2016
01/23
土

2003年の12月にデビューしたR2はそれから約2年後の2005年11月にビッグマイナーチェンジを受け後期型となった。元々R2はスーパーチャージャーの過給器付きモデル以外は女性をメインターゲットとしたモデルであった。そのR2に女性を意識した特別仕様車がこのマイナーチェンジ時に追加された。それが「レフィ」というグレードである。
レフィの設定にあたり、スバルでは社内の20代~30代の女性スタッフ8名が集まりレフィチームを結成。女性目線からあると嬉しい装備を追加し、「乗ることで、いつまでも美しくいられるクルマ」をコンセプトとした特別仕様車となっている。女性向けモデルを作る際は既存の男性技術者だけでは女性心を分かり得ない部分もあり、開発チームに女性を入れたりあるいは女性オンリーのチームとすることも最近は多くなってきた。ピンポイントに女性をメインターゲットとすることで、販路拡大&販売促進を狙うものである。

レフィは後期型R2のiグレードがベース。前期型では不評だったフロントデザインだが、後期型ではオーソドックスにすっきりとしたデザインに。それまで抵抗感のあった人にもアピールできるデザインとなっている。外装に関してはレフィ専用の変更は特になく、パット見は同じだ。フロントガラスについては紫外線&赤外線対策にもなるフロントUV&IR(赤外線)カットガラスを特別装備。特に夏季はフロントガラスから入り込むジリジリ感を減らしたり日焼け対策に有効だ。

サイドから。このあたりはベースと同じだ。ボディカラーは女性向け特別仕様車ということで鮮やかで可愛らしさを強調する新色のコーラルオレンジ・メタリック(写真色)、ルミナスグリーン・パール、ミスティベージュ・メタリックの計3色がレフィに追加されている。

斜め後ろから。

リア。レフィを示すエンブレムは無く、ノーマルと同じ外観となっている(※R2やR1のすべてのグレードにおいて車名エンブレム以外は付かず外観ではグレードの違いがわからない)。
エンジンは4気筒のSOHC自然吸気エンジン。トランスミッションはCVTのみで駆動方式はFFまたはフルタイム4WD(ビスカスカップリング式)の2種類となる。エンジンがちょっと非力な感じがするが、街乗り程度であればまぁ気にならいだろうか。遠出で高速道路をガンガン走るというよりは主婦のセカンドカーや若い女性向けに街乗りをメインといったところ。

インパネ。カラーやデザインこそ同じだがレフィ特別仕様として「ビタミンCエアコン」を装備。フィルター部に塗布されたビタミンCがエアコンの風にのって車内へ広がるというもの。

スピードメーター。

フロントシートはセパレートタイプ。レフィ専用のアミノ酸シート表皮となっており、タンパク質のセリシンがシート繊維にコーティングされている。これ以外にシートサイドカラー表皮もレフィではボディカラーに合わせて4種類存在する。

リアシート。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。R2ではリアシートを倒してもフルフラットにならない点に注意。
R2のレフィは可愛らしく個性的な外観を生かして内装を女性に特化させた特別仕様車である。男性ユーザーはほとんど気にならない装備であるが、女性目線で追加された「うるるんパック」のフロントUV&IR(赤外線)カットガラス、ビタミンCエアコン、アミノ酸シート、シートサイドカラー表皮の4点は女性であれば嬉しい装備となっている。もし女性で後期型のR2を探している場合は過給器が不要ということが条件だが、この「レフィ」という特別仕様車もチェックして欲しい。
中古市場ではワゴンRやムーブ、タントやスペーシアなど流行りの軽とは違って不人気なのかあるいは年数も経過してきたので割りと購入しやすい価格となっている。燃費や安全装備では劣る面があるが買いやすい価格と外観が気に入ったのなら「女性向け特別仕様車・レフィ」は要チェックである。
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