2015
12/20
日

なんといっても特徴は、そのフォルム。軽自動車の用途からどうしても室内空間の確保に重点をおくが、この車は完璧なデザイン重視。座席は完全なツーシーターで長いボンネット、さらには電電動油圧ポンプの開閉式ルーフを装備する本物のオープンスポーツカーである。
主な装備は上述の4気筒ターボエンジンのほか、専用サスペンション、油圧機構による電動開閉式ルーフ、プロジェクター式ハロゲンヘッドライト(ロービーム)、フォグランプに専用スポーツシート(ファブリックタイプもしくはオプション設定の本革製)など走りに特化させた装備で足車やスペース優先のモデル(ミライースやムーヴ、タントなど)とは180度異なる趣味性の高いモデルとなっている。さらにコペンはダイハツのエキスパートセンター(大阪府 本社(池田)工場内)で生産し、熟練工による最終調整が施されプレミアム感も高いモデルである。
そのコペンには発売から数年おきに特別仕様車が追加されていたが、よりスポーティーな装備をまとった特別仕様車が2006年6月に追加された。それがこの「アルティメットエディション」というモデルである。
アルティメットエディションではオープン仕様の「アクティブトップ」をベースに足回りはビルシュタイン製ショックアブソーバー、BBSアルミなどが標準装備。内装ではレカロシート(アルカンターラ仕様)とMOMO製本革巻ステアリングホイールを標準装備とし、熱い走りが好きな人にとっては飛びつきたくなる特別仕様となっている。

フロント。ベースはアクティブトップだがフロントデザインの変更は無い(写真ではボンネット中央にDエンブレムが無いが本来は付いている)。今見ても丸目がキュートで愛着が湧くと長年乗っても飽きのこないデザインだ。なお、ディスチャージヘッドライトはオプション設定となる。

サイドから。足回りにはドイツ・ビルシュタイン製のダンパーが装備される。これにより路面の追従性を大幅に向上させたり加速時やコーナリング時の安定性を高めている。ビルシュタインといえば走り好きに定評のあるスバルでもよく用いられるスポーツ部品で、これを軽自動車に持ってくるあたり特別仕様車の本気度が伺える。

足元はBBS製15インチアルミホイールを標準装備。

リア。アルティメットエディションⅡではクリアーテールが装備されるがその前身であるこのモデルではノーマルタイプが付く。ビルシュタイン製バンパーであることのアピールとしてビルシュタインエンブレムが付いている。このエンブレムもレガシィあたりでよく見かける。

アルティメットエディションを見分ける一つのポイントとしてこのビルシュタインエンブレムがキーとなりそうだ。

エンジンは前述のとおり JB-DET型4気筒DOHCツインスクロールターボ付きエンジン。オプティのエアロダウンビークスにも使われていた高性能エンジンでノーマル状態でも150馬力までパワーアップに耐えられるというシロモノ。最高出力は64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは11.2kg・m(110N・m)/3200rpmを発生する。この数字は歴代の軽自動車の中で最も高い。トランスミッションは5MTまたはマニュアルモード付き4AT。駆動方式はFFのみとなる。

インパネ。

ステアリングはMOMO製の本革巻ステアリングホイールとなる。

シートはRECARO製のバケットシートタイプでシート表皮はアルカンターラとなる。シートはあとから自分で交換もできるが横幅の限られた軽自動車では普通車を想定して設計されたシートではあわなかったり(もしくははみ出る)場合があり、そういった点で純正RECAROシートは嬉しいものである。

トランクルーム。幌を出しているときは格納スペースがわずかに生まれる。ただし軽オープンという性質上積載能力が殆ど無く、純粋に走りメインと考えたほうが良さそうだ。
コペンのアルティメットエディションは電動オープン仕様の「アクティブトップ」をベースに走りのための装備をまとった特別仕様車である。レカロシート、BBSアルミ、モモステ、ビルシュタインダンパーなどどれも走り好きにはたまらないパーツでコペンのスポーティー感を高めるモデルとなっている。カスタムは自分で後付けする楽しみもあるが誰もが簡単にできない場合もあり、純正状態というのは手軽にそれを楽しめる1台である。
中古市場では登場から10年経つことや2代目が登場している関係で割安なモデルもあるが、アルティメットエディションはその初期装備の充実さから比較的高値である。コペンを探している人でどうも2代目が気に入らない場合は初代でもこのような特別仕様車を探すといいだろう。足車的な使い方の他の軽と比べると明らかに高いがこれはそういう趣味車なので、その点を理解して購入して欲しい。
なお、アルティメットエディションの登場から1年後の2007年9月にはバージョンアップ版となる「アルティメットエディションⅡ」が設定。アルティメットエディションの装備に加えて「ダークメッキグリル」が追加装備となり前モデルよりもワンランクアップ外観がアップされる。ワンポイントの個性が欲しい人は「アルティメットエディションⅡ」もオススメだ。
style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-3088884606305163"
data-ad-slot="5682853689"
data-ad-format="auto">
- 関連記事
-
-
【初代】ダイハツ コペン アルティメットエディションS(L880K型)
-
【初代】ダイハツ コペン アルティメットエディション(ULTIMATE EDITION L880K型)
-
【初代】ダイハツ コペン 10thアニバーサリーエディション(L880L型)
-
【初代】ダイハツ コペン アルティメットレザーエディション(L880K型)
-
【2代目】ダイハツ コペン エクスプレイ S(LA400K型)
-
【初代】ダイハツ コペン タンレザーエディション(L880K型)
-
【初代】ダイハツ コペン アルティメットエディションⅡ(メモリアル) (L880K型)
-
【初代】ダイハツ コペン ファーストアニバーサリーエディション(L880K型)
-
【初代】ダイハツ コペン (L880K型)
-
【初代】ダイハツ コペン セカンドアニバーサリーエディション(L880K型)
-
スポンサーサイト
MESSAGE
TRACKBACK
メーカー別車種一覧
COMMENT