2016
07/04
月

1996年4月登場のダイハツ・ミゼットⅡ。「ミゼット」という名前からも想像できるようにかつて存在したオート3輪、「ミゼット」の後継モデルにあたる軽自動車だ。そのパッケージングは初代ミゼット同様に小口配達を主なターゲットとし、ボディサイズも1998年以前の軽規格よりもさらに小さい車体となっていた。その一方で安全性にも考慮し、ミゼットⅡでは4輪を採用するなど昔のイメージに当時のスタイルを取り入れた融合デザインも特徴的だった。
そのミゼットⅡに1997年10月に設定された特別仕様車がトラックベースの「カスタム」とカーゴベースの「カーゴカスタム」である。カスタムではそれまで無着色だったバンパーをボディと同色とし、ヘッドライトの外側をメッキ仕様としたほか内装ではレザーシート等を標準させたモデルとなっている。
そしてミゼットⅡは1999年10月に新規格に対応する形でマイナーチェンジを行い後期型となった。今回扱うトラックベースのカスタムは、グレード名称を「カスタム」から「ピックカスタム」へ変更。外装面ではベースモデル同様に前期の特徴だったスペアタイヤを全面からリアの荷台に移動。バンパーは前期同様にボディ同色とし、ヘッドライトの外側をメッキ仕様。一方で内装においては前期でレザーシートを採用した部分は非レザーシートに。ステアリングもナルディ本革巻きステアリングホイールが廃止されるなど前期よりもグレードダウンした内容となっている。

フロントデザイン。後期ではフロントに配置されていたスペアタイヤがリアに移動。見た目がかなりすっきりしている。バンパーも後期型で衝突安全性に対応し、デザインはほぼ同じだが前部に大きくなりボリュームアップしている。なお、写真のモデルはヘッドライトが社外品で本来はレンズカットタイプ。

サイドから。後期の特徴としては前述のとおりバンパーが大きくなり若干前に伸びている。

足元はカスタム用のアルミホイールキャップが付く。

リア。運転席すぐ後ろにスペアタイヤ。コンビランプはピックカスタム専用品。
エンジンはEF型直列3気筒6バルブSOHC自然吸気エンジンのみ。最高出力は31ps(23kW)/4900rpm、最大トルクは5.1kg・m(50.0N・m)/3200rpmと貧弱だが重量が1998年9月時で4MTが650kg、3ATで670kgとかなり軽量なためそこそこ軽快だ。トランスミッションは3ATまたは4MT。駆動方式は前述のとおりFRのみとなる。

インパネ。後期ではステアリングがナルディ製の本革巻きが廃止されノーマルタイプに。

3ATモデルではコラムシフトで2名乗車。4MTモデルはフロアシフトの構造上、1名乗車となる。

スピードメーターは前期と共通。

シート。前期ではレザーシートだったが後期ではグレードダウンしノーマルタイプに。

ミゼット2・後期のピックカスタムは後期型のボディに安全対応したバンパー等が特徴のモデルである。前期同様にバンパーがボディ同色となるため乗用車感が強いのだが、一方で前期にあった豪華な本革巻きシートやレザーシートが廃止されるなど魅力が落ちる部分もある。ミゼットⅡのトラックタイプのカスタムを考える場合はこの点が重要ポイントとなりそうだ。もっとも自分で改造する場合はあまり気にならないのでそこまでマイナスでもないかも。モデル自体は古い部類にはいり、居住性も高くないため万人受けするものではないが、軽自動車という維持費を考えると個性的で面白い1台である。
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