2016
05/12
木

2011年12月にデビューしたホンダのN BOX。ライバルのタントやパレットよりも背の高い1.78Mという高さに、ガソリンタンクを床下に設置するなどホンダ独自のレイアウトで室内高の高さがウリの軽自動車である。その特別仕様車として前期型N-BOXに設定されたのが「G特別仕様車 SSパッケージ」および「G特別仕様車 ターボSSパッケージ」(以下G SSパッケージ、G ターボパッケージと略す)だ。SSとはSuzuka Special(鈴鹿スペシャル)の略でF1のイメージが強いホンダらしいグレード名となっている。
SSパッケージではG・LパッケージとG・ターボパッケージをベースとし、自然吸気エンジンの「G SSパッケージ」ではリア右側にパワースライドドア、クロームメッキパーツ、シルバー塗装ドリンクホルダー&メーターリング等を装備。「SSターボパッケージ」ではディスチャージヘッドライト、クロームメッキ・アウタードアハンドル、ブラックインテリア、両者共通の装備として運転席ハイトアジャスターが標準装備された特別仕様車だ。

フロントデザイン。フロントまわりは専用の変更点は特に無い。ターボ仕様の「ターボSSパッケージ」ではディスチャージヘッドライトが標準装備される。フロントウィンドウはUVカット機能付ガラスでハーフシェイドタイプ。フロントコーナー/フロントドアでは高熱線吸収/UVカット機能付ガラスとなる。

サイドから。自然吸気エンジンの「SSパッケージ」ではリア右側がパワースライドドア化、G・Lパッケージのリア左側パワースライドドアと合わせて両側がパワースライドドア化(イージークローザー&タッチセンサー/挟み込み防止機構付き)された。両者ともにアウタードアハンドルはメッキ化されている。なお、2014年5月設定のSSパッケージではボディカラーに2トーンカラースタイルが設定。ベースのG・Lパッケージ、ターボパッケージ共通装備としてLEDターンランプ付きドアミラーを標準装備。セキュリティアラームも標準装備。

足元はG・Lパッケージおよびターボパッケージベースで14インチアルミを標準装備。

リア。このあたりはノーマルと共通でLEDブレーキランプにクリアーコンビランプ。エマージェンシーストップシグナルを標準装備。リアドア/リアクォーター/テールゲートは高熱線吸収/UVカット機能付プライバシーガラスとなる。

エンジンはSSパッケージとして3気筒NAエンジンとターボの2種類を設定。トランスミッションはCVTのみ。駆動方式はFFか4WDで、雪国にはうれしいVSA(横滑り防止装置)とヒルスタートアシストが標準装備となっている。安全技術としては2014年5月設定のSSパッケージで「あんしんパッケージ」を標準設定。シティブレーキアクティブシステム、サイドカーテンエアバッグシステム、前席用i-サイドエアバッグシステムをひとまとめにしたオプションとなっている。

インパネ。SSパッケージではインパネとシート、ドアトリムクロス、フロアカーペット等などをブラックに変更(ブラックインテリア)。SSパッケージ仕様としてセレクトレバーボタン、エアコンアウトレットノブ、エアコンアウトレットリングがクロームメッキ化されている。加えて自然吸気エンジンのSSパッケージではドリンクホルダーがシルバー塗装される。ステアリングはターボ仕様車で本革巻き&パドルシフトとなり、両モデル共通でガーニュシュ付きのステアリングホイールとなる。エンジンスタートはプッシュスタート式でイモビライザー付き。

スピードメーター。自然吸気エンジンのSSパッケージ仕様ではメーター周りがシルバー塗装される(シルバー塗装メーターリング)。メーターそのものはノーマルと同じでエコインジケーターを備える。

フロントシートはベンチシートタイプ。自然吸気エンジン、ターボ共通装備としてハイトアジャスター(ラチェット式)が備わる。また、2014年5月モデルでは4WD仕様で運転席シートヒーターを標準装備。FFではメーカオプション化される。

チップアップ&ダイブダウン機構付リアシート。2段リクライニング機能付き。

N BOXでは室内高を最大限有効利用できるよう、チップアップという従来の手前に倒れる以外に後ろ側に粗利上げてシートをたたむことが可能。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。
N-BOXのSSパッケージは、上級モデルのG・Lパッケージとターボ付きのG・ターボSSパッケージをベースとし、便利な右側パワースライドドアを追加装備(両側パワースライドドア化)。内装をブラックインテリアとするなど利便性と機能性を高めつつ、値段をお手頃価格としたモデルであった。N-BOXカスタムのような派手な外観はなく、ベーシックなN-BOXに上記の快適装備が加わったことでより魅力の高いモデルとなっている。特にN-BOXカスタムの特徴的な外観が苦手な人やベーシックな顔つきが好きな人にとってはこの快適装備満載のSSパッケージは魅力的な1台であろう。なお、N-BOXが後期型にマイナーチェンジした後も再びSSパッケージが設定された。今度は上級思考の後期フロントフェイスに従来通りのSSパッケージが組み合わされる。ベーシックな顔でより快適装備が欲しい人はこのSSパッケージは必見だ。ただし、後期型SSパッケージではターボモデルが消滅し、自然吸気エンジン仕様のみとなった。この点は注意である。
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