2015
11/03
火

ヴィヴィオのクラシックモデル「ビストロ」は1995年11月に登場した。サンバーディアスワゴンをクラシック化した「サンバーディアスクラシック」のヒットを背景にこれをオーソドックスな乗用ハッチバックタイプのヴィヴィオに展開。これまた大ヒットとなり各社ビストロの真似をしてスズキはセルボ・クラシック、ダイハツはミラ・クラシック(後のミラジーノ)、三菱はミニカタウンビーなどクラシックタイプの軽自動車が登場した。
そのようなライバルの後追いを背景に、ビストロの派生としてそれまでなかった3ドアモデルを採用。グリルまわりのデザイン変更やインテリアに手を加え、ノーマルのビストロよりも価格を抑えた廉価グレードを追加した。それがこの「ビストロ・シフォン」というグレードである。

ビストロシフォンの大きな特徴はこのフロントグリルだ。ノーマルのビストロでは楕円状の大きな格子状グリルだったが、シフォンでは中央部で左右に別れるタイプのグリルに変更されている。さらにボンネット上にアクセントとしてメッキパーツがつき、ノーマルとは若干見た目が変化している。

サイドから。メッキミラーカバーやメッキドアハンドルカバーなどを標準装備。アルミホイールではないが専用のホイールカバーも備わる。3ドア仕様なのでビストロとは横からの見た目が少し違う。

リアに関しては共通で、ビストロ専用のコンビランプを装備。
エンジンは4気筒のSOHC自然吸気エンジンのみの設定。トランスミッションは5MTまたはCVTの2種類で、駆動方式はFFと5MTではパートタイム4WD、CVTではフルタイム4WDとなっていた。

インパネ。ベースに対して木目調パネルを追加し、レトロ風にしてある。

スピードメーターはレトロ調フォントを採用したシンプルなメーター。

シートはシフォン専用のもの。

リア。3ドア仕様であることと、旧規格なので足元はかなり狭い。
ヴィヴィオ ビストロ・シフォンはビストロの派生グレードとしてビストロはちょっと違う顔つきの軽自動車である。ビストロの人気にあやかってシフォンもとてもヒットしたかと思うと...そうではなく、残念ながら次(1年後)の大きなマイナーチェンジ(1997年9月)で消滅し、生産期間はわずか1年という短命なグレードであった。それゆえに中古市場ではビストロ自体も個体数が減ってきているが、シフォンとなるとさらに少なく、レア車の部類に入る。ビストロのスーパーチャージャーモデルのような過給器モデルが存在せず、地味な1台ではあるが、デザインは気に入れば長く愛せるものなので、ビストロが欲しいという人はどこか頭の片隅に入れておきたい希少グレードである。
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