2015
11/01
日

現行の軽ターボはどのメーカーも3気筒ターボのみとなっているが当時はハイパワー軽自動車の時代であり、4気筒ターボというマニアが好むレアなエンジンを搭載していた。

フロントデザイン。後にムーヴカスタムが追加されるが、デビュー当初はノーマル顔のターボモデルという仕様だった。外観はベースに対して大きなボンネットのエアインテーク、大きなフォグランプ付バンパーを専用部品として装着しているのが特徴だ。現行には無い一昔前の大きなエアインテークはそれだけでターボ車であることを象徴する特徴的な部分である。

サイドから。リアのドア下部にかけて専用のデカールが付いている。

リア。こちらも左下にはSRを示すデカールが付く。
エンジンはJB系4気筒ターボエンジン。ミラ TR-XXに搭載されていた4気筒ターボと同じもので64馬力、10.2kgを発生する高出力ターボである。トランスミッションは4ATまたは5MTで駆動方式は当初FFのみの設定で次の1996年5月のマイナーチェンジで4WDモデルも追加された。

インパネ。

フロントシートはセパレートタイプ。上級グレードだったのでシート生地はかなりいいほうだ。

リアシート。足元が広いように見えるがこれは前席が前にスライドしているためで、基本的には狭い部類に入る。

その分ラゲッジルームは広め。この代の軽自動車は各社ラゲッジルームが広い傾向にある。リアシートを倒せばもちろんかなり広くなる。
初代ムーヴのSRターボはムーヴカスタムの影に隠れた地味なターボモデルで、その認知度は低い部類に入る。ただ、4気筒ターボに5MTという硬派な設定はこの手のワゴンタイプでは珍しく、次モデルの2代目ムーヴカスタムでは4気筒ターボに4ATのみであったので、ノーマル顔の4気筒ターボムーヴは希少な存在である。
中古市場では登場から20年近く経過しているせいもありタマ数は極端に少ない。加えて経年劣化やターボに由来する不具合なども考えられることからオススメとはいかないが状態が良いのであれば格安な足車として選択しても良いだろう。実際に乗る分に関してはアレなのだが、軽自動車の歴史的価値としては希少で面白い1台である。
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