2016
11/25
金

N-BOX、N-ONEに続くNシリーズとして2013年11月にデビューしたN-WGN(エヌワゴン)。Nシリーズ最後発のこのモデルは、かつて販売されていたゼストの後継モデルとして、売れ筋であるムーヴやワゴンRのライバル車種として投入された。
ライバルと似たようなボディフォルムにホンダらしい直線基調のフロントデザインを与えたことでノーマルモデルでもベーシックでありながら非ファニー(可愛らしい)系の万人向けするデザインとなっている。
モデル構成は他社と同様にノーマルモデルのN-WGN、カスタムモデルのN-WGNカスタムの2種類を設定。スズキやダイハツと違うのはデビュー当初からノーマルモデルでもターボエンジンモデルを設定する点で、ターボモデルにありがちな極端な価格上昇を抑えている点は良心的だ。

エンジンはN-BOXやN-ONEと同じS07A型を採用。これにCVTを組み合わせ、ゼスト時代の4ATは完全廃止された。S07A型はナトリウム封入バルブやツインインジェクションシステムの採用で優れた低燃費と高出力&高トルクを両立させた。エンジン技術に定評のあるホンダらしいエンジンである。
安全技術としてはN-BOXやN-ONEと同じていたエマージェンシーストップシグナル、VSA、ヒルスタートアシスト機能を全グレードで標準装備。自動ブレーキのシティブレーキアクティブシステムはサイドカーテンエアバッグシステム・前席用i-サイドエアバッグシステムをセットにした「あんしんパッケージ」としてグレード別にオプション設定または標準装備となる。
そのN-WGNカスタムは、N-WGNと同様に2016年6月マイナーチェンジで、フロントデザインの変更を伴い後期型となった。後期型のN-WGNカスタムでは新デザインのメッキグリルを採用した他、フォグランプまわりをメッキ化。前期よりも精悍さをアップさせた。ボディカラーもタフタホワイトII、ルナシルバー・メタリック、シャイニンググレー・メタリック、クリスタルブラック・パール、ブリティッシュグリーン・パールの新色5種類が追加され、インテリアではLEDルームランプを標準装備とするなど前期よりもより魅力をアップさせたマイナーチェンジとなっている。

フロントデザイン。前期型では中央に太いメッキグリル。その上に3本の非メッキのラインが組み合わされていたが、後期型では太いメッキグリルをボンネットすぐ下にも配置(合計2本)。非メッキのラインを2本としてよりフロントの押し出し感を強くした。

ヘッドライトはロー側が全グレードでディスチャージヘッドライトとなる。

この他フォグランプのリフレクターを丸型から長方形へ。そのまわりにクロームメッキ・フォグライトガーニッシュをプラスしてバンパー部分でも精悍さをプラスさせた。なお、フォグランプはLED仕様となる。

サイド。デザインは同じで特に変更はないが後期型ではG・LパッケージとG・ターボパッケージに「360°スーパーUV・IRカット パッケージ」を標準装備。ボディカラーは新色として「タフタホワイトII」、「ルナシルバー・メタリック」、「シャイニンググレー・メタリック」、「クリスタルブラック・パール」、「ブリティッシュグリーン・パール」の計5色が追加。全12種類となった。LEDターンランプ付きドアミラー(オートリトラミラー仕様)は全グレード標準装備。ワンタッチでキーを解除する「Hondaスマートシステム」は全グレード標準装備。

足元は全グレード共通では「切削クリア塗装+ベルリナブラック塗装」の14インチアルミホイールを標準装備。

G・ターボパッケージではオプションの「スタイルアップパッケージ」を選択すると、サイドシルガーニッシュとセットで専用デザインの15インチアルミホイールとなる。

リア。後期型ではリアバンパーの左右リフレクターの間にメッキガーニッシュが追加された。

コンビランプは前期と同じく、ポジション球点灯時はコの字型にLEDが点灯する。
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エンジンはS07A型3気筒のNAとターボの2種類を設定。ターボエンジンは最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルク10.6kg・m(104N・m)/2600rpmを発生する。自然吸気エンジンでも最高出力は58ps(43kW)/7300rpm、最大トルクは6.6kg・m(65N・m)/4700rpmと軽自動車のエンジンにしてはかなりの高出力。これはツインインジェクションシステムとナトリウム封入排気バルブを採用したためで、スズキの「デュアルジェットエンジン」のような直噴エンジン並の燃焼効率が得られている。圧縮比も11.8とかなり高め。トランスミッションは全グレードCVTのみで、駆動方式はFFと4WDが用意される。この他アイドリングストップ機構を備え、安全装備としてはVSA(ABS+TCS+横すべり抑制)とヒルスタートアシスト機能が全グレードで標準装備。約30km/h以下での前方車両との衝突の回避・被害軽減をサポートする「City-Brake Active System(シティブレーキアクティブシステム)は「あんしんパッケージ」として全グレードにオプション設定。クルーズコントロールはGグレード以外のG・LパッケージとG・ターボパッケージに設定される。

インパネ。このあたりは特に変更はない。全グレードでプッシュエンジンスタート、エアコンにはプラズマクラスターを標準装備。

ステアリング。G・LパッケージとG・ターボパッケージではピアノブラック調ガーニッシュ付きの本革巻ステアリングホイール(ホワイトステッチ)。センターパネルとメータパネルはピアノブラック調となる。

最上級のG・ターボパッケージではCVTのマニュアルモードが使える「パドルシフト」が備わる。

この他後期型ではLEDルームランプを標準装備とした。

スピードメーター。タコメーター付きの自発光式タイプ。

さらにエコインジケーターが搭載され、エコ運転を視覚的に色で表示する。

フロントシートはベンチシートタイプ。G・LパッケージとG・ターボパッケージでは「クオリティインテリア」となり、プライムスムース&ジァージコンビシート(ダブルステッチ)のシートとなる。これ以外にもクオリティインテリアではインパネガーニッシュやドアオーナメントパネルがレイヤードクリアパネル(ダークシルバーライン付き)となり、エアコンパネルがピアノブラック調などに変更される。なお、4WD仕様車では標準装備で運転席と助手席の両方でシートヒーターを備える。

リアシート。スライド機構付き。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。

N-WGNカスタムの後期型は新しいメッキグリルとフォグランプのメッキガーニッシュにより、前期よりも精悍さと上品さがアップ。フォグランプもLED化され外観の魅力が少しアップした。デザイン面が気に入れば中古は割高なため素直に後期型の新車を買っても良いのかもしれない。
ホンダのN-WGNはスズキのワゴンRやダイハツのムーヴにも無いホンダらしい外観が特徴で、そのカスタムモデルはそれが強調されたデザインとなっている。この後期型でより個性やスタイリッシュ感がアップ。変更点はさほど多くないが十分魅力がアップしたマイナーチェンジといえよう。
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