2015
11/17
火

1990年代の軽自動車はスバルの軽ワゴン・サンバーディアスクラシック、およびセダン型のヴィヴィオ・ビストロのヒットによりレトロモデルブームがおきていた。大手軽メーカーもスバルに対抗して既存の軽自動車をベースにレトロモデルを投入した。スズキは1996年8月に当時のアルト上位モデル、セルボをベースとした「セルボクラシック」を投入。ダイハツは1997年ミラをベースとした「ミラ・クラシック」を。そして三菱は1997年10月にミニカをベースとしたレトロモデルを投入する。それがこの「ミニカ タウンビー」という軽自動車である。

7代目ミニカは同年代のライバル(アルト、ミラ)と比べると非常に丸みを帯びたボディをしており、他社が後付感のあるモデファイなのに対し、タウンビーはベースを活かしまるでこのために作られたのかのようなデザインマッチングが最大の特徴である。歴代のレトロモデルの中でも傑作車ともいうべきデザインだ。なおタウンビーにはデザインの違う2種類が存在し、ベーシックなレトロ調グリルを付けた「タウンビー」、メッシュ状のメッキグリルに出目金のようなヘッドライトの「タウンビーⅡ」の2種類がある。
フロントデザイン。タウンビーではヘッドライトはそのままに専用のメッキグリルとバンパーを設けベースとは大きく変化させている。フロントの半分以上はあろうかという大きなグリルが存在感を大きくしており、タウンビーというモデルのキャラクター感を強くしている。

サイドから。バンパーからタイヤハウス、サイドアンダー部分を通ってリアのタイヤハウスまでメッキラインが入っている。さり気ない変更だが、ちょっとしたアクセントでもある。

リア。タウンビー専用のコンビランプを装備。この他バンパーが専用品。リアハッチ中央部にはメッキパーツが備わる。
エンジンは4気筒のSOHC自然吸気エンジン。トランスミッションは3ATまたは5MTで駆動方式はFFまたは4WDだ。

インパネ。一部にウッド調パネルを用いてレトロ感を出している。

スピードメーター。タコメーターなしのシンプルなタイプ。ただしこれは専用品ではなくノーマルミニカと共通品だ。

フロントシートはセパレートタイプ。レトロ感のあるレザータイプとなっている。

リアシート。画像では足元が広く見えるがこれは前シートがかなりスライドしているためで本来は旧規格ということもありかなり狭い部類に入る。

リアシートを倒すと意外と広くなる。
7代目ミニカのタウンビーはタウンビーⅡと同様にボディラインを上手く使いレトロ感を強調させたモデルで、旧規格の中ではかなりデザインが良いモデルである。この後でた8代目ミニカのタウンビーよりも良いくらいで、古いモデルでありながらも今でも人によってはいまでも通じると感じるデザインのモデルである。中古市場では年式も経過していることから極端にタマ数が少ない。燃費の面や安全面では最新モデルに劣る部分がかなり多いが、デザインという個性では負けていない部分もあるので足車として程度の良い個体があるのなら考慮してもいいだろう。似たような軽自動車が多い中でこういった個性あるモデルは希少である。
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