2012
11/23
金

オッティは2005年6月に三菱のeKワゴンのOEM供給を受けて販売がスタートし、2006年10月にはフルモデルチェンジし2代目となった。それから2ヶ月後の2006年12月に日産の架装車メーカーであるオーテックジャパンが手がけた特別モデルが販売されることとなった。それがこのオッティライダーである。

ライダーは既に普通車で展開されていた個性を極めたエアロフォルムが特徴のカスタムシリーズ。これをオッティという軽自動車、しかもOEMモデルをカスタムするということでかなりの異例であった。

フロントデザイン。遠目からでもひと目で分かる横のラインが特徴の専用メッキグリルを装備。さらに同じ横のラインが入ったバンパーと組み合わせてベースとはかなり違う顔つきとなっている。オッティともeKワゴンとも違うデザインはとても個性が強いもので、オッティライダーの最大の魅力である。

サイドから。このあたりは特段の変更点は無い。2代目eKワゴン(オッティ)はあまり全高が高くないのでデザイン的にも程よい高さをキープしており、サイドからの見た目もバランスが良い。

リア。日産エンブレムとオッティエンブレム以外に右下に専用のライダー(Rider)&オーテックエンブレムが備わる。こういった細かな違いもカスタム感を漂わせ、ベースとは違う所有欲を満たしてくれるポイントだ。
エンジンは3気筒のNAまたはターボの2種類。ベースはオッティのスポーツモデルであるRSとRX(三菱版のeKスポーツ)で、これと同じエンジンとなっている。トランスミッションは4ATのみで駆動方式はFFまたは4WDだ。

インパネ。スピードメーターも含めてこのあたりはベースと共通だが

シートはライダー専用のものが付く。フロントはベンチシートタイプ。

リア。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。初代と2代目共通のフルフラットにならない点は同じ。

オッティライダーは三菱製の軽自動車にオーテックジャパンがカスタムした異例のモデルである。ベースのオッティ(eKワゴン)は程よい高さと適度な室内空間、スクエアでまとまりのあるボディが特徴だったが、これにオーテックジャパン製のダイナミックで個性的なグリルとバンパーが組み合わさってノーマルオッティよりもeKワゴンよりもデザインがかなり良くなった1台だ。eKワゴンはよく売れ、オッティもそこそこ売れたので他人と被るケースが多いが、このライダーならその機会はあまり無く、個性で選ぶなら間違いなくこの1台はオススメである。もちろん室内空間や燃費などは現行の売れ筋に太刀打ちできないがそれを補うデザインが強みなので、室内空間よりもデザインあるいは個性重視であればオッティライダーは魅力的にうつるだろう。
中古市場ではカスタムモデルという点でタマ数がオッティよりも少なく、また若干価格が高値になる傾向がある。オッティよりは買いづらい点はあるのだがオッティライダーが気に入ったのなら根気よく探して欲しい。
大概OEMモデルというと、エンブレムが変わっている程度が主流だが、日産の軽自動車に至っては日産らしさを出すために、フロントマスクに変更が与えられている。そして他社製の軽自動車をオーテックジャパンがドレスアップして販売するオッティライダーは、その究極とも言うべきモデルだ。

なお、現行ではオッティはデイズに移行し、デイズに対してデイズライダーが設定されている。
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