2016
12/23
金

1998年10月の新規格と同時に登場した2代目ワゴンR。初代の爆発的なヒットを受けてボディスタイルはほぼそのままに軽自動車新規格サイズに対応。全体的に丸みがプラスされて、ちょっとだけ上品になったのが外観上の特徴である。さらに2代目ワゴンRでは初代から続く「運転席側1枚+助手席2枚+ハッチバック」の変則4枚ドアをグレード別で継続設定。特徴的なサイドビューは踏襲されている。
エンジンは一部のターボモデル以外でK6A型DOHCエンジンを採用し、それまでのEPI&プラグコードにかわるダイレクトイグニッションコイルの導入で初代よりも燃費がアップしている。また、トランスミッションはワゴンR史上初となるCVTを設定するなど順当な進化を果たした。
その2代目ワゴンRは2000年12月のマイナーチェンジでフロントデザインの変更を伴い後期型となった。後期型ではフロントグリルとバンパーのデザインを変更し、ヘッドライトをマルチリフレクター化したほか、それまでの3ATを4ATに置換。AT車は全グレードで4ATとなった。また、4WD車では軽自動車初となるシートヒーターを標準装備とし使い勝手も向上させたマイナーチェンジとなっている。

フロントデザイン。後期型ではフロントグリルをそれまでの網タイプから格子状に変更。同時にバンパーの開口部もグリルと似たような格子状とすることで精悍さアップさせた。

さらにヘッドライトもマルチリフレクター化。それまでのレンズカットのイメージを一新し、グリルやバンパーと合わせてスタイリッシュなイメージを与えた。

なお、上級グレード(FMグレード)では専用のメッキグリル&ブラックグリルとなる。ヘッドライトはRR用のプロジェクターヘッドライトを標準装備。さらにターボモデルではボンネットにエアダクトが備わる。

2001年11月(4型)で新設定された「FMエアロ」または「FTエアロ」ではメッキグリル形状が変更。グリルはノーマルと共通化された。

サイド。このあたりは特に変更はなし。2001年11月マイナーチェンジ(4型)でサイドウィンカーがクリアー化された。

足元は廉価グレードでフルホイールキャップ。

上級グレードで13インチアルミホイールとなる。

リア。フロントデザイン変更の2000年12月マイナーチェンジではコンビランプはそのまま。よく2代目ワゴンRの後期型はどれもマルチリフレクタータイプだと思われがちだが、この時点では前期型と同じレンズカットタイプ。

2001年11月マイナーチェンジ(4型)ではれてマルチリフレクター化された。このコンビランプそのものはインナーメッキを用いているため3代目よりもキラキラ感が強く、純正状態でもヘッドライトと合わせてスタイリッシュ感が強い。なお、引き続きエンブレム類はデカールのまま。

エンジンはK6A型3気筒DOHC自然吸気エンジンとF6A型3気筒SOHCインタークーラー付きターボの2種類。自然吸気エンジンでは最高出力54ps(40kW)/6500rpm、最大トルクは6.4kg・m(63N・m)/3500rpmを発生。

ターボエンジンは最高出力60ps(44kW)/6000rpm、最大トルク8.5kg・m(83N・m)/3500rpmを発生。ただし、2001年11月マイナーチェンジ(4型)で自然吸気エンジンのターボ版となるK6A型3気筒DOHCターボエンジンに置換。型式もすべてMC21Sになった。K6Aターボでは最高出力60ps(44kW)/6000rpm、最大トルク8.5kg・m(83N・m)/3000rpmとなる。ノーマルモデルのターボエンジンは、自主規制いっぱいの64馬力でなく、パワーと燃費を両立したM(マイルド)ターボとなっている。

インパネ。後期型マイナーチェンジで従来の3AT用フロアシフトが完全廃止。

スピードメーター。

2002年9月マイナーチェンジ(5型)ではステアリングとスピードメーターのデザインが変更された。

5型のスピードメーターはKeiの後期型で採用されたものと同じ。

5MTは引き続きフロアシフト。ただし、5MT&ターボの組み合わせはなく、自然吸気エンジンのみの設定となる。

フロントシートはベンチシートタイプ。後期型では4WD仕様車で運転席ヒートシーターが標準装備となった。

リアシート。2002年9月マイナーチェンジ(5型)で全グレードでリアシートのスライド機構が備わった。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。

2代目・後期型ワゴンRはリフレッシュされたグリルやバンパー、ヘッドライトやコンビランプのマルチリフレクター化で前期よりも近代的な外観が特徴のモデルである。それまでの前期型とボディスタイルそのものは変わらないのに、マルチリフレクターライトやコンビランプの採用によりスタイリッシュ感が格段にアップ。新デザインのグリルやバンパーもそれを後押しするもので2代目前期型よりも見た目がかなり良くなっている。室内はさすがに3代目ワゴンR以降と比べると狭いのだが、さほど広さを求めないのであれば新規格後のモデルとあって十分な空間は確保されている。
中古市場では年数経過や(2016年12月現在で)3世代前のモデルとあってかなり格安で取引されている。年式からくる故障や消耗品の交換、トラブルなどが心配もあるがとりあえず足車が欲しい人にはそこそこスタイリッシュで室内もそこそこ広く、荷室はリアシートを倒せばフルフラットで広大なラゲッジルームを持つため、十分魅力的かもしれない。
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