2015
07/25
土

ジムニーもパジェロミニも運転席と助手席、リアハッチの3ドアしかなかったのに対し、後部座席の独立した2枚を持つ5ドアクロカン系SUVとしてはこのテリオスキッドが唯一の存在で、軽自動車の歴史にも名を残す名車となっている。

テリオスキッドはデビュー当初からノーマル系(CLグレード)とスポーツ系(エアロダウン)の2タイプを設定した。この記事ではノーマルタイプを扱う。フロントは台形のヘッドライトに大きなグリル、大きなフォグランプが目につく。その一方でジムニーやパジェロミニのデザインと比べると乗用車感がありテリオスキッドのキャラクター性をフロントからも読み取ることができる。

サイドから。ボンネットの張り出しはSUVにしては控えめ。その一方で後部座席の独立したドアが用意され利便性が高くなっている。ただし、リアのドアのスペースを用意したため親のテリオスと比べるとリアにかけてが窮屈なデザインだ。

リア。SUVらしくスペアタイヤをバックドアに背負うタイプ。この点から見てもSUVらしいデザインを感じる。コンビランプは上部に配置され後続車からの視認性が良くなっている。
エンジンは3気筒のターボのみだがノーマルのCLグレードでは60馬力のインタークーラー無し。エアロダウンのスポーツグレードでは64馬力のハイプレッシャーターボ(インタークーラー付き)が設定される。自然吸気の設定は無い。トランスミッションは5MTまたは4ATで駆動方式はデビュー当初は4WDのみ(その後のマイナーチェンジでFRが追加)となっていた。

インパネ。基本設計が1998年頃のなので時代を感じるデザインだ。

ノーマルでもタコメーターを備える。テリオスキッド最大の特徴でもあるデフロック機構はステアリング奥のスイッチで切替を行う。普通車でもクロカン系でなければ搭載されないデフロック機構を軽自動車で載せていた。雪国などでは大雪でスタックした際に自力脱出が用意になる心強い装備だ。

フロントシートはセパレートタイプ。

リアシート。後部座席も座ることを考慮してシート自体の作りは良いのだがスペースの制約上足元が狭い。ムーブやワゴンRと比べるとどうしても劣るのでこの点は注意。

ラゲッジルーム。リアゲートは歴代ムーブと同じく左右開閉式。

リアシートを倒した状態。シートは分割可倒式でかなり広くなる。
テリオスキッドはジムニーやパジェロミニにはない5ドアゆえの利便性が高い軽SUVである。ジムニーに比べると本格的なオフロードは苦手だが雪国などではスズキのKei以上に走破性が高く、もしものときのデフロック機構がなによりも頼もしい1台だ。前期ではヘッドライトがハイ・ロー共通タイプのヘッドライトなため後期よりも明るさに欠けるが年式の経過からも後期よりは安価な点が魅力である。その一方で1トン近くもある車重のせいでジムニーやパジェロミニ同様に燃費がかなり悪く、リッター10もいかないことは普通である。この点はテリオスキッドを選択する際で注意したい点だ。
現在では生産が終了し、後継モデルもミラベースのハスラーよりのモデルとなってしまうため完全なテリオスキッドの代替とはなりづらく、軽自動車のSUVというジャンルで依然この車の魅力は健在である。
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