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【2代目・レカロシート装備】パジェロミニ VR-S(前期・中期H58A型)概要解説

2022/04/20
パジェロミニ 0
SUV(RV車)タイプ
パジェロミニは三菱のSUV型軽自動車。本稿では2代目に設定されていたスポーツモデルの「VR-S」グレードについて扱う。

H58A_VR-S_v2 (1)
画像参照元:Goo-net




概要


1994年にジムニーに対向する形で登場した初代・パジェロミニ。そのパジェロミニは1998年の軽自動車新規格を受けて同年の10月に2代目へとフルモデルチェンジした。

2代目ではそれまでの特徴だった丸目ヘッドライトを廃止し、オーソドックスな角型ヘッドライトを採用。新規格に対応したことでボディ形状は全長で100mm、全幅で80mm拡大するもののスタイリング(パジェロスタイル)はほぼ先代を踏襲。顔つき以外は先代とほぼ同じ外観となっている。

また、モノコック高剛性ボディにクラッシャブルボディ構造とブレーキアシスト機構の採用で、当時の軽自動車としては優れた衝突安全性を誇っていた。

エンジンは新開発となる4A30型4気筒SOHC16バルブ新リーンバーンMVVエンジンと4A30型4気筒DOHC20バルブインタークーラーターボエンジンを搭載。また、先代のオートマは3ATだったが、2代目で電子制御式4ATに置換された。

デビュー当初からパジェロミニはジムニーに対して「シティユース」というキャラクターを出していたがこの2代目ではそれが顕著だった。ベースモデルに対してより個性的な顔をもたせたり(パジェロミニ・デューク)、初代を彷彿とさせる丸目を用意したり(パジェロミニ・リンクス)。

はたまたレカロシートを装備したスポーティーなモデルを追加したり(パジェロミニ VR-S)とまさにムーヴとムーヴカスタムの関係のようなグレード展開をSUVで行っていた。基本性能は変わらないものの見た目をアレンジし、個性的なモデルを投入することでジムニーに対抗していた。

2代目パジェロミニ VR-Sの特徴と他との違い


このうち本稿で扱うのは2003年9月マイナーチェンジでそれまでの「Rグレード」や「デューク」に置き換わる形で新規設定となった最上級の「VR-Sグレード」である。

VR-SではターボモデルのVRをベースに、専用のバンパーエクステンション、サイドシルガーニッシュ、ルーフレール、スペアタイヤケース、フォグランプを。内装では専用レカロシートとダークグレー内装を標準装備した上級のスポーツグレードである。

それまでのRグレードとの位置づけは似ているのだが、VR-SではFR仕様からパートタイム4WDに変更し、加えて専用レカロシートを標準装備としたことでよりスポーツ色を高めている。

ただし、パジェロミニRだけの専用装備だった-40mmローダウンサスペンションや、オンロードを意識した185/65R15タイヤや、インナーブラックの専用ヘッドライトなどは廃止され、より万人受けしやすいスポーティーなグレードへと変更された。

以下、詳細を解説する。

エクステリア


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フロントデザイン。パジェロミニRと同じくアンダースポイラーが付いたバンパーエクステンションを標準装備。一般的にSUVタイプの車では、エンジン部分を保護するアンダーバンパーガードなどが付くものだが、シティーユースのスポーツモデルとして位置づけられたRグレードではプラスしてアンダースポイラーのようなパーツでスポーツグレードによくあるエアロ感を出した。

なお、前モデルのRグレードではヘッドライトもインナーブラック化された「ヘッドランプベゼルブラックアウト」が標準装備となっていたが、VR-Sでは廃止され、ノーマルと同じヘッドライトに変更された。

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2005年12月の中期型マイナーチェンジではベース同様にフロントグリルのデザインを変更し、シンプルかつ精悍さをアップさせた

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サイド。Rグレード時代と同じくサイドシルガーニッシュを標準装備。サイドアンダースポイラーのようなパーツでノーマルよりも大型化されている。

このほかVR-Sではルーフレールが標準装備となる。

ボディカラーはRグレードではモノトーンのみだったが、VR-Sでは「ブラックマイカ/ミディアムシルバーメタリック」と「ミディアムブルーマイカ/ミディアムシルバーメタリック」の2トーンカラーも追加設定された。

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足元は15インチアルミホイールを標準装備。15インチのタイヤサイズは他のパジェロミニと同じ175/80R15。パジェロミニRで標準装備だったローダウンサスペンションは廃止され、最低地上高は他のグレードと同じ高さとなった。

