2016
05/10
火

2012年1月登場にマイナーチェンジを行なった日産・NT100クリッパー。日産の軽トラックはデビュー当初、「クリッパートラック」として三菱のミニキャブトラックをOEM供給され販売されていたが、供給元のミニキャブトラックが2011年11月にフロントデザインの変更を伴うマイナーチェンジで後期型へ移行した際、名称をクリッパートラックからNT100クリッパーへ変更。そこからおよそ3ヶ月後の2012年1月マイナーチェンジで三菱同様にフロントフェイスの大幅変更を伴いU71TおよびU72T型は後期型となった。
後期型では三菱同様に新デザインのヘッドライトを採用したほか、日産専用のグリルが設定されより日産らしさが表現されたデザインとなった。

フロントデザイン。初代クリッパートラックのアイデンティティーだったインナーブラックヘッドライトを廃止し、変わって一般的なメッキタイプのマルチリフレクターヘッドライトを採用(※ただし三菱版と共通)。デザインも内側に切り込みを入れスタイリッシュに仕上げたデザインとなった。これに日産専用の新エンブレムを装着。中期型ではウィンググリルで差別化を行なったが後期ではよりスタイリッシュなグリルを装着し、見た目がベースの6代目・後期型ミニキャブトラックよりも良くなっている。全体的にもより日産らしさが出ており軽トラックのOEMモデルとしてはかなり力の入った1台だ。

サイドから。このあたりは中期型と同じだ。

三方開き状態。

リア。車名がNT100クリッパーに変更されたため、車名デカールが「NT100」に変更されている。車名デカールも「NISSAN」となっており、旧来の日産車を連想させるようなリアビューとなっている。なお、デザイン状の変更点は特に無い。2012年12月マイナーチェンジではベース車同様に後方反射板が追加された。

エンジンは3気筒の3G83型の3気筒のSOHC自然吸気エンジンのみ。これをベース同様運転席下に搭載する。トランスミッションは5MTまたは3ATで、駆動方式はFRまたはパートタイム4WD(スイッチ式)。5MTの4WD仕様にはハイロー切り替えレバーが付く。

インパネ。中期型の2010年1月マイナーチェンジでインパネとステアリングが変更されデザインがリフレッシュされた。軽トラらしからぬそこそこ洗練されたデザインとなっている。

ステアリング。

スピードメーター。

4WD仕様車ではインパネ部のスイッチから切り替えを行う。ハイロー切り替えは従来通りシフトノブ左側にレバーが備わる。

運転席。後期型ではシート表皮が変更された。
初代NT100クリッパー(後期型クリッパートラック)はデザインがより日産らしくなり、メッキタイプのマルチリフレクターヘッドライトとも相まってベーシックでありながら三菱版よりも洗練されたデザインが特徴の軽トラックである。初代のU71およびU72系の中では一番デザインがベーシックで、インナーブラックヘッドライト特有のフロントデザインが苦手な人にとっては嬉しい仕様である。なお、この後の2代目移行ではベースモデルであるミニキャブトラックの生産終了によりスズキのキャリィトラックにOEM元が切り替わる。キャリィトラックベースでは初代のようなデフォルメが一切されず、エンブレムのみの変更となってしまうため個性的な軽トラックはこの初代後期が最後となっている。そういった点では意外とレアな軽トラックでもある。
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