2012
12/28
金
軽自動車は元々、維持費が安いので公共交通機関が整っていない地方では生活の足として重宝されることが多く、見た目や運動性能よりも室内空間や実用性を重視されるものだ。その軽自動車において室内空間や実用性よりも運動性能や外観に重点を置いたスポーツタイプは、軽自動車の主要なニーズからはずれてしまっている。
それでも軽自動車のスポーツタイプがあるのは、少数派であっても走りを楽しみたいあるいは見た目がスポーティな軽自動車が欲しいユーザーがいるためである。普通車でもスポーツタイプがあるように、軽自動車においてもスポーツタイプは(ごくわずかな市場だが)存在している。特に昨今では普通車の販売台数が年々低下する一方で軽自動車は逆に徐々に増え続けている。これだけ軽自動車を買う人が増えるようになると、中にはスポーツタイプが欲しい人も出てくるわけで、主力車種とはならないが、そのメーカーの顔的な1台として。あるいはそのメーカーのファンを作る1台としての役割もある。例えばスポーツタイプの軽自動車からそのメーカーのファンに成った人は、次に買う軽自動車や普通車も同じメーカーを買ってくれる可能性が高い。そういった意味で軽自動車でもスポーツタイプを売るのは意義がある。
スポーツタイプは大きく分けて2通りだ。完全にスポーツカーとして開発されたモデルと、元々はスポーツカーではないが、ノーマルタイプをベースにスポーティーな外観と装備を与えられたモデルとがある。
軽自動車で本格的なスポーツカーといえば、最近のモデルではダイハツのコペンが有名だ。

軽自動車でありながら、普通車のオープンカー顔負けの電動ルーフを装備し、軽快な走りとオープンカーの気持ちよさを味わえる1台だ。初代は2002年にデビューし、一時生産終了になったが2014年に2代目として復活している。
旧モデルでいえばスズキのカプチーノが有名だ。

上のコペンは駆動方式がFFだったが、こちらのカプチーノのはFRでスポーツカーに重要な要素の一つ。また車重も軽く、ターボエンジンと合わせて非常に楽しい1台だった。
オープンカーでなければ、やはりスズキのアルトワークスが有名。

元々はハッチバック型の足車だったアルトをベースに、ターボエンジンと専用の外装で武装化。旧規格時代にして余裕で64馬力に到達し、軽自動車の自主規制を作った車とされている。ここ10年はアルトワークスは消滅していたが、2014年12月の発売の8代目アルトにはワークスではないものの、ターボモデルが追加され往年のファンが帰ってくることが予想される。
マイナーであるがソニカも記憶にあたらしい。

上記3台と比べるとミッションがCVTのみなので、操作性やダイレクト感は負けてしまうが、マニュアルモード付きのCVTでそこそこスポーティーな走りを楽しめ、かつ室内空間も上記車種よりはあるので実用性も高い1台。
このように軽自動車におけるスポーツタイプは、用途やメーカによって個性的なものが多い。趣味性が高い1台なので街で他人と被ることも他のモデルよりは少ない。お気に入りの1台を是非ともみつけてほしい。
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