのアイデンティティーであった丸目を踏襲しつつもより大型に。かつ愛嬌ある異型丸型とした。よく見ると縦方向に楕円形を描いておりこれがフロントデザインにワンポイントの可愛らしさを与えている。初代は主に女性向けだったが、2代目ではそれが濃くなり完全な女性向けモデルへと切り替わっている。これに加えて先代同様のクラシカルな大型メッキグリルを標準装備。ミラジーノらしさを表現した。

なお、最上級グレードの「ミニライト」(ミニライトスペシャル後継グレード)では専用のメッシュ形状グリルにヘッドライトがハイロー独立タイプとなり、加えてロービームがディスチャージ化される。

サイド。2代目ではボディサイズを上方向に拡大。先代のイメージは残しつつも独特のボディフォルムとなっている。全高は高くなったものの乗用車らしさは表現されており絶妙な高さといえよう。スペース重視の箱型にはない素晴らしい部分だ。

ベーシック(最廉価)なLグレードではスチールホイール+ホイールキャップとなるが上級グレードではアルミホイール(ダイハツオリジナルまたはミニライトアルミ)となる。

リア。コンビランプは初代のデザインを踏襲しつつもよりスタイリッシュに進化。マルチリフレクターのキラキラ感もあってより上質な外観となっている。後部のDピーラー付近は独特の曲線を描いておりここが乗用車チックに見える部分でもある。なお、Lグレード以上のプレミアムXやプレミアムLではバンパーやフェンダーモール等にメッキパーツが装着されより見た目が良くなる。

エンジンはEF型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンのみ。最高出力は58ps(43kW)/7600rpm、最大トルクは6.5kg・m(64N・m)/4000rpm。トランスミッションは4ATのみで、駆動方式はFFまたは4WDとなる。先代ではターボモデルが存在したが、2代目ではターゲットを女性に絞ったため廃止されている。初代ミラジーノのターボ仕様はクラシカルなデザインに反する動力性能&MTでコアな男性ユーザーのファンが多かったが、それがターゲットでないとなるといた仕方ない部分か。最上級の「ミニライト」でもターボ仕様は無い。

インパネ。ベーシックなLとスタンダートなXグレード、ミニライトグレードでではシンプルにツートンカラーのパネル。

プレミアムXやプレミアムLではウッド調パネルとなる。

ベーシックなグレードではノーマルステアリングだが、

プレミアム系グレードではモモのウッドステアリングとなる。

ミニライトでは非ウッドのモモ本革巻きステアリングホイール。

スピードメーター。ベーシックグレードではタコメーター無し。

プレミアムXやプレミアムL、ミニライトではタコメーター付きとなる。

フロントシートはセパレートタイプ。

ミニライトでは専用のブラック系シート。

プレミアムXでは専用のハーフレザーシートとなる。

リアシート。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。

2代目ミラジーノは、初代のデザインをモチーフに6代目ミラのボディスタイルを適用。居住性を向上しつつモダンかつデザインの優れた軽自動車である。ライバルは当然ながらスズキのラパンだが女性であればこちらのデザインが好きな人も少なくないだろう。ターボが無いので街乗り中心となるが、その個性的な顔つきとボディスタイルから黄色ナンバーでなければ軽自動車には見えないコンパクトカー的なモデルである。ノーマルモデルでは装備が普通なのだが、2005年12月追加のプレミアムXでは初代・後期型ミラジーノのようなメッキバンパーモールに本革&スエード調フルファブリックシートや木目調パネル&モモ製ウッドステアリングを標準装備するためレトロ感あふれる上質な内外装となっている。より個性や内装にこだわりたい人はプレミアムXがオススメだ。
現在では生産を終了し、後継のミラ・ココアとなるが今でも色褪せないデザインはやはり優秀だ。ミラやアルトに比べると中古でも値が張るがそれを補う分のデザイン性は持っている。
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