2015
11/07
土

1993年9月登場の初代ワゴンR。発売当初は自然吸気モデルのみだったが、後にF6AのSOHCターボを追加したりと年々のマイナーチェンジで少しづつ良くなっていった。そんなマイナーチェンジの中でも最も派手なグレード追加だったのがこの「ワゴンR コラム」というグレードである。名前からも想像できるようにそれまでアルトなどと同じだったフロアシフトを撤去し、ステアリングまわりにシフトチェンジレバーを備えるコラムシフトとしたモデルである。さらにフロアシフトが無くなったことにより運転席と助手席の間にスペースが生まれ、ベンチシートも採用されたのが特徴だった。

さらにデザインはコラムグレード専用にレトロ調へデフォルメ。角形ヘッドライトはよくあるレトロ調手法で丸型ヘッドライトとなり、グリル周りも縦に刻みの入った特徴的なものへと変更された。一方でレトロ調でありながらメッキパーツをほとんど使用しておらず、他車のレトロモデルとはひと味違った雰囲気も演出している。

サイドから。専用のドラミラーを装備。写真のものは純正ではないが、本来であればレトロ感の強いホイールキャップも付いていた。

リア。コンビランプは専用の物へ変更。このコンビランプのデザインは2代目ワゴンRのレトロモデル、「ワゴンR C2」へと受け継がれている。
エンジンは当初、3気筒の自然吸気のみの設定だったが、1998年1月のマイナーチェンジでターボ仕様の「コラムターボ」、次の1998年5月では「コラムFT」が追加された。ただし、当時の最上級スポーツグレードのRRとは違い、F6AのSOHCターボであった。トランスミッションは3ATのみで、駆動方式はFFまたは4WD。

コラムターボの外観。ボンネットにエアダクトが付いている。

インパネ。ノーマルとは違いコラムシフトで足元がすっきりに。

ステアリング&スピードメーター。

フロントシートはベンチシートタイプ。

リアシートの足元は旧規格なので狭い。

その分、この年代のラゲッジルームはかなり広く取られている。

リアシートを倒すと広大な荷室が生まれるのは初代から健在だ。

初代ワゴンRのコラムというグレードは今では当たり前となったコラムシフトを備え、外観もベースとは違いオシャレにそして個性的なったモデルである。当時は角目ヘッドライトが一般的だったので、思い切った丸目はインパクトが大きかったし、デザイン的にも角張った箱的なボディに丸目のヘッドライトとリアコンビランプはかなりの斬新なデザインであった。中古市場では年数の経過からかなり割りやすいで購入できる1台であるが、登場からかなりの年数が経過しているので壊れてもいいもしくは故障を許容できる場合に足車的な1台として考えるのが無難だろう。
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