2015
11/20
金

セダン型はスズキのセルボ・クラシック、ダイハツのミラクラシック、三菱のミニカタウンビーで、ワンボックス型はスズキがエブリィC、ダイハツがアトレークラシックを登場させるなど、昔風の可愛らしい軽自動車がたくさん誕生した。
そんなレトロブームの中、異例ともいえる軽トラックにもレトロモデルが1996年9月に追加設定された。それがこの「サンバートラック クラシック」である。
軽トラックのレトロモデルは軽自動車史上スバルのみで、レトロモデルの元祖であるスバルの遊びココロを感じるモデルである。モノ自体はこの手のバンとトラックの関係でサンバーディアスクラシックのフロントをサンバートラックに流用した形となるが、軽トラックのくせにレトロ顔という異例の組み合わせがものすいインパクトである。こういう実用性が重視される軽トラックにまでレトロモデルを展開するメーカーはスバルらしいというか他のメーカーではまず考えられないだろう。

フロントデザイン。ベースは5代目サンバーなので横長の角目のヘッドライトが特徴だったが、これをメッキパーツで囲まれた丸目へと変更。さらにクラシカル調の大型グリルを取り付けることで愛嬌あるレトロちっくな顔つきとなっている。当時の軽トラはひとつ前のモデルで丸目も存在したが、このようにメッキパーツでカスタムされることはなかったので非常に斬新なモデルとなっている。

サイドから。フロント以外は特に変更がなく、横からの見た目はあまり変わらない。

リア。こちらもノーマルと同じでリアにも手が加えられる一般的なレトロモデルとは少し違っている。リアからの見た目は完全にノーマルのサンバートラックで違いはわからない。
エンジンは4気筒の自然吸気エンジン。サンバーといえばスーパーチャージャーの過給器モデルが有名だが、このクラシックではNAのみであった。駆動方式はRRまたはパートタイム4WDでトランスミッションは3ATまたは5MTの2種類だ。

インパネ。一般的なレトロモデルではインパネも木目調パネルを使うなど手が加わることが多いのだが、このサンバートラッククラシックではノーマルと同じとなっている。

スピードメーターはサンバーディアスクラシックと同じレトロ調のものが付く。

フロントシート。軽トラによくあるとりあえず座れればいい程度のシートで長時間はさすがに辛い。

5MT。パートタイム4WDを中央のスイッチで切り替えるようになっている。

サンバートラック クラシックは軽自動車史上、唯一のレトロ軽トラックとして非常にレアな1台である。サンバーディアスクラシックの方はこの後フルモデルチェンジしても、当初は作り続けられたがサンバートラック クラシックの方は生産終了となり実質2年程度のモデルであったため中古市場ではかなり希少なモデルとなっている。軽トラ自体は一般の人が乗用で使うことはほとんどなく、仕事で使うことがメインであり、希少といえども需要があまりないモデルである。ただ、そこをあえて軽トラックカスタムして遊ぶ人も中にはおり、そういった人にとってみればものすごく価値のあるモデルだ。中古市場からしてみればサンバートラック クラシックはそういったごくわずかな少数派向けのモデルといえよう。もしくは個人の趣味でやる農作業用に軽トラを所有したいという時に可愛らしい1台としての需要があるかもしれない。
登場から年数がかなり経過しているため状態がをよく見ることが必須であるが、まちがいなく個性ある軽トラックである。
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