2016
05/28
土

2013年12月にフルモデルチェンジし、2代目となった日産のNT100クリッパー。初代は三菱・6代目ミニキャブトラックのOEM供給を受け販売されていたが、そのOEMは三菱のミニキャブトラック生産終了を受けて一旦終了。変わってスズキからキャリィトラックのOEM供給を受けての再スタートとなった。

フロントデザイン。日産版の変更点としてはミニキャブトラックのOEM時代同様にフロントグリルを少変更。先代のようにウィンググリルとすることで日産らしさを表現した。ただし、先代のような黒とボディカラーのツートン仕様ではなくボディカラーと同色の控えめな仕様となっている。この他バンパーはベースと同じで変更点はこのグリルと日産エンブレムのみとなる。またスズキのキャリィトラックでは上級グレードにメッキグリルが装着されるが、日産版ではそれが一切ない。

サイドから。このあたりは特に変更点は無い。先代はタイヤを最前面に配置したロングホイールベースだったが、ベースモデルの変更でショートホイールベースに。形はフルキャブ型となりエンジンは助手席側に傾斜させて縦型に配置。基本は後輪を駆動し、スイッチで4WDとなる。

リア。

車名と日産デカールが左側に付く。先代の後期ではNISSANとNT100が横一列だったが、2代目では2段となる。
エンジンは3気筒の自然吸気エンジン。ベースが12代目キャリィトラックとなったためエンジンもR06A型へ変更。トランスミッションは3ATまたは5MTの2種類、駆動方式はFRまたはパートタイム4WDとなる。4WDの一部グレード(DX農繁仕様、GX 5MT車)にはハイロー切り替えレバーも付く。なお、キャリィトラックには2014年8月マイナーチェンジで5速オートマニュアルトランスミッション(5AMT)のオートギアシャフト(AGS)が追加されたが、日産版にはその設定がない。

インパネ。

スピードメーター。

5MTのシフトノブ。

ハイロー切り替えレバー((DX農繁仕様、GX 5MT車のみ)。

シート。

ボディはキャリィトラック同様に徹底した錆対策を行い、表面サビ3年&外板穴あき5年のサビ保証が標準付帯された。
2代目NT100クリッパーは先代よりもベース車を変更し、がらりとイメージを変えた日産のOEM軽トラックとなっている。キャリィトラックは日産以外にもマツダにはスクラムトラック、三菱にはミニキャブトラックとしてOEMされているがフロントデザインの変更が与えれているのは日産版のみとなり、OEM兄弟の中では個性が与えられている。また新エンジンとボディの軽量化により軽トラックとしては燃費も改善(5MTの4WDで19.6 km/l)されており、順当なフルモデルチェンジといえよう。スズキの12代目キャリィトラックを考えている人で変化球的なモデルが欲しい場合はこの2代目NT100クリッパーがおもしろいかも知れない。
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