2016
04/19
火

2004年12月登場の10代目ハイゼットカーゴ。乗用モデルのアトレーワゴンに対し商用モデルとなるハイゼットカーゴはスズキのエブリィと並ぶ歴史の長く、かつモデルサイクルの長い軽商用ワンボックスだ。
その10代目ハイゼットカーゴは2007年12月にマイナーチェンジし後期型へ。新開発のKF-VE型エンジンに換装したことで燃費が向上した。そして2015年11月、ハイゼットの誕生55週年を記念して設定された特別仕様車が「55th Anniversary ゴールドエディション」である。先にハイゼットトラックでゴールドエディションが設定されたが、トラックの登場から一ヶ月後にハイゼットカーゴにも設定された。
ハイゼットカーゴのゴールドエディションでは「クルーズ」、「クルーズターボ」、「デラックス」の3モデルをベースとし、クルーズベースではトラック同様に専用ゴールドメッキグリルを装着。これ以外に専用エンブレムと専用ボディカラーを設定。内装ではシートとドアトリムをブラック色化。質感の高いシックな内装としている。

フロントデザイン。ゴールドエディション専用としてゴールドメッキグリルを装着(※ただしデラックスベースは除く)。商用車でありながら存在感の大きい、かつ一般的なシルバーではないゴールドメッキとすることで華やかさも表現した。
まさに55週年を記念する豪華なパーツである。これ以外ではフロントウィンドウをUVカットガラスとすることで日常の使い勝手を良くした(※ただしクルーズシリーズでは既に標準装備でデラックスグレードでは新採用)。

サイドから。トラック同様にフロントドアに専用エンブレムを装着。特別仕様車としてノーマルと差別化している。
ゴールドエディションの専用カラーとしてアーバンナイトブルークリスタルメタリック、マスカットグリーンメタリック、ミストブルーマイカメタリックの3色を新設定。既存のカラーと合わせると計8色となり商用モデルとしては異例のカラー設定となっている。

リア。バックハッチ左側に専用エンブレムを装着。

リアもさりげなく特別仕様車であることをアピールしている。
エンジンは3気筒の自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類。自然吸気エンジンはクルーズとデラックスベース。ターボエンジンはクルーズターボベースに設定される。トランスミッションは4ATまたは5MTで駆動方式はFRまたはパートタイム4WDとなる。乗用モデルのアトレーワゴンにはないターボと5MTの組み合わせが「クルーズターボ」ベースのゴールドエディションにも設定され、マニアには嬉しい仕様だ。

インパネ。アトレーワゴンでは後期型でインパネが新デザインになったが、商用モデルのハイゼットカーゴでは据置きされ前期と同じデザインとなっている。ゴールドエディション変更点としてはセンタークラスターとメーターパネル付近のパーツがシルバー塗装される。

デザインは後期の乗用モデルに劣るが、商用モデルとだけあって実用性はかなり高く数々の収納ポケットやトレイにフック、ホルダー等を備える。

スピードメーターは前期と同じ。ターボ仕様では右下に小さくタコメーターが追加される。
ゴールドエディションとしてトラック同様に専用ゴールドフェイスプレート付インテグレートCD・AM/FMラジオ・AUX端子&16cmスピーカーを標準装備。

フロントシート(クルーズ&クルーズターボ)はセパレートタイプ。ゴールドエディション専用のブラック色フルファブリックシート表皮で実用性と雰囲気を良くしている。また、ドアトリムもブラック色のパッドウェルダーとなる。

下位グレードのデラックスベースではシート形状が異なるがこちらもブラック色フルファブリックシート表皮を採用。

リアシートもブラック色。クルーズ&クルーズターボではヘッドレスト付きの乗用モデルに近いシート形状。デラックスでは従来通りの商用モデル用リアシートとなる。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。荷室ランプにはLEDを採用。

10代目ハイゼットカーゴのゴールドエディションは商用モデルの軽ワンボックスである「ハイゼットカーゴ」をベースに(デラックスは除くが)専用ゴールドメッキグリルに専用エンブレム、専用シート等を装備した特別仕様車となっている。商用モデルというと一般の人はあまり縁が無いが仕事でこの手の軽を使う人にはちょっとうれしい仕様で、無機質で実用性だけを重視したノーマルモデルとは差別化された豪華な仕様となっている。主に仕事メインで使う人でも他人とは違う個性が欲しい人。あるいは仕事とプライベートの両方で使いたい(自営業の)人にオススメなモデルである。他にはマニアック路線であれば軽ワンボックスのターボ&5MTという新車の設定は2016年4月現在この「ハイゼットカーゴ クルーズターボ」しかなくその特別仕様車としても希少価値が高いモデルである。ダイハツにしては珍しく少数派向けのモデル設定もあり、それがまた希少価値を上げる1台だ。
style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-3088884606305163"
data-ad-slot="5682853689"
data-ad-format="auto">
スポンサーサイト
AFTER「日産 クリッパーリオ(初代 U71W/U72W型)」
MESSAGE
TRACKBACK
メーカー別車種一覧
COMMENT