2016
04/03
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1998年10月登場の8代目ミニカ。8代目では7代目までのスポーツモデルを完全廃止し、合理的でコストを優先としたボディフォルムとなっているのが特徴である。またヘッドライトも丸目から異型台形に変更するなど、先代と比べて万人受けしやすい顔つきも印象的だ。2000年11月にはマイナーチェンジ(後期型)でフロントデザインを変更。より親しみやすい顔つきに変化している。
その8代目ミニカに2009年10月、乗用モデルでも商用モデルでも設定がなかった「ブラックマイカ」色を専用色とする特別仕様車が登場した。それがこの「黒ミニカ」というモデルである。
「黒ミニカ」はバンタイプの「ライラ」をベースに純正色として設定がなかったブラックマイカを専用色とし、タイヤを12インチから13インチに変更、バンタイプでは珍しくホイールカバーを標準装備し、AM/FMラジオを標準装備する。

フロントデザイン。ヘッドライトなど特に変更点は無いがグリルがダークシルバー色に塗られた専用品となり微妙に変化している。もともと8代目ミニカにはブラックカラーが無かっただけにかなり新鮮で、ベーシックでありながら精悍な顔つきとなっている。

サイドから。バンタイプをベースとしつつもタイヤサイズをノーマルの145/80 R12から155/70 R13へインチアップ。ホイールカバーも標準装備し、コストをできるだけかけずに見た目を良くしている。

リア。このあたりはノーマルと共通で特に変更点はない。2009年12月マイナーチェンジでハイマウントランプが標準装備された。

ピカピカのブラックカラーが眩しいミニカ。

エンジンは3G83型直列3気筒SOHC12バルブの自然吸気エンジンのみ。トランスミッションは3ATのみで駆動方式はFFまたは4WDとなる。なおABSはオプション設定となっていた。

インパネ。商用モデルかつ設計が1998年あたりなので質素でベーシックなデザイン。

スピーカー内蔵型のAM/FM ラジオ(デジタル時計付)を標準装備。

ATのシフトノブ。設計が古いためこのあたりも見た目はいまいち。

フロントシートはセパレートタイプ。バンタイプがベースなのでヘッドレスト一体型の商用シートとなる。残念ながらパワーウインドウを装備せず純正では手回し式(パワーウインドウと集中ドアロックはオプション)。

リアシート。バンタイプなのでかなり簡素。

ラゲッジルーム。バンタイプなのでラゲッジルームが広めにとられている。

リアシートを倒した状態。タントやスペーシアにはさすがに敵わないが実用十分な広さを確保しており、買い物グルマとして重宝する。

8代目ミニカの「黒ミニカ」はそれまでなかった「ブラックマイカ」を専用色とした特別仕様車である。バンタイプがベースなので色々と質素な部分はあるが、ブラックカラーにより外観はノーマルよりも良くなっていて特別なミニカが欲しい人には嬉しい仕様となっている。先代までのミニカにはブラックカラーが存在したが、8代目ではその設定がなくそういった意味でも特別仕様車としての存在価値があるかもしれない。
中古市場ではあまり人気が出なかったのかタマ数が極端に少なくレアなモデルとなってる。ただし、プレミアム価格は付いていないので見つけさえすれば手頃な1台だ。黒故に普段使いで汚れは気になる部分があるが特別な色のミニカは希少である。
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