2015
07/10
金

7代目サンバートラックは9代目ハイゼットトラックをベースとし、これにエンブレムの変更と専用のグリルを装備し差別化された。

フロントデザイン。六連星エンブレムと専用のグリルが与えられている。先代の最終モデルに通じるデザインの専用グリルでサンバー風に仕立ててある。バンパーはダイハツ版と共通だ。

サイドから。このあたりは特に変更なし。ダイハツ製に切り替わったことで先代より荷台のフロア長が80mm拡大した。

リア。右側の車名エンブレム以外はベースと同じだ。ダイハツ製に切り替わったことでサンバーの伝統であったリアのエンジンは廃止、運転席下に移動している。
エンジンは3気筒の自然吸気のみ。先代ではスーパーチャージャーの過給器モデルがあったが、ダイハツ製になったことでこれも廃止された。トランスミッションは5MTまたは4ATで、駆動方式はFRまたは切り替え式の4WD。足回りにおいてもダイハツ製に切り替わったことで伝統の独立懸架式は廃止。

インパネ。商用車らしく質素なつくり。

スピードメーター。ワンボックスのハイゼットカーゴと同じメーターだ。

4WDモデルではスイッチで2駆と4駆を切り替える。さらにグレードによってデフロックを備え、写真の一番左のスイッチで切り替えることが出来る。

運転席。軽トラということでさすがに長距離は疲れれるシートだ。

7代目サンバートラックは完全なダイハツ製OEMとなった最初のモデルである。歴代のサンバーといえば独立懸架式サスペンションに4気筒エンジン、スーパーチャージャー、RR方式と他社では見られない特徴が熱狂的なファンを生んだモデルだったが、ハイゼットトラックがベースとなったためにこれれは全て失われ、歴代から見るとサンバートラックといはいえない軽自動車になってしまった。
正直、これまでのサンバートラックユーザーが買う理由が無くなってしまい、非常に微妙なモデルとなっている。その個性的なメカニズムとユーザーのためにも、個人的はサンバーだけはダイハツに生産をお願いしてでも残すべきだったと思ってならない。
中古市場では2年ほどしか生産期間がなかったこともあるが、やはり微妙なモデルということで中古のタマ数は少なめだ。さらにOEMの7代目よりもスバル製6代目の方が個体によっては高値と、逆転現象も起きている。やはりユーザーのニーズは個性的な6代目サンバーのほうにあったといったとこだろう。あえてこの車を勧めるなら、そこまでメカニズムに拘らない人、あるいはハイゼットトラックを探している人でエンブレムを気にしない人向けとったとこだろう。そんなニーズしか無い残念なモデルである。
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