2015
04/24
金

アルトC2は6代目アルトの後期型をベースとし、外装の一部をレトロ調にデフォルメして作られた軽自動車である。この手の軽自動車の先駆者としてスバルのサンバークラシック、その後に出たヴィヴィオビストロなどがあるがこのアルトC2は先駆者にならって既存モデルの一部をパーツごと変更して外装を整えている。

フロントデザイン。ボンネットから下、バンパーからグリルにかけてをごっそりと専用部品へ交換。丸目のヘッドライトとレトロ感のあるグリルまわりでイメージをクラシック調へと変化させている。さらにエンブレムのSマークを使わずあえて筆記体にしている点も目新しい。グリルにかけての変更のみだが、レトロ感が上手く出ている。

サイドから。標準でメッキドアハンドルカバーを装備している。バンパー部やコンビランプ部分が専用品になっているので、サイドからの見た目も若干違う。ただ、元々はレトロモデルに設計されたボディスタイルではないので後付感がかなりある。

リア。コンビランプを専用品に変更。よくあるレトロモデルで用いられる、外形をそのままでデザインのみ新しくしたタイプだ。
既存のボディにポン付けでデザインを大幅変更できるが、一方で後付感が残るデザインとなっている。バンパーも専用品で、バックランプを内蔵したタイプ。全体的な印象としてはフロントと同じく丸目を貴重とすることでレトロ感を出している。そしてリアもスズキのロゴマークエンブレムを使わず筆記体のスズキエンブレムとなっている。この点は後のアルトラパンでもロゴエンブレムを用いないデザイン手法は引き継がれている。
エンジンは3気筒のNAのみの設定。トランスミッションも3ATのみ。駆動方式のみFFまたは4WDとなっていた。

インパネ。基本的にベースと同じだが、センターパネル部付近の色は変更されている。

スピードメーター。ベースと若干の変更が付け加えられている。なお、タコメーターは使いないベーシックなタイプ。

フロントシートはセパレートタイプ。サポートはそれほど良くなさそうだが、ベースのアルトと違って少し上質な感じのシートが使われている。

リアシート。足元はさすがに狭い。なお、ヘッドレストが標準装備される。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。このあたりはベースの6代目アルトと使い勝手は同じである。
アルトC2は6代目後期型アルトに設定されたクラシック(レトロ)モデルで、ベースとはかなり違う外観が特徴の軽自動車だ。人気のミラジーノと比べると後付感が半端無いが、逆にそこは個性でもあり圧倒的タマ数多いノーマルアルトと比べると希少性がかなり高い1台だ。探すのには苦労するが、不人気車だったのでプレミアム価格は付いておらずかなり安価で購入できる。足車で珍しいレトロモデルを探している人に良いだろう。
ちなみに6代目アルトの前期型では「アルトC」というアルトC2とは違う顔つきの軽自動車が設定されている。こちらの方がヘッドライトがマルチリフレクターだったり、大型のメッキグリルを用いてさらに個性的な顔つきになっているので、好みによってはこちらという人も居るだろう。気になった人はチェックして欲しい。
アルトC2は人気になりつつあるレトロ軽自動車市場、特にダイハツ・ミラジーノの対向車として登場した車だったが、デザインやパッケージング(ターボ付き)などあらゆる面で勝てずにほとんど売れなかった車種である。そのスズキは反省を活かしてボディを専用設計したアルトラパンで巻き返しをはかることとなる。
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