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【初代】三菱 パジェロミニ(H51A/H56A型) 概要解説

2015/01/17
パジェロミニ 0
SUV(RV車)タイプ
パジェロミニは三菱のSUV型軽自動車。本稿では初代のH51AおよびH56A型について記述する。

H56A_first (2)
画像参照元:Goo-net




概要


1994年12月(平成6年)に登場した三菱の初代・パジェロミニ。この時期はSUV(RV)が爆発的に大流行した時代で、三菱ではその代表格ともいうべき「パジェロ」がよく売れた時代だ。この時に普通車のパジェロで培ったオフロード機能と軽自動車としての手軽さや経済性を融合し、新ジャンルのミニSUV(RV)として生まれたのパジェロミニである。

この手の車はすでにスズキが「ジムニー」として市場に数十年前からデビューさせ独壇場となっていたが、ジムニーが硬派なクロカンモデルだったのに対し、パジェロミニでは街乗りをメインとしたシティーユースなSUVとして市場に投入した。

その独壇場へ乗り込むために三菱は同社の象徴的な(クロカン)SUV車であるパジェロのブランドを全面的に使い、車名を「パジェロミニ」と命名(一般公募でも名前を募集したが無難な"パジェロミニ"となった)。外観もパジェロを小さく軽自動車サイズに収めたデザインとした。かつてTBS系列で放送されていた「関口宏の東京フレンドパーク」では、最後の視聴者プレゼントで「パジェロミニ! パジェロミニ!」と連呼されていたことも懐かしい。

ジムニーよりもクロカン性能で劣る部分もあるものの、当時の軽自動車としては珍しくボディは大型断面フレームをビルトインしたモノコック構造の高剛性ボディが採用され、40km/h前面衝突時の乗員障害値規制をクリア。

エンジンは、これまた軽自動車としては珍しい1気筒5バルブを採用した4気筒DOHC 20バルブインタークーラーターボを縦置きに配置。このターボエンジンは知る人ぞ知る三菱の4A30型ツインスクロールターボ付きDOHC4気筒エンジンで、同年代の7代目ミニカダンガンでも採用されたパワフルなエンジンである。

さらに4WD機構としては路面状況に応じて走行中に2WD/4WDロー/4WDハイが切り替え可能な新開発のイージーセレクト4WDを採用。足回りではフロントにはマクファーソンストラット式、リヤには5リンク式コイルスプリングのサスペンションを採用。
コックピットには電子方位計、高度計、外気温計、時計を組み合わせたマルチメーターなどただの足車的なそれまでの軽とは異なるRV機能を満載した。

また、万が一の衝突時にベルトをロックする3点式ELR付シートベルトを標準装備。SRSエアバッグシステムもオプションで用意し軽自動車のSUVとして当時の技術を惜しみなく注ぎ込んだ1台であった。

初代H51A/56A型パジェロミニと2代目H53A型/H58A型の違い


初代パジェロミニと2代目パジェロミニとではデザイン以外でも異なる点がある。

まずはボディサイズ。初代パジェロミニは1998年以前に登場したためいわゆる「旧規格」に分類され、全高はほぼ同じだが、全幅と全長が現行のものに比べると狭くなっている。全幅では80ミリ、全長は100ミリだ。ホイールベースも80ミリ延長され2代目の方が直進安定感はアップしている。室内空間も初代の方が特に横幅は狭く感じる仕様となる。

エンジンは初代と2代目ともに同じ型式だが、初代のターボは4A30型DOHC20バルブターボに対し、2代目は2002年以降に排気ガス規制に引っかかり出力が抑えられた4A30型SOHC16バルブターボに置き換えられている。

ボディカラー、特に2トーンカラーや3ウェイ2トーンにおいて塗り方が少々異なる。初代はオーソドックスにバンパー下から塗り分けるのに対し、2代目ではフェンダー部分を曲線でアーチするようによりスタイリッシュな塗り分けとなる。

このほかオートマが初代は3AT、2代目は4ATという違いもある。この初代の3ATはかなり不評。走行中はその高回転ゆえにエンジンからの騒音がひどく、また燃費も悪くなりがちなので初代パジェロミニの3ATは十分理解の上購入してほしい。

エクステリア


H56A_first (3)

フロントのデザインは同年代の親パジェロのデザインをそのまま再現している。丸目ヘッドライトに横線の入ったグリル、特徴的なバンパーはまさにパジェロ。ボディデザインとも相まって可愛らしいパジェロという外観だ。ボンネットの「PAJERO MINI」デカールは1997年12月マイナーチェンジで標準装備となった。

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サイドから。エンジンは軽自動車では珍しく縦置きにされており、その分ボンネットが長くなっている。今の軽自動車によくあるボンネットを切り詰めて室内空間を確保する手法を使っていないので、デザインは普通車に近い。この点が好きに人も中にはいるだろう。

H56A_first (5)

リア。外付けのスペアタイヤがSUVテイストを表現している。コンビランプは親パジェロと同じ位置に配置。リアゲートは左右開閉式だ。

エンジン・機能


H56A_first (8)

エンジンは4気筒のNA(SOHC)とターボ(DOHC)の2種類。この4気筒ターボはミニカダンガンでも有名なツインスクロールターボで1気筒5バルブの直列4気筒DOHC20バルブ高回転エンジン。これが豪華にも縦置きでエンジン内に配置される。ジムニーとの違いを出すためにもエンジンにもこだわっていた。

ターボ仕様(VR-Ⅱなど)では最高出力64ps(47kW)/7000rpm、最大トルク 9.9kg・m(97.1N・m)/3000rpmを発生する。これをエンジンルームに贅沢にも縦置きで配置される。自然吸気エンジン(XR-Ⅱ)は最高出力52ps(38kW)/7000rpm、最大トルク 6.0kg・m(58.8N・m)/5000rpm

