2014
03/22
土

2013年にデビューしたデイズ。それまでは三菱からekワゴンのOEM供給を受けてオッティとしての販売だったが、本モデルからは三菱と日産による合弁会社NMKV(日産・三菱・Kei・Vehicle)による共同開発となった。この背景には軽自動車業界の熾烈な競争がある。ダイハツ&スズキの2強に割って入ったホンダ。これら3社に遅れを取っていた三菱と日産は、両社の思惑が重なって今回の合弁会社と共同開発に至った。
三菱版と大きく異なるのはフロント周り。まず三菱が水平方向にラインが入っていたが日産版ではクロス状のデザインになっている。ノーマルモデルでも下部にメッキが使われているのもアクセント。

またヘッドライトも三菱はインナーブラックだが、日産ではクリスタル仕様。これによりぱっと見で違いが出ている。微妙にヘッドライトからグリルに掛けてのデザインも違う。

サイドにかけては同じ。

リアもエンブレムが違うだけで残りは共通。

廉価グレードではマニュアル式のエアコンパネル。上位グレードではタッチパネル式のパネルが付く。

スピードメーターはシンプルなデザイン。自発光式メーターで夜も見やすい。
エンジンは3気筒のNAのみで駆動方式はFFか4WD。トランスミッションは副変速機付エクストロニックCVTのみ。ターボモデルはカスタムモデルのみの設定。ここらへんは三菱と同じ構成だ。2014年7月マイナーチェンジでは先にデイズルークスで採用していたバッテリーアシストを適用。オルタネーターの動作を低減させることでガソリン消費量を削減。最大で0.8km/Lの燃費を向上させた。また、デビュー当初はライバルが装備していた自動ブレーキシステムが無かったが、2014年12月のマイナーチェンジで「エマージェンシーブレーキ」、「踏み間違い衝突防止アシスト」、「VDC」等をセットにした、パッケージオプションを設定。オプションではあるが他車に遅れをとっていた自動ブレーキが追加された。また、特別仕様車「Vセレクション+セーフティII」では「アラウンドビューモニター」に加えて、「エマージェンシーブレーキ」や「踏み間違い衝突防止アシスト」が特別装備された。

フロントシートはセパレートタイプ。

リアシート。

リアシートを立てた状態だと後部の荷室は狭め。

シートは分割可倒式。

リアシートを倒した状態。
デイズはekワゴンと同じく、ライバルのワゴンRやムーブに真っ向勝負した車種である。それまでのオッティ(ekワゴン)と比べると全高がアップした分室内空間が広くなり、先代よりも広く感じるようになった。外観もそれまでのオーソドックスなものからら洗練されてデザインが良くなっている。デビュー当初はライバルが装備していた自動ブレーキシステムが無かったが、2014年12月のマイナーチェンジでオプションではあるが「エマージェンシーブレーキ」が選択できるようになった。これで他社に遅れいた自動ブレーキシステムも追加されマイナスポイントも無くなっている。デイズはワゴンRのような売れ筋のモデルを探している人にぴったりな1台だろう。
なお、2015年12月にはフロントデザインの変更を伴うマイナーチェンジで後期型となった。後期型では大型メッキグリルを採用し、デザインが洗練され、ノーマルモデルでも精悍な顔つきとなった他、内装もテコ入れされ外観も内装も上級感あふれる仕様に変化している。気になった人は後期型もチェックしてほしい。
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