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【4代目 MRな軽トラ&農道のNSX】ホンダ アクティトラック 概要解説 (HA8・HA9型)

2014/10/18
アクティトラック 0
軽トラック
アクティトラックはホンダの軽トラック型軽自動車。本稿では4代目のHA8およびHA9型について扱う。

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画像参照元:Goo-net




概要


2009年12月にフルモデルチェンジし4代目となったアクティトラック。見た目が旧規格時代の2代目っぽくなった以外におおきな特徴は2代先祖返りのフルキャブオーバータイプになったことだ。先代の3代目では後輪タイヤの前にエンジンがある「アンダーフロア式MR」であったがホイールベースが長かったため旋回性が悪く、また運転席の足元も右寄りになっていて不評だった。さらに軽トラで一番使う荷台も狭く短くなっていたのでこちらも不評の原因だった。4代目ではこれを改善しかつ居住空間の拡大、防錆性能の強化、衝突安全性能のアップなどがはかられている。

4代目のパッケージングはフロントピラーを前方に大きく移動し室内空間を大幅拡大。さらにホイールベースは先代より520mm短くし、かつホイールハウスをシート下に配置することで足元空間を拡大。ペダル操作をしやすいようにした。また、キャビンが大型化され、ガラスエリアも広がったことから開放感と視認性の良い運転席を実現した。

インテリアではメーターの文字盤を大型化。各種スイッチを大きくすることで操作性を向上。さらにセンターコンソールリアトレイなどの収納スペースを増やして使いやさも向上している。

走破性では最低地上高を185mm確保。ホイールベースを短くすることで小回りもよくなった。これにより最小回転半径は3.6mとクラストップレベルを実現。また、エンジンはE07Z型エンジンをミッドシップエンジン・リアドライブに配置するアクティトラックでお馴染みのMR方式を採用。スバル製サンバー(TT1およびTT2)のように空荷時でも優れたトラクション性能を実現した。

また、ATTACK仕様の4WD仕様にはウルトラローおよびウルトラリバースギアを設定。他社でいうところのスズキやダイハツの副変速機、6代目サンバーのエクストラローギアに相当するもので、ぬかるみや急勾配、大量の積載時に走破性を高くした。

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防錆措置として4代目アクティトラックではフロント部位、ドアパネルなどへサビに強い亜鉛メッキ鋼板の適用範囲を拡大した。さらに主要なつなぎ目に防錆ワックスを塗布するなど、防錆性能を格段に向上。防錆保証期間についても、全タイプを対象にボディ外板表面サビ保証を先代の1年に対し3年。ボディ外板穴あきサビ保証を先代の3年に対し5年としており、軽トラックとしては当時最長の防錆保証期間を設定した。

安全面ではフロント部、サイドフレームの断面に衝突時の衝撃を効率的に吸収する多角形状を採用。さらにドアビームを通常の側面衝突に加え、正面からの衝突時に受ける衝撃も吸収する構造とするなど、衝突安全技術を進化。運転席用i-SRSエアバッグシステムもアクティトラック用に「うず巻き状の縫製」と「排気制御弁」を設定し迅速かつ低衝撃な展開で乗員を保護するようにした。

使い勝手も向上させ、リア部には軽トラ唯一の牽引フックを標準装備。リアゲートには耕うん機などの積載時に使用するみち板をセットしやすい溝を設置。荷台作業灯はグレード別に標準装備とした。さらに最上級のタウン仕様では電波式キーレスエントリーシステム、パワーウインドウ、パワードアロック、AM&FMチューナー付CDプレーヤーを採用するなど、装備の充実化も図ったフルモデルチェンジであった。

4代目アクティトラックの特徴と他の軽トラとの違い


4代目アクティトラックは外観以外にエンジンの搭載位置などメカニズム面で大きな違いがある。

スズキのキャリイトラック、ダイハツのハイゼットトラックはエンジンを運転席下に配置し後輪または全輪を駆動するFRに対し、ホンダのアクティトラックはエンジンをボディ後方に配置し、後輪または全輪を駆動するMR方式となっている。重量配分はフロント60:リア40。

キャリイトラックやハイゼットトラックはエンジンがボディ前方にあるせいで荷台が空の状態ではぬかるみや雪道などの悪路でタイヤにトラクションが悪くなる場合がある。

一方でエンジンをボディ後方に配置し、タイヤに適度に重しがかかるMR方式のアクティトラックではぬかるみや雪道でもトラクションのかかりが良く、走破性が高くなっている。このためスバル製サンバーほどではないがアクティトラックを愛するアクティトラック愛好家もおり、そのMR方式から時には「農道のポルシェ」に対抗して「農道のNSX」と呼ばれることもあった。

なお、スバル製サンバーも(6代目のTT1やTT2)アクティトラックのMRよりもさらに後方にエンジンを配置するRR方式で、よりトラクションのかかりが良くなっている。

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また、MT仕様を選択時は他社にはないMTのリングを上に上げてウルトラローおよびウルトラリバースギアに入れるシステム。ちょうどインプレッサのSTI6速マニュアルに採用されるような機構で、他社にはないマニアックなトラクションとなる。

アクティトラックの生産終了



1977年に初代が登場し、4代目まで44年の長い歴史を持つホンダ・アクティトラックだったが、2021年6月に生産終了となった。

その理由としは販売台数の低迷と排ガス規制への対応が難しいとされている。同じ軽貨物のアクティバンの方はNシリーズを流用してN-VANに移行できたが、軽トラとなるとMR方式を採用するためプラットホームが流用できず専用設計となってしまう。そのため多額のコストを掛けてまで販売が低迷するアクティトラックの5代目を開発するのは困難と判断したのだろう。