トランスミッションは3ATまたは5MT。駆動方式はFRまたはパートタイム4WDとなる。このパートタイム4WDはレバーにより状態が変化する「イージーセレクト4WD」で、路面状況に応じて4WDのロー、4WDのハイ、FRの3パターンを選べるようになっていた。ディファレンシャルギアを持たない分この切り替えによりスタック時の脱出や悪路の4WD、舗装路面における走行を任意で選択する方式だ。

初代パジェロミニのオートマ(3AT)の注意点



初代パジェロミニに搭載される3ATはクロカンゆえのかなりのローギアード設定。このため時速60kmで巡航した時回転数は3800回転、時速100kmであれな5500回転にもなるシロモノ。走行中はその高回転ゆえにエンジンからの騒音がひどく、また燃費も悪くなりがち。よって初代のパジェロミニを買う場合、特別な理由がない限りは5MTをオススメる。

なお、2代目パジェロミニでは3ATが4ATに置き換えられ、巡航時の高回転問題は解決するものの不具合の報告が大きく、過走行のパジェロミニはほぼ修理するはめになることが多い。

初代パジェロミニ(H51A/H56A)の点火プラグやイグニッションコイルの劣化について


持病とまではいかないが過走行のパジェロミニ(8万キロ以上)は点火プラグとイグニッションコイルが交換時期にきている場合がある。

特にパジェロミニのイグニッションコイルは2気筒で1本を使用するタイプ。1本1気筒のタイプより2倍負荷がかかり、かつ4気筒で高回転を多様しがちな4A30型エンジンではイグニッションコイルにかかる負荷もかなりのもので、一般的な軽自動車のイグニッションコイルの寿命目安である8万キロよりも短めと考えたほうが良い。

過走行のパジェロミニで点火プラグ、イグニッションコイル、プラグコードをセットで新品交換すれば燃費改善や加速向上などが期待できる。

なお、点火プラグの限界を越えて使用し続けた場合、プラグ先端の金属がシリンダーに溶け落ちバルブを損傷させエンジンブローを引き起こす場合もある。その際はエンジン載せ替えやオーバーホールなど高額な修理費用がかかるため、特に現状渡しの中古車を購入した場合はまず点火プラグやイグニッションコイルの確認をオススメする。

※H53/H58A型 H51A/H56A型 パジェロミニ用NGK点火プラグ プレミアムRX4本 DCPR7ERX-P 


※H58A前期、H51A/H56Aの20バルブターボ用イグニッションコイル


※H51A/H56A型、H53A/H58A型の20バルブDOHCターボ用プラグコード


※H58A後期16バルブSOHCターボ&H51A/H56A/H53A/H58A自然吸気エンジン用イグニッションコイル




※H51A/H56A型、H53A/H58A型の16バルブSOHCターボ用/自然吸気エンジン用プラグコード


インテリア


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インパネ。設計が古いのでデザインに古臭さを感じるがSUVということを考えればこれはこれで味のあるデザインだ。

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1997年5月マイナーチェンジ以降ではエアバッグ付きステアリングとなる。

H56A_skipper (5)

スピードメーター。左にタコメーター。右にスピードメーターを独立で備える2眼式。SUVらしく露骨なデザインが特徴だ。

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また、当時の軽自動車としては珍しく、電子方位計、高度計、外気温計、時計が備わったマルチメーターをオプション設定としてた。

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パートタイム4WD仕様車ではシフトノブ下の副変速機により駆動状態を変更可能だ(イージーセレクト4WD)。上から4WDのロー、真ん中で4WDのハイ。一番下が2WDとなる。4WD仕様車でも夏場のオンロード等で4WDが必要ない場合は2WDにしておくと若干燃費が良くなる。一方で悪路などでスタックした場合は4WDロー(直結4WD)に切り替えると脱出が容易になる。

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フロントのシートはサイドのサポートがしっかりと付いたタイプ。

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3ドアなので後部座席は補助的なもの。仕方なく乗る分には良いのだが常に乗ろうとは思えない。

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ボンネットエリアにサイズを取られているのでラゲッジルームは狭い。

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リアシートを倒すと適度な荷室が生まれるので基本は2名乗車でリアシートは常時倒して荷室と考えたほうが良いだろう。

まとめ


H56A_ian_cross (19)

初代パジェロミニはそのデザインとコンセプトから大ヒットした軽自動車だ。その後の2代目では落ち着いたオーソドックスなデザインとなったため、今でもこちらを好むパジェロミニ好きも居る。

中古車としてはかなり年式が経過しているのでデザインが好きでなければ素直に2代目を考慮すべきだ。さらにこの代のオートマモデルは3ATでかつギア比が加速よりに振ってあるため高速道路などでスピードを出すと時速80kmで4500回転に達し、エンジン音からくる騒音がひどいことになっていた。余程のことがない限り初代では5MTをオススメする。

なお、初代の特別仕様車として内外装をアップグレードさせた「スキッパー」、専用グリルを装着した「デューク」など違うバリエーションが存在するので、あわせて確認して欲しい。

初代パジェロミニは軽SUVの独壇場に乗り込んでいった挑戦的な軽自動車として歴史的にも価値の高い1台である。

近年は過走行で国内では価値が無くなったパジェロミニの海外流出が多くなっている。2021年現在で国内に中古流通する初代パジェロミニは100台以下。解体されたものも多いだろうが、特に雪強いパジェロミニはロシア方面に輸出されたり、25年ルールの解禁でアメリカに輸出されるなど国内の初代パジェロミニの台数がかなり少なくなっている。もし初代を中古で購入する場合はモノが無くなる前のはやめの購入をオススメする。
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