2016
03/15
火

2002年6月登場の初代コペン。コンセプトは「ACTIVE TOP COMPACT OPEN」で、誰もが気軽に楽しめる本格的オープン・スポーツカーとして開発された。独特の丸みを帯びたフォルムに丸目ヘッドライト、丸目コンビランプなど愛嬌ある外観に、ダイハツ伝統の4気筒DOHCツインスクロールターボエンジンを搭載。見た目とは裏腹に走りもそこそこしっかりしておりかつての平成ABCトリオに代わる本格・軽スポーツとしてファンを増やしていった。
なんといっても特徴は、そのフォルム。軽自動車の用途からどうしても室内空間の確保に重点をおくが、この車は完璧なデザイン重視。座席は完全なツーシーターで長いボンネット、さらには電電動油圧ポンプの開閉式ルーフを装備する本物のオープンスポーツカーである。
主な装備は上述の4気筒ターボエンジンのほか、専用サスペンション、油圧機構による電動開閉式ルーフ、プロジェクター式ハロゲンヘッドライト(ロービーム)、フォグランプに専用スポーツシート(ファブリックタイプもしくはオプション設定の本革製)など走りに特化させた装備で足車やスペース優先のモデル(ミライースやムーヴ、タントなど)とは180度異なる趣味性の高いモデルとなっている。さらにコペンはダイハツのエキスパートセンター(大阪府 本社(池田)工場内)で生産し、熟練工による最終調整が施されプレミアム感も高いモデルである。

その初代コペンにはレカロシートやBBSアルミ、ビルシュタイン製ショックアブソーバー等を標準装備したスポーティな特別仕様車「アルティメットエディション」やそのバージョンアップ版の「アルティメットエディションⅡ」が存在するが、一方でレカロシートではなく高級感のあるレザーシートを採用した特別仕様車も存在した。それがこの「アルティメットレザーエディション」である。
それまでのアルティメットエディションといえば特別装備された走りのパーツでノーマルよりもスポーティなイメージがあったが、レザーエディションではその名の通りレザーシートを採用し、専用ドアトリム等も合わせて採用することで格調高さを表現したコペンとなっている。

フロントデザイン。外観は基本的にはアルティメットエディションⅡとほぼおなじで、ベースは電動オープン仕様の「アクティブトップ」。これにアルティメットエディションⅡでも採用のブラックメッキグリルを装着。ベースとは差別化され、精悍さが増している。

なお、ディスチャージヘッドライトは従来通りオプション設定。

サイドから。アルティメットエディションⅡ同様にサイドウィンカーはクリアー化。これ以外には専用エンブレム(ULTIMATE EDITION)がボディ後方に付く。ボディカラーは9種類設定され、ダブルクリア塗装の5層塗により深みのあるあでやかなボディカラーとなっている。

足元のBBSアルミホイールもアルティメットエディションと同じだが、レザーエディションではガンメタのものを採用。それまでのアルティメットエディションとは異なるシックな足元を表現した。ドイツ・ビルシュタイン製ショックアブソーバーを装着。これにより路面の追従性を大幅に向上させたり加速時やコーナリング時の安定性を高めている。ビルシュタインといえば走り好きに定評のあるスバルでもよく用いられるスポーツ部品で、これを軽自動車に持ってくるあたり特別仕様車の本気度が伺える。

リア。アルティメットエディションⅡで採用されたクリアータイプのコンビランプを装着。ハイマウントLEDストップランプもクリアータイプでリアはスタイリッシュになっている。もちろん、ビルシュタイン製ショックアブソーバーの装着を示すエンブレムも付く。

エンジンはJB-DET型4気筒DOHCツインスクロールターボ付きエンジン。オプティのエアロダウンビークスにも使われていた高性能エンジンでノーマル状態でも150馬力までパワーアップに耐えられるというシロモノ。最高出力は64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは11.2kg・m(110N・m)/3200rpmを発生する。この数字は歴代の軽自動車の中で最も高い。トランスミッションは5MTまたはマニュアルモード付き4AT。駆動方式はFFのみとなる。

インパネ。

ステアリングはモモ製の本革巻ステアリングホイールを標準装備。シートカラーにより、写真のブラックタイプか、

アイボリーシート選択時はウッド&レザーステアリングホイールとなる。

スピードメーターはアルティメットエディションⅡと同じくシルバーリング付きのホワイトスピードメーター。

フロントシートはセミバケットシートタイプ。レザーエディション最大の特徴である本革製スポーツシートを採用。カラーはブラックまたは

アイボリーの2種類が選択できた。さらにシートカラーに合わせてドアトリムも同色で専用化。運転席と助手席両方にシートヒーターが標準で備わる。レカロシートとはまた違った独特の雰囲気を出しており、レザーシート好きな人にはレカロシートよりもこちらが好みだろう。

幌展開時は小さいながらもラゲッジルームが生まれる。ただ、一般的な軽自動車のそれと比べると高さが全然ないのであまり積めない。

初代コペンのアルティメットレザーエディションは、スポーティーに特化したアルティメットエディションⅡの雰囲気や足回りはそのままに、シートに本革を採用することでそれまでとはまた違った雰囲気を演出した1台である。レカロシートではないレザーシートの良さが上手くコペンにマッチしており、レザーシート好きな人には嬉しい内容となっている。
中古市場ではかなりレアな1台となっていて、入手は困難かつ状態が良いと新車時とあまりかわらない値段がつくタマもある。普段の足車としては高すぎてかつレザーシートとオープンカーの組み合わせからくる雨天時の扱いなど手が掛かる1台なので完全な趣味車となってしまうが、逆にそれが大丈夫であれば所有欲を満たしてくれる1台。初代丸目コペンに4気筒ターボでレザーシートとという希少価値はかなり高い。
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