2016
10/29
土

2013年10月にデビューした3代目タント。2代目より採用された電動パワースライドドア(ミラクルオープンドア)を引き続き採用し、2代目モデル後半ではライバルに遅れを取っていた運転席後方のスライドドアも採用したとで3代目では両側スライドドアとなった(グレードにより運転席側後方も電動パワースライドドアとなる)。さらにスライドドアのスライド幅を10cmアップさせたことで利便性が向上。また、室内空間の再設計により上部空間が12cmほど拡大。さらに軽自動車初となる助手席シートバックレバーを採用したことでさらなる利便性の向上をはかった。
軽量化においてはフロントフェンダー、バックドア、フューエルリッド(給油口蓋)、レールカバーを樹脂化したことで3代目の改良に伴う重量増を相殺。車重は先代とほぼ同じに抑えた。
燃費関係ではボディの空力特性を高め空気抵抗を低減。背の高い軽自動車でありながら、ベーシックなミラと同等の抵抗値に抑えた。また、エンジンは圧縮率を高め、VVTやCVTサーモコントローラーをターボモデルにも適用したことでターボ仕様でも「平成27年度燃費基準+20%」を達成した。
自動ブレーキにおいては3代目より全グレード(廉価グレード含む)に搭載グレードを設定。エマージェンシーストップシグナルは非スマートアシストグレードでも採用したことで安全性を高めている。

そのカスタムモデルである「タントカスタム」の初代はデビューからおよそ2年半後に追加設定という形で登場し、以降2代目はノーマルと同時設定。3代目でもノーマルモデルと同時期の登場となった。タントカスタムでは初代から専用ヘッドライト、専用グリルに専用バンパー。サイドアンダースカートに専用リアコンビランプ、リアスポイラーなど迫力と精悍さアップさせた外観が特徴で、ムーヴカスタムのようにノーマルとは異なる外観が特徴だ。その3代目タントカスタムではそれまで以上に大きなグリルを装着。ノーマルモデルよりもかなりの差別化をはかった外観が与えられてる。
2015年12月マイナーチェンジではタントカスタムのフロントデザインやリアメッキガーニッシュの変更を伴い後期型となった。後期型ではフロントメッキグリルのデザインが変更されたほか、フォグランプまわりのメッキラインを変更。バックドアについていたリアメッキガーニッシュもフロントと同様のデザインに変更しダイナミックかつ精悍さをアップさせたマイナーチェンジとなっている。

フロントデザイン。後期型ではメッキグリルのデザインを変更した。前期では大きく3段のグリルが並んでいたが後期ではこれを細く細分化。トップエディションと非トップエディションでは微妙にデザインが異なり、トップエディションでは上に1本メッキグリル。続いて3本のダークメッキグリル。さらにそこからは細い3本のメッキグリルとなりメッキグリルにもアクセントが設けられている。なお、非トップエディションでは上から4本目までが細いメッキグリル。残りは1本の細いグリルに最後は太いグリルでデザインが差別化されている。また、フォグランプまわりのデザインも変更され、メッキラインがコの字型に変更され、大型エアロバンパーによりパット見高級車のような外観が与えれている。軽自動車にしてはやりすぎ感もあるが多種多様なニーズに答えるためのグレード展開といったところだろう。ヘッドライトは標準でLED仕様でトップエディションではダークメッキによるインナーブラックタイプとなる。

サイド。後期型の変更点は特に無い。標準でLEDターンランプ付きドアミラーを装着。リアはスモークガラスでフロントガラスはスーパーUV&IRカットガラスにトップシェイドガラスが組み合わされる。ドアにはイモビライザー付きのキーフリーシステムを搭載し、パワースライドドアも両側装備。

前期と同じくRSグレードでは両側電動パワースライドドア。Xグレードでは運転席後方の電動パワースライドドアがオプション設定となる。

助手席側はセンターピラーレスのミラクルオープンドア仕様。

アルミホイールは自然吸気エンジンのXグレードがベーシックなデザインの14インチアルミホイール。

ターボエンジンのRSグレードはエアロ形状の15インチアルミホイールとなる。デザインは前期と同じだ。

リア。後期型ではフロントメッキグリルと同じくリアメッキガーニッシュのデザインが変更されより迫力がアップした。これ以外は前期と同じでクリアーコンビランプにストップランプはLED仕様。ルーフスポイラーとエアロバンパーを標準装備。

エンジンはKF型3気筒DOHC自然吸気エンジンとインタークーラー付きターボエンジンの2種類。自然吸気エンジンでは最高出力52ps(38kW)/6800rpm、最大トルクは6.1kg・m(60N・m)/5200rpm。ターボエンジンでは最高出力64ps(47kW)/6400rpm、最大トルク9.4kg・m(92N・m)/3200rpm。トランスミッションはCVTのみで駆動方式はFFまたは4WD。安全装備としてはグレード別でスマートアシストⅡを搭載。スマートアシストⅡでは衝突回避支援ブレーキ、衝突警報、車線逸脱警報機能、誤発進抑制機能(前方&後方)、先行車お知らせ機能がセットになったもので、バージョン1のスマートアシストよりも安全機能がアップしている。この他全グレードでVSC&TRCとアイドリングストップ、ABS、エマージェンシーストップシグナル、ヒルホールドシステムが標準装備となる。
2016年11月の小変更では自動ブレーキのスマートアシストⅡがバージョンアップ。ステレオカメラを用いたスマートアシストⅢへと進化した。スマートアシストⅢではそれまで未対応だった対歩行者の自動ブレーキを可能とし、それ以外でも動作速度域を上げるなどステレオカメラによるパワーアップがなされた。このほか、ステレオカメラを用いたハイビームアシストも搭載し、順当なバージョンアップとなっている。

インパネ。ステアリングはRSグレード(ターボ仕様)で本革巻きタイプ。Xグレード(非ターボ)ではウレタンタイプ。後期型では内装で特に変更点はないが、トップエディションでは専用の「プレミアムシャインディープブルー」色のセンタークラスターが付く。

スピードメーター。

エアコンはオートタイプ。エンジンスタートはプッシュ式。

フロントシートはベンチシートタイプ。

リアシート。スライド機構を搭載。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。スライド機構を利用すればフルフラットも可能だ。

3代目タントカスタムの後期型は、迫力あるフロントデザインに小変更が加えられ前期よりもより精悍にかつダイナミックなデザインとなっているのが特徴だ。この手の軽自動車はボディサイズやスタイリングがめいいっぱい使う室内空間のせいでデザインに余力がなくなってしまうのだが、3代目タントカスタムの後期ではより高級感があふれるようメッキグリルやバンパーにかけてのデザインが変更され、ノーマルのタントとさらなる差別化がなされた。値段は一番安いXグレードで148万から。最高グレードの「カスタムRS トップエディションSAII」では188万円と軽自動車にしては破格級の値段設定のためそれに見合ったデザインともいえるだろう。
この手のジャンルの先駆者である「タント」。そのカスタムモデルとして後期ではそれにみあった外観の小変更が加えられている。
なお、2016年12月にはスバルへ「シフォンカスタム」としてOEM供給された。変更はエンブレム程度でほぼタントカスタムなのだが、エンブレム効果による印象の違いもあるため、タントカスタムを検討している人はあわせてこちらもオススメだ。
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