2014
11/10
月

3代目ライフが登場したは1998年10月。先代のデビューからおよそ1年後という異例のフルモデルチェンジだったが、これは新規格に対応するためで、この時代では致し仕方ない部分があった。デビュー当初はターボモデルの設定がなくどちらかと言うと女性向けメインの車だったが、デビューからおよそ2年後の2000年12月にターボモデルが追加された。それが「ライフダンク」である。
ライフダンクはライフをベースに外装では専用4灯式ヘッドライト、専用グリル、専用バンパー、エアロパーツ、リアコンビランプガーニッシュ等を採用。内装では専用のスポーティなシートに加えターボエンジンを設定するなどし、男性向けとしたモデルとなっていた。特に末期に追加された「ディーバ」はその後のライフのターボモデルの顔ともなるグレード名となり、ワゴンRやムーヴ同様にノーマルモデルとカスタムモデルの2種類を設定していくこととなる。

フロントデザイン。ノーマルの顔つきは女性受けしそうな可愛い感じだったが、Keiワークスのように開口部を絞られたグリルと4灯式ヘッドライトによってイカツクなっている。ベースモデルからかなりの変更でこれによりスポーティ感が漂うデザインに仕上がっている。また開口部となりの「TURBO」デカールも今の軽自動車にはほとんど見られない部分で、好きな人にはたまらないデザインだ。

サイド。ライフダンクではサイドアンダースポイラーを標準装備。エアロパーツによりスポーティ感がアップしている。サスペンションもライフダンク専用のスポーツサスペンションが付く。

アルミホイールは専用の13インチアルミ。

リアも赤いガーニッシュが入り、スポーティ感が出ている。リアハッチ左側には「Dunk」。右側には「TURBO」エンブレムが付く。バンパーも専用品でリフレクターが埋め込まれている。上部にはLEDハイマウントストップランプ付きリアスポイラーが付く。ちなみに社外品としてLEDテールランプが販売されている。最近の車のようなキラキラ感があり年式以上に若返ってみえる。リア周りのカスタムも楽しいだろう。


エンジンは3気筒ターボのみ。駆動方式はFFか4WD。トランスミッションは3ATのみ。スポーツモデルと言っても3ATなので、80km~100kmの巡航速度ではエンジンの回転数が高くなってしまい、快適なドライブとは言いがたい。この点は少し残念だがライフダンクは街乗りや買い物、近場の移動など近距離メインと考えて割り切るのがいいだろう。

インパネまわり。ライフダンクではセンターパネル付近のデザインが変更された。

上級のTRグレードでは本革巻きステアリングとなる。

スピードメーターはライフダンク専用品。タコメーター付きで赤字のメーターパネルがスポーティーな印象を与える。

フロントシートはセパレートタイプ。ライフダンク専用シートで形状と表皮がノーマルとは異なる。この手のワゴンでは珍しいセミバケットに近いタイプ。

リアの足元は狭め。

荷室はその分広めに取られている。

リアシートを倒した状態。
ライフダンクは3代目ライフをベースにターボエンジンとスポーティな内外装が特徴の軽自動車である。3ATしか無い点が残念だがデザインは独特で今でも色あせないワゴンのスポーティな顔つきとなっている。この手のデザインが好きな人には目が止まりそうな軽自動車だ。中古市場では年数経過もあってかなり手頃な1台。特にターボの状態が気になるが整備がしっかりとした個体なら街乗りメインとして面白い軽自動車といえそうだ。なお、この後4代目ではライフダンクの名前は消え、終盤で追加となった「ディーバ」がターボモデルとして設定される。
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