2016
03/23
水

2006年10月に4代目へフルモデルチェンジしたムーヴ。4代目の大きな特徴は挑戦的ともいえるタマゴ型のワンモーションフォルムの採用だ。それまで(3代目まで)のミラの全高をアップさせたようなボディ形状を完全にやめて、ボンネットからフロントガラス、ルーフに至るまで緩やかな曲線を描いたボディ形状となった。さらにホイールベースが先代よりも100mmアップし室内空間さらに広くなった。
エンジンは新開発となるKF型エンジンを採用。グレードの一部ではCVTの採用も行い全グレードで燃費がアップ。安全装備としては横滑り防止装置のVSCやインテリジェントドライビングアシストがカスタムRSのFFモデルに設定。内装ではこの代からタントのようにセンターメーターを採用。4代目ムーヴでは内外装で大きくイメージチェンジを果たしたフルモデルチェンジとなっている。
モデル展開は3代目同様にノーマルなムーブとスポーティーなカスタムモデルのムーブカスタムの2本立て。ただし、ターボモデルは先代まではノーマルムーブにもあったが、4代目では完全にムーブカスタム専用となった。また、ベーシックモデルに設定された5MTはこの代が最後で、以後は完全にCVTへ以降した。

フロントデザイン。角形ヘッドライトの先代までとはうってかわり、斜め方向への切り込みをメインとしたエレガントなヘッドライトに変更。グリルも台形状のものを2弾重ねとしアクセントにメッキパーツを装着。バンパーの開口部はグリルと同形状のものを大きく配置することで全体的にはいままでのムーブになかった上品さや非ベーシック感を演出した。

サイドから。先代までとはうってかわりタマゴのようなワンモーションフォルムに。室内空間を確保する上でのチャレンジャー的なボディフォルムで、独創的な形をしている。4代目以降から短くなったボンネットに合わせてサイドミラー手前にフロントクォーターガラスガラスが加わった。ホイールベースは先代より100mm長くなり、切り詰めたボンネットと合わせて室内長が1920mmから2100mmへ拡大している。

リア。歴代の縦長コンビランプを踏襲。ノーマルムーブでは伝統的に通常のコンビランプとなる。

先代よりもリアは傾斜が与えられ、少しスタイリッシュに。コンビランプの大きさも先代よりひと回り小さくなっている。向かって左側のリアハッチの取ってや左右開閉式は同じだ。
エンジンは3気筒の自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類。ただし、ターボモデルはカスタムモデルのみとなる。

4代目ではこれまでのEF-VE型にかわり新エンジンであるツインカムDVVT3気筒のKF-VE型を採用。エッセで先行搭載していたエンジンで、最高出力58ps(43kW)/7200rpm、最大トルク6.6kg・m(64N・m)/4000rpmを発生。3代目までのエンジンとは完全に切り替わった。トランスミッションは5MT、CVT、4ATの3種類。ただし、5MTはベーシックなLグレードのみで、ムーブカスタムには5MTは設定されない。駆動方式はFFまたは4WD。CVTのFFモデルではカタログ燃費がムーブ史上で初めてリッター20km超えの23.5km/lとなった。

インパネ。4代目ではセンターメーターを初採用。シフトもATはコラムシフトからインパネシフトに変更されている。ムーブのセンターメーターはこの後の4代目後期、5代目前期まで採用され5代目後期以降では再び従来通りに戻った。

なお、ベーシックグレードのLには5MTも設定された。ATのインパネシフトの部分が何も無くなり、従来通りフロアからMTが飛び出ている。

スピードメーターはベーシックなデザイン。

フロントシートはベンチシートタイプ。

なお、5MT仕様のみセパレートタイプ。

リアシート。先代よりもシートがワンランクレベルアップ。後部座席の快適性を向上させている。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。
4代目ムーブの前期型はそれまでのイメージを覆すワンモーションフォルムにエレガントなフロントデザイン、センターメーターなどそれまでのイメージを180度転換した外観や内装となっている。特に外観はエレガントさが強調されそれまでのベーシックなイメージが薄くなった。さらに内部ではセンターメーターの採用など好き好きが別れる部分が多くなっている。とはいううものの、乗ってしまうとその広さはかなり評価できるもので、見た目をあまり気にしない人であれば問題ない部分か。逆に3代目までの「ボンネットが適度に出ていて、非センターメーターなワゴン」という人にとっては到底受け入れづらいだろう。4代目ムーブで登場させたこのワンモーションフォルムだったが、結局のところ5代目後期で方向転換。従来通りのボンネットの出っ張りを与え、非センターメーターに戻した。なので4代目が気にいらない人は5代目後期がオススメである。
中古市場ではやはりそのボディスタイルのせいなのか、比較的高年式&低走行であっても割安に購入できる1台。前述のとおり見た目を気にしないのであれば広い室内空間を持つ足車として活躍してくれるだろう。
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