また、かつてはスズキ、ダイハツ、三菱、スバル、ホンダが独自の軽トラックを造り販売していたが、今ではスズキとダイハツの2社のみで、三菱と日産、マツダはスズキから。スバルとトヨタはダイハツからOEM供給を受けて販売する2強体制になっている。

ホンダのアクティトラックは近年、この2強に阻められ販売台数が低迷していた。軽トラは価格を高く出来ない薄利多売品。利益を出すには販売台数を稼ぐ必要があるが、他社にOEMの無いアクティトラックは販売台数を伸ばす手段が他社よりも結果的に狭かった。特にN-BOXをはじめとするNシリーズに力を入れすぎていた点もあるのかもしれない。そういった時代背景も生産終了に裏には秘められている。

エクステリア


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フロントデザイン。4代目アクティトラックは2代目イメージを持たせつつ、現代風にスタイリッシュにした顔つきが特徴だ。オーソドックスなヘッドライトにメッキグリルの組み合わせで、キャリイトラックともハイゼットトラックとも差別化がなされている。ヘッドライトはマルチリフレクター式にハロゲンランプ。フォグランプはオプション設定。

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サイドから。4代目のフルモデルチェンジではホイールベースを短くし旋回性を向上(最低半径3.6m)、キャビンを前に移動して荷台も拡大するなど先代の不評点を改善している。

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参考までに3代目のサイドホイールベースが長く荷台も短い。2015年3月改良ではボディカラーに「ナイトホークブラック・パール」を追加(ただしSDXとTOWNグレードのみ)。加えてTOWNグレードにはIRカット<遮熱>/UVカット機能付きフロントウインドウガラスとIRカット<遮熱>/スーパーUVカットフロントドアガラス、ハーフシェイド・フロントウインドウガラス、防眩ルームミラーを標準装備化。SDXとATTACKグレードには2スピーカーをそれぞれ標準装備した。

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足元はTOWNグレードでは12インチホイールキャップ&スチールホイールとなる。

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リアは他社と似たようなデザイン。

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エンジン・機能



エンジンはE07Z型直列3気筒SOHC自然吸気エンジンのみ。最高出力45PS(33kW)/5,500rpm、最大トルクは6.0kgf·m(59N·m)/5,000rpm。

トランスミッションは5MTもしくは3ATの2種類。駆動方式はMRまたは4WDの2種類だが、4WDは5MTのみの設定で、農道モデルの「アタック」ではウルトラローとウルトラリバース、デフロックを装着した専用のトランスミッション(UL/UR付き5MT)が組み込まれる。

自動ブレーキ等の先進装備ベースが2009年登場でかつ改良が施されていため一切なし。EBD付ABSは2018年1月改良で全グレード標準装備となった(それ以前はグレード別に一部オプション設定)。

4代目アクティトラック HA8とHA9との違い


4代目アクティトラックのHA8型とHA9型の違いは駆動方式。HA8はMRレイアウトを採用した後輪駆動の2駆モデル。HA9型はHA8をベースに4WD化した全輪駆動のアクティトラック。

4WDのシステムは軽トラでは珍しいリアルタイム4WDという滑ると自動的に4WDに切り替わるシステム(ビスカスカップリングを用いたオンデマンドタイプ)。そのためパートタイム4WDのような切り替えスイッチは存在せず、タイトコーナーブレーキング現象も起きにくい。

また、アクティトラックはエブリィやハイゼットトラックに比べエンジンがタイヤの近くにあることで空荷でもトラクションがかかりやすく、スバル製サンバーと同じく悪路や雪道でもグリップしやすい特徴がある。

インテリア


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「アタック」グレードの室内。変速機がノーマルモデルと違う。インパネデザインは収納スペースが多く設定され、先代よりも利便性がアップ。さらに居住空間も広くなり特に足元やフロントガラス付近の空間が広がっている。

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スピードメーター。4代目では文字盤が見やすく改良されている。

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ステアリングはウレタンステアリングホイール。

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ATACK、4WD仕様のMTシフトノブ。他社の軽トラでは副変速機のレバーが付いているが、ホンダのアクティトラックでは一体型。インプレッサのSTIのように真ん中のレバーを引き上げて変速するとウルトラローまたはウルトラリバースに入る仕組み。

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デフロックのスイッチはインパネ部に備えられている。

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3ATのシフトノブ。

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フロントシート。

まとめ


4代目アクティトラックは、先代の不満点を改善し、フロントのデザインも他社と差別化されているモデルだ。現行で唯一のリアエンジン・リアドライブという点も希少な存在。軽トラを選ぶ際は重要な選考ポイントとなるだろう。

残念なことに2021年6月で生産が終了してしまった。生産終了後も絶大な人気をほこるスバル製サンバー(TT1/TT2)と同じ用に価値があがる可能性もあり、中古で購入する場合はできるだけはやめがいいのかもしれない。

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なお、2018年にはアクティトラックの祖先であるT360の生誕を記念した「スピリットカラースタイル」が特別仕様車として設定されている。

こちらはスバル製サンバーでいうところWRブルーリミテッドに相当する特別仕様車で、現存するタマ数も少なくかなり希少なモデルとなっている。






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さすらいのクラ吹き
Admin: さすらいのクラ吹き
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