2016
07/05
火

2002年2月登場のホンダ・ザッツ。3代目ライフとプラットフォームを共有しつつもまったく異なるボディでベーシックながら個性的な外観が特徴のモデルとなっている。また、そのスクエアボディゆえに室内空間は3代目ライフよりも若干広く、個性的な外観に加え実用性も高いモデルであった。
そのザッツに2004年10月に追加された特別仕様車が「スペシャルエディション」である。スペシャルエディションは外観上の変更点は一切ないがリアドア、リアクォーター、テールゲートのプライバシーガラスを標準装備とし、オーディオレスとしたうえでベースモデルよりも17万円も値引きした超お買い得な仕様となっていた。これにより新車価格はFFの自然吸気エンジンモデルで90万円を切るバーゲンプライスとなり、箱型の乗用モデルでありながらミラやアルトのような背の低い軽自動車に匹敵する価格設定が魅力的なモデルとなっていた。

フロントデザイン。外観上の変更点は一切ないためスペシャルエディションかそうでないのかの見分けはほぼ付かない。ターボモデルと自然吸気共通で右側に穴の空いたブルーなスケルトングリルが付く。

サイド。リアガラスとリアクォーターは標準でプライバシーガラス(スモークタイプ)となる。廉価グレードではここがスモークとならないことが多いためこの部分は嬉しい仕様だ。

足元はフルホイールキャップを装着。

リア。こちらもベースと同じ。ザッツの車名エンブレムは付かず、デカールタイプ。

エンジンはE07Z型直列3気筒SOHC自然吸気エンジンまたは同インタークーラー付ターボエンジンの2種類。自然吸気エンジンでは最高出力52ps(38kW)/7200rpm、最大トルクは6.2kg・m(61N・m)/4500rpm。ターボエンジンでは最高出力は64ps(47kW)/6000rpm、最高出力は9.5kg・m(93N・m)/4000rpm。トランスミッションは全グレードで3ATとなる。このエンジンとトランスミッションは同年代の3代目ライフと同じものを流用している。駆動方式はFFまたは4WDとなる。

インパネ。写真のものは後付で社外品が付いているが、標準ではオーディオレスとなっていた。内装も特に変更点は無い。

スピードメーター。自然吸気エンジンでもタコメーター付き。

ステアリング。3ATはコラムシフトタイプ。

フロントシートはセパレートタイプ。

リアシート。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。
ザッツのスペシャルエディションは外観はそのままにオーディオレスとなるがプライバシーガラスを標準装備したうえで17万円も値引きしたバーゲンプライスな軽自動車であった。新車価格は自然吸気エンジンのFFが899,850円。ターボのFFでも1,041,600円とかなりお買い得価格設定で、スズキ・Keiの末期モデルのような良心的な価格設定だった。新車価格90万円でこのスタイリングと実用性が手に入ることもありこのスペシャルエディションはかなり売れることとなる。
中古市場では特に自然吸気エンジンのスペシャルエディションが割りと多めで年数経過もあってかなりお手頃なモデルとなっている。ザッツ特有の3ATによる不利な点(高速道路でエンジン音がうるさい)などがあるが街乗りオンリーであれば特に問題なく、まだまだ乗れる1台。格安かつ実用性と個性を併せ持つ足車として需要がありそうだ。
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