2016
07/09
土

2012年11月にデビューしたホンダのN-ONE。N-ONEは、N-BOX、N-BOX+に続くNシリーズの第3弾となるこの車は、かつてのホンダの軽乗用車、「N360」をモチーフにしたデザイン性の高いモデルとして生まれた。年配の人には懐かしく、若い人には新しく感じる個性的なデザインは、ライバルのワゴンRやムーヴ、アルトやミラとはデザインの方向性が異なるモデルだ。輸入車ではビートルやミニ、フィアットなど往年の名車を現代風にアレンジして復活させている例があるが、ホンダのN-ONEもそれを思わせるものであった。
その個性的な外観に加えインテリアでは大人4人がくつろげる室内空間を実現。エンジンは新開発となるS07A型エンジン(※Nシリーズで共通)を採用し、ターボモデルにおいてはクラストップレベルの高トルクとなっている。トランスミッションもCVTを使用し、ライフやゼスト時代よりも燃費を向上させた。また、軽量化や高剛性を両立させたボディに専用サスペンションの採用で安定した走行性能と優れた静粛性を実現している。
安全技術としては横滑り防止装置のVSAを全グレードで標準装備とし、エマージェンシーストップシグナルとヒルスタートアシストも全グレードで標準装備とした。

モデル構成は「ノーマル」とカスタムモデルに相当する「プレミアム」の2種類。プレミアムではノーマルモデルよりも上級な内外装により名前通りのプレミアム感を演出。個性的な外観に加えて上級装備により「プレミアムな軽乗用車」としての魅力を高めたグレードだ。さらにノーマルモデルでもターボエンジンを搭載したグレード(ツアラー)を用意し、自然吸気エンジンのベーシックなモデルからターボエンジンで上級装備の「プレミアム ツアラー」まで多彩なグレード展開となっている。
そのN-ONEは2014年5月にのマイナーチェンジで中期型となった。中期のマイナーチェンジではそれまで搭載のなかった自動ブレーキをオプション設定。N-WGNやN-BOXで先行してたS07A型エンジンの改良の適用し燃費性能を向上。ボディカラーを新たに2色追加し、ツートンカラーのカラーバリエーションも増加せた。内装ではボディカラーに合わせたインテリアパネルの追加し、便利機能としてプラズマクラスター搭載のフルオートエアコンディショナーを全グレードに標準採用。また、IRカット(遮熱)/UVカット機能付フロントウインドウガラス、IRカット(遮熱)/スーパーUVカットフロントドアガラスをGグレード以外で標準装備とし、前期よりも魅力をアップさせたマイナーチェンジとなっている。
N-ONEの特別仕様車は2014年11月に「SSパッケージ」が初登場。人気のオプション「ナビ装着スペシャルパッケージ」やオートリトラミラー等を標準装備しつつお買い得した特別仕様でN-ONEの魅力向上と販売促進をはかった。そして今回扱う「G特別仕様車SSブラウンスタイルパッケージ」は2015年12月に設定された特別仕様車で、名前の通りルーフとドアミラーをブラウンでツートンカラー化。レトロ感のある専用スチールホイール+カラードディシュホイールに加え専用シートとインテリア、ウッド調パネル等を専用装備するオシャレで落ち着いた雰囲気の特別仕様車となっている。

フロントデザイン。ブラウンスタイルパッケージではブラウン塗装フロントグリルを標準装備。ルーフカラーと合わせてブラウン色を強調している。これ以外はG・Lパッケージと同じでフロントガラスはIRカット〈遮熱〉/UVカット機能付に加えハーフシェイド・フロントウインドウ。ヘッドライトは標準でプロジェクター式&ディスチャージヘッドライト。

サイド。ブラウンスタイルではルーフ部分とドアミラーがブラウン化され、中部にブラウンカラーのドアサイドモール。下部はブラウンサイドストライプでノーマルと差別化される。もちろんドアミラーは親水/ヒーテッドドアミラーにLEDターンランプ付きだ。

さらに足元は専用の14インチスチールホイール+カラードディッシュホイール。アルミではないが独特のデザインになっており、個性を引き立てる部分だ。

斜め後ろからだと違いがよくわかる。リアはブラウンのライセンスガーニッシュが付く。専用エンブレムはなし。

エンジンはG・LパッケージベースということでS07A型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンのみ。中期型マイナーチェンジでN-WGNと同じ「ツインインジェクションシステム」と「ナトリウム封入排気バルブ」を採用した改良型に置換された。この改良によりスズキの「デュアルジェットエンジン」のような直噴エンジン並の燃焼効率が得られ、圧縮比も11.8とかなり高めとなっている。最高出力は58ps(43kW)/7300rpm、最大トルクは6.6kg・m(65N・m)/4700rpmと軽自動車のエンジンにしてはかなりの高出力。トランスミッションは全グレードCVTのみで、駆動方式はFFと4WDが用意される。駆動方式はFFまたは4WDでトランスミッションはCVTのみとなる。
ブラウンスタイルパッケージでは「あんしんパッケージ」が標準設定となり、自動ブレーキのシティブレーキアクティブシステム、前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム〈前席/後席対応〉の3点がセットで標準装備となっている。これ以外ではVSA(ABS+TCS+横すべり抑制)、エマージェンシーストップシグナル、ヒルスタートアシスト機能、EBD付きABS等が付く。

インパネ。ブラウンスタイルでは専用のパネルが与えられ「ホワイトウッド調インテリアパネル」となる。

スピードメーター。

ホワイトウッドはドアパネルにも装着される。

フロントシートはベンチシートタイプ。ブラウンスタイル専用のシートでトリコットカラーとなる。4WD仕様では運転席と助手席にシートヒーターを標準装備。

リアシート。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。

N-ONEのブラウンスタイルパッケージはブラウンカラーを用いてより落ち着いた印象と独特の外観を与えたモデルとなっている。これ以前に外観をテコ入れした特別仕様車にはスポーティな「モデューロX」があったが、ブラウンスタイルパッケージはこれと対をなすようなモデルでのんびりと。だけど個性は求めたいというようなニーズに答えられる1台といえよう。ブラウンスタイルパッケージは(ターボが不要で)あればその外観から個性的な1台でノーマルのN-ONE以上に愛着が持てるだろう。
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