2016
09/30
金

1992年1月に登場したダイハツの初代オプティ。当時の売れ筋であったミラよりもワンランク上の位置づけで、それまでのリーザ(オープンカーのリーザスパイダーのベースモデル)の後継モデルとされた。当時の軽自動車としては異例の曲線を多用したボディに丸目ヘッドライトが特徴で、「超・ラブリー」というキーワードがコンセプト。特に女性に人気のモデルとなっていた。。見た目以外でも静粛性やサビ対策などそれまでの軽自動車ではあまりなされなかった作り込みが行われ、当時としては高級感の強いモデルでもあった。

フロントデザイン。当時の軽自動車としては異例の曲線が美しいボディラインに丸目ヘッドライトが特徴だ。特に同年代のミラは四角形を中心としたボディに角目のヘッドライトだったため、その差はかなりのものだった。デビュー当初はボディサイドに「Opti」のデカールが付いていたが、1995年2月マイナーチェンジでデカールを廃止し、ボンネット先端に専用エンブレムが付いた。

サイドから。全体的に丸みを帯びたボディラインが特徴的だ。同年代のアルトやミラでは直線基調を基本としたボディなのでかなりの差別化がなされていた。

リア。後部にかけても美しいボディラインで、これが1992年登場モデルとは思えないデザインだ。当時これが高級路線のモデルであったことを考慮すると納得できる部分である。コンビランプも横長だが丸みを帯びており、ミラに比べるとかなりデザインが洗練されている。

エンジンはEF-EL型の3気筒SOHCエンジンとEF-KL型の3気筒SOHCエンジンの2種類。EF-EL型では最高出力は55ps(40kW)/7000rpm、最大トルクは5.8kg・m(56.9N・m)/4000rpm。1992年9月追加のEF-KL型では最高出力42ps(31kW)/6800rpm、最大トルクは5.4kg・m(53.0N・m)/4400rpmを発生する。ミラのスポーツモデルである「TR-XX」のようなターボモデルの設定はなかった。トランスミッションは5MT、4AT、3ATの3種類で駆動方式はFFまたは4WD。ATと4WDの組み合わせでは3ATにビスカスカップリング式フルタイム4WD、MTと4WDの組み合わせではパートタイム4WDとなる。。FFモデルにおいてはサスペンションに4輪独立懸架式を採用。スバルの軽のような豪華な足回りとなっていた。

インパネ。

ステアリング&スピードメーター。

ATのシフトノブ。高級路線ということで当時の軽自動車としては珍しく4ATを採用(ただしFFモデルのみ)。

フロントシートはセパレートタイプ。

リアシート。3ドアモデル、5ドアモデルともに一体可倒式。

ラゲッジルーム。旧規格ということでこのあたりは狭め。

初代のオプティは丸みを多用したボディラインに丸目ヘッドライトが特徴のモデルである。外観はパット見でもわかるように女性向けとなっており、これに高級志向のメカニズムが加わったモデルであった。1996年5月には軽自動車のクラシックモデルブームにあやかり「オプティクラシック」が追加。本来持ち合わせていたボディフォルムによりキュート感が強まりオプティの人気モデルとなった。そのため初代オプティの中古車は「オプティクラシック」が大多数を占め、ノーマルオプティは現存するものがかなり少なくなっている。中古で探す場合は困難を極めることとなるだろう。なお、1998年に2代目へとフルモデルチェンジした際は、それまでのキャラクターとはうってかわり4ドアハードトップセダンとなり、軽自動車史上で唯一の独立したトランクを持つ軽自動車として登場することとなる。
style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-3088884606305163"
data-ad-slot="5682853689"
data-ad-format="auto">
- 関連記事
-
-
ダイハツ オプティ(2代目 L800S/L810S型)
-
【初代】ダイハツ オプティ(L300S/L310S型)
-
【2代目・後期型】ダイハツ オプティ ビークス(L800S/L810S型)
-
スポンサーサイト
MESSAGE
TRACKBACK
メーカー別車種一覧
COMMENT