2016
07/23
土

2014年2月に登場した7代目ミニキャブトラック。この代からミニキャブトラックは自社生産を辞めスズキ・キャリィトの完全OEMモデルとなった。外観上の変更点は特になくエンブレムと車名デカール等のみの変更でほぼ見た目はキャリィと同じとなっている。メカニズムではホイールベースが短くなりタイヤハウスをシート下に配置したことで足元スペースが増加。最小回転半径も3.6mとなりそれまでのロングホイールベースのシティユースをメインとした形から農道にも対応できるキャブオーバー型となった。またエンジンもスズキの次世代省燃費エンジン(R06A型)により燃費が向上。一方でスズキには採用されるセミオートマのAGSは他社OEM同様に設定がない。ボディも表面のほとんどに防錆鋼板を採用し強い防錆対策が行われている。

フロントデザイン。12代目キャリィトラック同様に上部は切り込みの入ったヘッドライトにオーソドックスなグリルとバンパーが組み合わさせる。先代の6代目ミニキャブトラックではスクエアをメインとしたヘッドライトだっためイメージはかなり変化した。三菱版の専用パーツは無くエンブレムが変更されている程度である。

なお、上級グレードのGではフォグランプとメッキグリルが標準装備となる。スズキにある「ディスチャージヘッドライト」のオプション設定は三菱版では無い。

サイド。このあたりも特に変更はない。6代目までの特徴であったロングホイールベースは変更され、タイヤ位置が後退している。一時的各社で採用されいていたロングホイールベースだが、2016年現在新車の軽トラックではどのメーカーも不採用で7代目ミニキャブトラックのようにかつてのキャブオーバー型となっている。なお、ボディカラーはキャリィトラックにあるシルバーの設定がなく、ホワイト系の「スペリアホワイト」のみとなる。

リア。あおり左側に三菱マークと「MINICAB」デカールがついている。
エンジンは上述のとおりR06A型3気筒DOHC自然吸気エンジン。最高出力は37kw(50ps)/5700rpm、最大トルクは63n・m(6.4kg)/3500rpm。これに5MTまたは3ATが組み合わされる。スズキ版では新開発の5AGS(クラッチを自動化させたMT)の設定があるが三菱版には設定されない。駆動方式はFRまたはパートタイム4WDとなる。

インパネ。

5MT。

Gグレードの5MTとみのりグレードの5MTの4WD仕様ではレバー式による4WDのハイロー切り替えトランスファーが備わる。さらにデフロック機構(スイッチはインパネ)も備わりスタックなどぬかるみ時に重宝する。

スピードメーター。

シート。上級グレードのGグレードはファブリックシート。それ以外はビニールシートとなる。

7代目ミニキャブトラックはスズキの完全OEMモデルとなりショートホイールベース化によって特に農業などで使い勝手が向上したモデルである。一方で他社OEM同様(※日産のNV100クリッパートラックは除く)外観上の変更点がほとんどないため個性が薄いモデルでもある。仕事で使う車なのでそこまで求める人は少数派だと思うが6代目までの三菱製ミニキャブトラックと比較すると残念な部分は拭えない。それでもミニキャブトラックの名前が残っているだけでもまだマシな部分だろうか。
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