2016
03/06
日

2002年2月に初代アルトラパンのOEM供給を受けて販売を開始したマツダのスピアーノ。スズキのアルトラパンではうさぎを全面に打ち出した女性向けのイメージが強かったが、マツダ版ではうさぎの代わりにマツダのエンブレムとアイデンティティである逆五角形のグリルを用いてレトロ感のデザインにより万人受けするデザインで販売されていた。
そのスピアーノは2006年4月のマイナーチェンジでスズキ版同様に後期型となった。それまでのペンタゴングリルのベーシックモデルに加え新たに丸目を強調したグリルを装備するグレード(XF)を追加し、レトロ調を強くするものだった。その後期型スピアーノは次の2007年5月で、前述の丸目モデルをバージョンアップさせたメッキグリルタイプのモデルを入れ替えで投入した。それがこのXSといモデルである。

フロントデザイン。スポーツタイプである後期スピアーノSSでも用いられていたマツダ用丸目グリルをメッキ化。スズキ版のメッキグリルとも異なるマツダオリジナルのグリルで、レトロ感がありつつもマツダエンブレム効果によって安っぽくは見えないデザインとなっている。また、軽自動車でここまでメッキを全面に打ち出したデザインも少ないので非常に目立つ1台だ。

サイドから。このあたりはスズキ版同様に下部がシルバー塗装されさりげないオシャレなツートン仕様となっている。レトロ感のあるアルミホイールも標準装備。

リア。スズキ同様に後期型ではクリアータイプのコンビランプが装着される。ランパと違ってスピアーノのでは中央にマツダロゴエンブレム、左にMAZDAエンブレム、右に車名エンブレムと差別化されている。
エンジンは3気筒の自然吸気エンジンのみ。駆動はFFまたは4WDでトランスミッションは4ATのみとなる。

インパネ。このあたりはほぼベースと同じだが、ステアリング中央はLapinからMマークへ変更されている。

ステアリング&スピードメーター。本革巻ステアリングホイールではないが、色が塗り分けられたちょっとオシャレなカラーリング。

フロントシートはベンチシートタイプ。

リアシート。スライド機構は無い。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。
スピアーノのXSは個性的で目立つメッキグリルでレトロ感が強化された初代ラパンのOEMモデルである。ベースモデルの初代ラパン・Lとも差別化がなされており、うさがマークのかわりにマツダエンブレムが付けられていることでよりベーシック感が増し、より万人受けするモデルといえるだろう。広さこそワゴンRやタントなどの背が高い軽自動車に勝てないが、一人もしくは二人のりがメインでそこまで広さを重視しなのであれば、デザインが優秀な点からも価値ある1台だ。ターボモデルが無いので街乗りメインとなるが通勤や買物などで個性的なオシャレな軽自動車でシティーユースを楽しみたいというニーズにマッチする。
中古市場では初代ラパンの人気丸目モデルとうことでOEMであっても年式や走行距離の割に値が張る個体もある。手頃な足車とはいかないが、デザイン重視で価値が理解できるなら適正な中古価格なのだろうか。
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