2016
08/03
水

1999年10月に登場したTW1およびTW2系サンバーバンの5ナンバーモデル(乗用モデル)となる「ディアスワゴン」。それまでスバルのワンボックス軽といえば商用モデルの「サンバーバン」のみの展開だったが、この代から他社同様に乗用モデルも新設定。乗用モデルシートや内装などを差別化しより快適性を高めたサンバーバンである。デビュー当初はレンズカットタイプのヘッドライトなど古臭い部分もあったが2002年9月マイナーチェンジでこれをマルチリフレクター化。加えてターンランプもクリアー化され見た目が一気に近代化された。
そのTW1およびTW2系ディアスワゴンに2007年4月、専用色となる「ダークバイオレット・パール」を専用設定し装備を充実させながらもお買い得とした特別仕様車が設定された。それがこの「タフパッケージリミテッド」である。タフパッケージリミテッドは2004年10月に設定された「タフパッケージ」をグレードアップさせたもので従来のタフパッケージの内容に加えスマートキーレスシステムとクリアータイプのターンレンズ、NA仕様車では13インチアルミホイールが標準装備となるなどより魅力的なモデルとなっている。

フロントデザイン。タフパッケージリミテッドでは外装上の大きな変更点は特になく、ベースモデルとほぼ同じだ。2005年11月マイナーチェンジ時以降のモデルのため、メッキ付きのフロントグリルを装着。バンパーにはフォグランプも標準装備されTW系サンバーの中でもバランスの取れたデザインとなっている。

サイド。タフパッケージリミテッド仕様としてフェンダーウィンカーがクリアー化された。また、自然吸気エンジンモデルでは新たに13インチアルミホイールが標準装備(スーパーチャージャー仕様ではベース状態から装備)となり横からの見た目が良くなった。ボディカラーは写真の紫系となる「ダークバイオレット・パール」が専用設定され控えめなイメージのディアスワゴンの中では珍しいボディ色となっている。これ以外にタフパッケージリミテッドではプライバシーガラスとなる「紺色ガラス」がスライドドアとリアクォーターガラスに標準装備となる。パワースライドドアは非装備。

リア。このあたりはベースと同じでスーパーチャージャー仕様ではハイマウントストップランプ付きリアスポイラーが標準装備となる。
ただしこれはベースモデルと同じ仕様でタフパッケージリミテッドの専用品ではない。加えてエンブレム等の追加装備もなし。
エンジンはEN07型4気筒の自然吸気エンジンまたはスーパーチャージャーエンジンの2種類。スーパーチャージャー仕様では最高出力58ps(43kW)/6000rpm、最大トルク7.5kg・m(74N・m)/4000rpmを発生する。同年代のR2やステラのスーパーチャージャーに比べると出力がかなり低いがこれはエンジンをリアの床下に配置する関係で冷却効率が悪いことによる。そのため出力が低く設定されている。トランスミッションは5MTまたは3ATでスーパーチャージャー&5MTの組み合わせも用意されていた。駆動方式はRRまたはフルタイム4WDとなる。

インパネ。5MTではフロアシフト。

3ATではコラムシフトとなる。

自然吸気エンジンではタコメーター無しのバンタイプと同じシンプルなメーター。

スーパーチャージャー仕様では専用のタコメーター付きとなる。

フロントシートはセパレートタイプ。タフパッケージリミテッド用の専用シートで撥水機能月のブラックシート。またドアトリムもブラックに変更されている。

リアシート。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。ラゲッジルーム床にはタフパッケージ仕様として荷物の固定に便利なカーゴフックが標準装備される。総じてこの手の軽ワンボックスはリアシートを倒すとトップレベルの広さとなる。
ディアスワゴンのタフパッケージリミテッドは専用のブラックカラーの撥水機能シートに便利なキーレスエントリー、カーゴフック等を標準装備としたうえでお買い得としたモデルである。とりわけ外装上の変更点は特に無いがディアスワゴンの中では珍しい紫系の「ダークバイオレット・パール」が専用設定されている点がポイントで、珍しい色のスバル製ディアスワゴンを探している人には嬉しい特別仕様車といえそうだ。
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