2015
11/21
土

Zの外観は他の軽SUVモデルと比べると居住性を重視した短めのボンネットに広めのキャビン。ジムニーに近い大きめの15インチタイヤに3ドアスタイル、無着色のバンパーが特徴だ。パジェロミニやジムニーに比べるとボンネットが短いせいで普通車感が薄いのだが、そこに無着色バンパーを組み合わせることでSUV感を出していた。
ところがデビューからおよそ2年後の2000年6月に無着色バンパーを辞めてボディと同色とし、より都会色(シティユース)を強めスタイリッシュな外観とした特別仕様車を追加した。それがこの「スーパーエモーション」というグレードである。
同年代のライバルたちにはパジェロミニに代表されるようなシティユース感を強くしたグレードが存在し、これはその実質的な対抗モデルともいえるグレードだ。

フロントデザイン。バンパーを無着色からボディカラーに変更しただけなのだが、SUV風の無骨なイメージから乗用車のような見た目へと変化している。ここは好き好きが別れるところでもある。

ちなみにボンネットの中はスペアタイヤと小さいキャリアスペースが用意されている。バッテリーやウオッシャー液の注入口もここだ。同じRRのビートと似ている部分がある。

サイドから。横からもバンパーがボディ色となっていることがわかる。なおスーパーエモーションではリアのプライバシーガラスが標準装備となる。

リア。こちらも当然ながら着色バンパーとなりちょっとだけ見た目が変化している。
エンジンは3気筒のSOHC自然吸気とターボの2種類。ノーマルと同じく2本立てとなっている。駆動方式はフルタイム4WDのみで前述のとおり、リアにエンジンを搭載し、通常は後輪駆動(MR)で回転差が生まれた時に4WDとなるセンタービスカス式となっている。なお、デフロック機構は無いためSUVに見えるがスタックには弱い。どちらかと言うとハスラー(前身のKei)のようなライトSUVに近いモデルだ。

インパネ。このあたりのデザインに変更はないがスーパーエモーションではCDプレイヤーが標準装備となっていた。

スピードメーター。

フロントシートはセパレートタイプ。こちらもノーマルと同じ。

リアシート。

ラゲッジルーム。ボンネットを短くしその分キャリアスペースが広く取られているのでリアシートを倒さなくても奥行きは結構広い。ただし、エンジンがリアにある関係で少し高くなっている。

リアシートを倒した状態。
Zのスーパーエモーションはバンパーの着色のみであるがSUV色を弱めシティユース感を強めたモデルである。ジムニーのように走破性が高くなく、ハスラー(Kei)のようにライトSUV感が強いモデルであるので逆にこの外観は良くマッチングしているように思える。中古市場では生産期間が4年で生産台数が約4万台ということもありタマ数が少ない。Keiやテリオスキッドのように5ドアでもなく、本格的な走破性能もなかったため中途半端なパッケージングが影響したようだ。ただ、スーパーエモーションというグレードが出た際にはオプションのCDプレイヤーとプライバシーガラスが付いてターボ車で10万の値下げとなったため、スーパーエモーションの中古車が多く出回っている。中古車サイトではスーパーエモーションと区別されることがあまり無く気づきづらいが、簡単な見分け方はカラーバンパーとリアのプライバシーガラスとなる。逆にノーマルの無着色バンパーが欲しい人はタマ数がスーパーエモーションよりも少ないので注意して欲しい。燃費は車重が影響して決して良くないがKeiと同様に車高の高さと大きなタイヤにより雪国では走破性能の高さから(少数ではあるが)今でも現役で走っている。
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