2016
05/17
火

2004年9月にフルモデルチェンジし、6代目となったスズキのアルト。1998年の軽自動車新規格からかぞえて2回目のフルモデルチェンジでは、先代のベーシック路線を踏襲しつつも新たなキャラクターで親しみやすさをプラス。ライバルであるダイハツの6代目ミラとは完全に決別されたデザインが与えられた。特に6代目アルトはボディラインが特徴的で、先代の面影を残しつつ新たな挑戦ともいうべき外観も印象的だ。
その6代目アルトに2006年7月、専用グリルと専用シート表皮、スモークガラス等の快適装備をプラスした特別仕様車が追加された。それがこの「GⅡ」というモデルである。GⅡは廉価版からひとつ上の「G」グレードをベースに、専用グリルと専用シート表皮、、リアスモークガラス、カラードリモコンドアミラーを装備する。

フロントデザイン。GⅡでは専用のグリルが与えられた。デザインはワゴンR・スティングレーのような階段状のグリルで、それまでベーシックなイメージが強かったフロントデザインにスタイリッシュな印象を与えている。純正オプションで用意されたメッキグリルほどのインパクトや精悍さは無いが、これはこれでアリなデザインだ。

サイドから。Gグレードでは省略されていたスモークガラスを採用。この手の軽自動車で安いグレードとなるとリアは非スモークタイプとなることが多いので、この標準装備は嬉しい部分。さらにGでは手動式で非塗装だったドアミラーが、電動格納リモコンドアミラーとなり、かつカラー化(4WD仕様ではヒーテッドドアミラーとなる)。こちらも廉価グレードでは安いっぽい手動式が採用されることがほとんどなのでスモークガラスと合わせて嬉しい快適装備だ。

リア。リアガラスもスモークガラスとなる以外はベースと共通。専用エンブレム等も無い。

エンジンは3気筒のK6A型DOHC自然吸気エンジンのみ。トランスミッションは3ATまたは5MTで、駆動方式はFFまたは4WDとなる。なお、ABSはオプション設定となっていた。

インパネ。このあたりはベースと共通。

スピードメーター。ベーシックなタコメーター無しタイプ。これもベースと同じだ。

5MTのシフトノブ。

3ATも同様にフロアシフトタイプ。

フロントシートはセパレートタイプ。シート形状こそ同じだが、シート表皮は専用のものが与えられ、ベージュの表皮色となっている。

リアシート。ヘッドレストは付かない。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。

6代目アルトのGⅡというモデルは、ちょっとだけスタイリッシュなグリルにスモークガラスとカラー電動格納ミラー、専用シート表皮が与えられた特別仕様車である。純正オプションのメッキグリルほど迫力は無いものの、親しみやすいフロントデザインにワンポイントのアクセントが与えられており、ノーマルよりも見た目が向上している。特に廉価グレード(EやG)で省略されていた追加装備もうれしい1台である。なお、この後6代目アルトはマイナーチェンジで後期型に移行。その際に特別仕様車からカタログモデルへ昇格した。そのため特別仕様車といってもタマ数は意外と多く、「手頃な足車にちょっと個性が欲しい」という人にはうれしいモデルとなっている。全体的に値が張る軽中古車の中でもあまり人気のないモデルなため、年式や走行距離の割に安価に購入できる魅力的な1台だ。
style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-3088884606305163"
data-ad-slot="5682853689"
data-ad-format="auto">
- 関連記事
スポンサーサイト
MESSAGE
TRACKBACK
メーカー別車種一覧
COMMENT