2016
10/02
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2012年12月に登場したプレオプラス。この頃のスバルの軽は順次、自社生産からダイハツのOEMと切り替わっていたが、プラスのつなかいただの「プレオ」は2010年3月に初代の自社生産を終了し、2010年4月にダイハツの7代目ミラのOEM供給を受けて2代目に。この時点では普通のミラのみのOEMだったが2011年9月には第3のエコカーであるミライースのOEM供給を受け「プレオプラス」として2011年9月にデビュー。ベースと同じく低燃費がウリのモデルだ。ベースのミライースは2011年9月のデビューだったのでで、遅れること1年3ヶ月後のことだった。
ネーミングはダイハツのミラ&ミライースの関係に類似し、プレオ&プレオプラスという風にプレオの派生車であることをイメージさせるようなネーミングが付いている。その一方でスバル専用のデフォルメは特になく、エンブレムが六連星に変わっている程度の変更だ。
そのプレオプラスに2015年4月、設定された特別仕様車がこの「ブラックエディション」である。ブラックエディションは同時期に設定されたダイハツ・ミライースの「リミテッド SA」に相当するモデルで、外装にはダークメッキフロントグリル、専用14インチアルミホイール、専用ボディカラーの「フェスタイエロー」を設定。内装ではブラックシートやピアノブラック調のオーディオパネルを採用。メーカーオプションにに「2トーンカラー」パックとしてカーボン調ブラックルーフ、メッキドアハンドル、ブラックカラードアミラー、ピラーブラックアウトを設定し、ノーマルよりもスタイリッシュかつ落ち着いた内装に仕上げた特別仕様車となっている。

フロントデザイン。ベースは「L/LA スマートアシスト」グレードで、これにブラックエディションでは専用のダークメッキフロントグリルを標準装備。この手の軽自動車ではメッキグリルなど上級パーツは装備されないことが多いので、見た目に精悍さがプラスされた。さらにただのメッキグリルではなく、ダークメッキな部分もポイントで、ブラックエディションという名前にふさわしくダークなスタイリッシュさを兼ね備えている。

ルーフ部分は「2トーンカラー」のオプションを選択するとカーボン調ブラックルーフ(成型PVCルーフラッピング)に変更される。

サイドから。ブラックエディションでは専用の14インチアルミホイールを標準装備。この他「2トーンカラー」オプション選択時、ドアハンドルがメッキタイプに。ピラーはブラックアウト。ドアミラーもブラックカラーに変更される。ボディカラーはブラックエディション専用色として「フェスタイエロー」を設定。2トーンカラー以外にモノトーンカラーとしても選択可能だった。

リア。このあたりは特に変更点はない。

エンジンは KF型3気筒DOHC・NAエンジンのみの設定。最高出力は49ps(36kW)/6800rpm、最大トルクは5.8kg・m(57N・m)/5200rpm。2013年8月のマイナーチェンジでダイハツ同様に進化した「e:Sテクノロジー」が適用され、CVTサーモコントローラー、気筒別燃焼制御、EGRクーラーなどで燃費性能がアップ。さらに2014年7月のマイナーチェンジではエンジンの高圧縮化などでさらに燃費が向上。デビュー当初、FFモデルで30.0km/lだったものが、35.2km/lまでアップしている。トランスミッションはCVTのみで、駆動方式はFFまたは4WDとなる。安全装備としては2013年8月のマイナーチェンジでダイハツおなじみのスマートアシストを搭載したグレードが追加。加えてエマージェンシーストップシグナルも全グレードで標準採用した。このほか、横滑り防止装置のVDCもリミテッドでは標準装備される。

インパネ。ブラックエディション仕様としてオーディオパネルのカラーがピアノブラック調に変更されている。

シフトノブとエアコンパネル。

スピードメーターはノーマルと同じ。

フロントシートはベンチシートタイプ。ブラックエディション仕様としてブラックシート(フロント上級シート表皮)を採用。もともとは「ブラックインテリアパック」としてオプション設定されていたのもだが、これを標準採用とした。

リアシート。スライド機構は付かないが、足元は広め。

ラゲッジルーム。リアシートは一体可倒式。

リアシートを倒した状態。実用性はかなり高い。

プレオプラスのブラックエディションは、外装にダークメッキフロントグリル、専用アルミホイール。内装ではブラックシートの採用など、内外装でスタイリッシュに仕立てた特別仕様車である。基本的にはダイハツ版のリミテッド SAと同じなのだが、エンブレム効果によりダイハツとは若干違う雰囲気があるため、街中で被りやすいミライースよりもあえてスバル版の「プレオプラス」の特別仕様車、「ブラックエディション」を選んでみるのも面白いだろう。プレオプラスという車そのものはステラなど比べるとベーシック感が強く、年齢層を問わず気軽に乗れる街乗りグルマという印象が強い。ベーシックな車だけに内外装が簡略化されがちなのだが、このブラックエディションではできるだけ価格上昇を抑えてちょっとだけ上品に仕上げてある。新車価格でもダイハツ版と同じくベース(LスマートアシストグレードまたはLAスマートアシストグレード)よりも4万円ほどやすくなりながらオプションとスマートアシストが付くというバリュー価格で、かなり良心的なモデルといえよう。なお、ミライースはトヨタにも「ピクシスエポック」としてOEM供給されているが、トヨタ版にはこの特別仕様車が無いため、そういった点でも魅力的なポイントのひとつかもしれない。
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