2015
11/14
土

1993年9月登場の初代ワゴンR。当初は自然吸気モデルのみの設定だったが、後の1995年2月にSOHCのF6Aターボを追加。ライバルの初代ムーヴが登場し、ムーヴカスタムが1997年5月にデビューするとノーマルとは異なるスポーティーな外観がウケ若年層に大ヒットなった。これを横目にムーヴカスタムに対抗する形で1998年1月に追加設定されたのが初代ワゴンR RRである。
ワゴンR RRというとワゴンR史上の中でも前半期(2代目~3代目)にかけてのスポーティーモデルの代名詞だが、実は初代からRRは存在した。ただ、フルモデルチェンジ前の末期にデビューしたこともあり生産台数も少なく、あまり知名度も低い。その一方で初代のRRということで試行錯誤が見られる面白い1台でもある。

フロントデザイン。ライバルのムーヴカスタムに習いフロントグリルを専用品へ変更。当時のスズキのスポーティーな軽自動車、「アルトワークス」の初代~2代目にかけて見られた開口部を半分覆うスタイルを与えられ、往年のアルトワークスを髣髴とさせるデザインとなっている。

サイドから。運転席側が1枚、助手席側が2枚という非対称のドア構成。初代~2代目に見られた特徴で運転席側からは3ドアハッチバックに見える。RRではサイドアンダースカートが付、横からもスポーティーだ。

リア。コンビランプはノーマルと共通品。ただ社外のユーロテールがリリースされているので交換も可能だ。上部にはリアスポイラーも付いており、この点もスポーティーに仕上がっている。
エンジンは3気筒 K6Aターボ。自主規制いっぱいの64馬力を発生するエンジンだ。トランスミッションは3AT、4AT、5MTの3種類で駆動方式はFFまたは4WD。3ATに関しては4WDのAT仕様に組み合わせられた。これ以外は4ATまたは5MTであった。

インパネ。

スピードメーターは白地でスポーティーな印象。

フロントシートはセパレートタイプ。

リアシート。旧規格の初代ということもあり足元が狭い感じは否めない。

その分ラゲッジルームは広く取られている。
初代のワゴンR RRはアルトワークスのようなフロントグリルを持つワゴン型のスポーツモデルである。2代目後期から3代目で消滅した5MTも設定されていたホットなモデルで、全高や車重の重さからアルトワークスのような機敏な走りは難しいものの、その荷室の広さや上方向に広いことから開放感ある室内はアルトワークスよりも利便性が高く、その両方のいいとこ取りといった感じだ。ただ前述のとおり生産台数が少なく中古市場でもほとんど見かけないことから希少車の部類に入る。見た目こそ古く足車として買う分には故障の可能性からあまりオススメしないが、修理が苦にならず昔のスタイリングが好みといった人には5MTもあることから楽しめる1台だろう。CVT全盛となった今では(スズキがAGSを普及させようとしている流れもあるが)、このような5MTで楽しめる軽ターボは希少である。
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