2014
06/18
水

1998年10月に登場したトッポBJのスポーツモデル「R」は、2001年1月にフロントデザインを大幅変更するマイナーチェンジを行い後期型となった。ベースのノーマルモデルが大胆なフロントフェイスの大幅改良を行なったのに伴い、Rグレードでも大変更。後期型では前期や中期の露骨な感じが薄れ、上品なスポーティーモデルとしてかなり見栄えが変化した。

フロントデザイン。前期型のスポーツモデルと比べるとかなり落ち着いた印象を受ける。そこでノーマル比較してみよう。見た目の大きな違いはヘッドランプのインナーブラック化だ。

※こちらはノーマルモデル。

※こちらは前期のターボモデル
これによりスポーティ感が出ている。また、グリル上部のメッキはメッキタイプから黒みがかった色へ変更され、インナーブラックのヘッドランプとうまく融和している。ボンネットエアダクトもデザインが変更され、バンパーも後期では新デザインに。下部の開口部が大きくなり、フォグランプまわりのデザインもすっきりした。さらにリアアンダースポイラーも付く。全体的には前期ほどやんちゃでは無くなったが、ベースの上品さを上手くい生かしたスポーティーな外観となっている。

サイドから。後期ではフェンダーウィンカーがクリアー化。

リアのコンビランプはノーマルと共通仕様。後期ではデザインが変更され、ウィンカーリフレクターがクリアー化された。前期の象徴だった大型リアスポイラーは変更され、小さく落ち着いたものに。トッポBJ Rの象徴的部分だっただけにここは残念か。リアのハッチはムーブと同じく左右方向へ開閉する。
エンジンは4A30型4気筒ターボが用意され、DOHCの64馬力。トランスミッションは4ATまたは5MTで駆動方式はFFか4WD。SOHCの60馬力仕様は「M-T」グレードに存在したが、外見は同じなので注意するように。この4気筒DOCHターボはミニカ・ダンガンから続くツインスクロールターボで、4気筒ターボ好きにはたまらないエンジンだ。ただし、排気ガス規制をクリアできなかったため2002年9月マイナーチェンジで4A30型は消滅。ターボモデル自体が無くなり、このRグレードも終了となっている。

インパネ。内装はチープ感があり、ステアリングは最近の革巻きハンドルに比べると心もとないか。

AT仕様では後期型でコラムシフトとなった。

MTは引き継ぎ同じデザイン。

フロントシートはAT仕様時がベンチシートタイプ。MT仕様では前期同様にセパレートタイプとなり、スポーツモデル専用のシート表皮となる。

後部座席は広め。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。

トッポBJという車種は、今のトールワゴンブームを先行しその室内空間に定評があったが市場では他社に比べて人気がなく、ワンランク安く購入することができる。このターボモデルに関してはもともとタマ数が少なくかつマニュアルとなると希少車となるだろう(女性ユーザーが多かったためと推測される)。ただその分、他人と被ることはないので個性的なスポーツモデルを探している人には良いだろう。室内空間はワゴンRやムーブより上だしさらに安いとなれば一考の価値ありか。トッポBJのターボモデルは個性的でスポーティーなワゴンタイプを探している人に良いだろう。
なお、トッポBJは2004年5月に生産終了した後、ekワゴンをベースとして2008年9月に「トッポ」として復活。再びミニカトッポ時代と同じようにフェンダーから後ろを取って付けたようなデザインに先祖返りした。ただ、この時代ではタントやスペーシアに加えN BOXなど競争が激化。設計の古い2代目eKワゴン&トッポBJベースではライバルに太刀打ち出来ず、新型車「eKスペース」を誕生させることとなる。
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COMMENT
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No.32 No title
Mizatさん、こんばんは。
4気筒ターボに5MTとなると楽しそうですよね(^^)
現行の車でマニュアルとなると、新型コペンとか、今後出てくるホンダのS660などスポーツカーぐらいしかなく、普通の乗用タイプのスポーツモデルとなるとCVTオンリーでマニュアルは設定されない可能性が高いですね(パドルシフトはそれなにり楽しそうですが)。
やはり、一昔前のほうが楽しい車は多いかもしれません。投稿者:さすらいのクラ吹き 2014/06/21 (土) 23:21
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No.31 No title
復活前からあった以前のトッポって、4気筒エンジンあったんですか…
4気筒のターボ、5MTとは自分のストライクゾーンを突いてます。
やはり、少し前の方が面白い車はたくさんありそうですね。