2016
09/27
火

1999年10月に登場したTW1およびTW2系サンバーバンの5ナンバーモデル(乗用モデル)となる「ディアスワゴン」。それまでスバルのワンボックス軽といえば商用モデルの「サンバーバン」のみの展開だったが、この代から他社同様に乗用モデルも新設定。乗用モデルシートや内装などを差別化しより快適性を高めたサンバーバンである。デビュー当初はレンズカットタイプのヘッドライトなど古臭い部分もあったが2002年9月マイナーチェンジでこれをマルチリフレクター化。加えてターンランプもクリアー化され見た目が一気に近代化された。
そのTW1およびTW2系ディアスワゴンのモデル終盤、2008年8月にスバル車の発売50周年(富士重工初の自動車である、スバル360が世に出て50周年)を記念して設定された特別仕様車がこの「リミテッド」である。リミテッドでは自然吸気エンジン仕様のディアスワゴンをベースに、ハイマウントストップランプ付きルーフスポイラー、13インチアルミホイール、スマートキーレスシステムを装備しつつ、価格を抑えたお買い得仕様となっておりダイハツのアトレーワゴンのOEMに切り替わる前の最終特別仕様車でもあった。

フロントデザイン。リミテッド仕様ではフロントデザインはベースと同じで外観上の変更点はない。2007年12月マイナーチェンジでUV&IRカットガラスが採用されている。

サイドから。2007年12月マイナーチェンジでサイドターンランプがクリアー化された。ボディカラーはオーソドックスにスターリングシルバー・メタリック、シャンパン・メタリック、オブシディアンブラック・パールの3種類。リミテッド仕様ではスマートキーレスシステムも標準装備。

リミテッドでは13インチアルミホイールが標準装備となる。

リア。リミテッド仕様ではハイマウントストップランプ付きルーフスポイラーが標準装備となった。これ以外はベースと同じで、リミテッド等のエンブレムの装着はなく、外観上では見分けが付きづらい。

エンジンはEN07型4気筒SOHCエンジンのみ。最大出力は48ps(35kW)/6400rpm、最大トルクは5.9kg・m(58N・m)/3200rpm。スーパーチャージャーエンジン仕様はリミテッドでは設定がない。トランスミッションは5MTまたは3ATの2種類。駆動方式はRRまたはフルタイム4WDとなる。

インパネ。このあたりはベースと同じ。リミテッドでは外装とキーレスエントリーが付いた程度で内装に関してはベースモデルに準じる。

3ATではインパネシフトとなる。

スピードメーターはタコメーター無しの1眼タイプ。バンタイプと同じシンプルなメーター。

フロントシートはセパレートタイプ。2008年7月マイナーチェンジでシート表皮が刷新された。

リアシート。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。
6代目、ディアスワゴンのリミテッドはモデル終盤に追加された外装をちょっとだけスタイリッシュに。キーレスエントリーを装備しつつ、価格を抑えたお買い得仕様である。この3点の追加装備で当時の新車価格はベースよりもプラス5万円アップ程度とかなり良心的だった。
このあと2009年9月に乗用モデルのディアスワゴンがバンタイプより一足先にダイハツ製・5代目アトレーワゴンのOEMに切り替わり、スバル製のディアスワゴンは長年の歴史に幕を閉じることとなった。ダイハツOEMではスバル伝統の4気筒エンジンや、4輪独立懸架式サスペンション、スーパーチャージャーなどは一切なく、質実剛健な軽ワゴンへと変貌し、サンバー好きからすると魅力がかなり半減してしまった。そのせいなのか、もしくは絶版車という観点から中古市場では状態が良いと6代目の中期以降(特にスーパーチャージャー付き)では100万円以上する個体もあり、ディアスワゴンの中古車は高値が付いている。気軽に買えないモデルではあるが、その価値は価格が証明しているのだろうか。
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