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リア。VR-Sではスペアタイヤカバーを標準装備。デビュー当初の前期型は今までどおりのコンビランプ(ウィンカー部がクリア化)。

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2005年12月マイナーチェンジの後期型ではコンビランプがバンパーにも埋め込まれている。ちなみに前期型の位置にあるランプは一部ダミーで、ブレーキランプとウィンカーランプはバンパー部分が点灯する。

エンジン・機能


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エンジンは4気筒SOHC16バルブインタークーラー付きターボエンジンのみ。最高出力は64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは9.0kg・m(88N・m)/4000rpm。

トランスミッションは4ATのみで、駆動方式はパートタイム4WDのみとなる。前モデルのRグレードではFRのみというパジェロミニでも硬派な設定だったが、VR-Sではパートタイム4WDに変更された。

安全装備としてはABSや運転席&助手席エアバッグが標準装備となる。

ちなみに2代目パジェロミニのデビュー当初は4A30型DOHC 20バルブ4気筒インタークーラーターボエンジンで、初代と同じく1気筒あたり5バルブの高性能エンジンで、あの7代目ミニカ・ダンガンでも採用されていたツインスクロールターボエンジンだったが、排気ガス規制にひっかかり、自然吸気エンジンをターボ化したSOHCターボに置換されている。

インテリア


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インパネ。VR-Sではダークグレーを基調とする。

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2005年12月マイナーチェンジ(中期型)以降のインパネ。

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センターコンソール付近やサイドのエアコン吹き出し口付近がシルバー色に変更され、かつエアコンの風量調節ダイヤルのデザインが変更される。

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ステアリングはウレタンスプリング。本革巻きは非設定。

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スピードメーターはベースモデルと同じ。

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ATのシフノブと副変速機のレバーまわり。5MTは非設定で4ATのみとなる。RグレードではFRのみだったが、VR-Sではパートタイム4WDに変更された。

パートタイム4WD(イージーセレクト4WD)は引き続きノブで操作する。2駆→4駆(高・低)の切り替えをこのノブで行い、4駆(スタック脱出用のハイモードもしくは通常走行のローモード)、普段は2駆とユーザーが切り替えることができる。普段は2駆で走れば燃費を稼げるという仕組みだ。

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フロントシートはセミバケットタイプのレカロシート。初代ekスポーツのレカロエディションやRSと同じ形状のシートで、乗り降りとホールド感のバランスが取れていて街乗りに最適なタイプ。

このレカロシートはおそらく三菱がノーマルのフロントシートをベースにレールや骨組みを製造し、そこにレカロから供給されたシート生地やアンコを組み合わせた共同開発品と思われる。

軽自動車でレカロシートといえば同年代のモデルでスズキ・Keiワークスがあるが、これと比べると少々ホールド性が低いシートとなる。

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リアシート。フロントシートと同じダークグレー基調のシートとなる。こちらはレカロではなく通常タイプ。

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リアのラゲッジルームはちょっと狭め。ただ、この車は基本2名乗車までだと思うので後部座席を倒して使うことを考えるとさほど気にならない。

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後部座席を倒せばそこそこ広い。

まとめ


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パジェロミニのVR-SはそれまでのRグレードやデュークの後継グレードとしてエアロパーツやルーフレール、専用内装でスポーティーに仕立てた上級グレードである。

このVR-Sの最大の魅力は標準でレカロシートが付く点にある。国内の軽自動車の中でもレカロシートが標準装備されているものは指を数えるほどしか無く、貴重な1台と言える。エクステリアはターボモデルに準じているので見た目も問題ないだろう。

ミッションがATのみの設定なので、軽スポーツタイプのように自分の意志でMTを操り自由に&軽快に走らせることはできないが、レカロシートにより長距離でも疲れづらい、ゆったりと乗るような使い方ができそう。特に前モデルのRグレードとは異なり4WD仕様となった点は大きく、それまで敬遠されがちだった雪国でも安心して選択できるグレードとなった。

パジェロミニのVR-Sは軽SUVを探していて、街乗りメインで標準レカロシートがほしいなという人に良いモデルである。

H58A_vr-s (5)

ちなみにこのレカロシート、実は2代目パジェロミニであればどの年式のグレードでもポン付けで流用が可能なシートでもある。標準のシートがかなり出来が悪いので、サイトサポートや座り心地の良いシートとして一定数人気がある。もちろん本家レカロシートに比べるとそこまで良くないが、少なくとも純正シートよりは優れている。

現在は中古でしか出回ってないが、中古ショップやヤフオクなどで購入してカスタムも可能だ。






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