2014
01/19
日

1993年9月にフルモデルチェンジし、7代目となった三菱のミニカ。7代目ミニカではライバル(アルト、ミラ)とは一線を画する曲線を多用した丸っこいボディと丸目ヘッドライトが特徴だ。この外観から想像できるようにメインターゲットは女性層としたいてが、先代のホットモデル「ダンガン」は継続設定。この可愛らしいミニカに4A30直列4気筒DOHC20バルブインタークーラー付きターボエンジンを搭載。外観もエアダクト付きボンネット、専用バンパー、サイドアンダースポイラー、リアスポイラー、リアバンパーを装着し、羊の皮をかぶった狼のごとく過激な動力性能が与えられた。

フロントデザイン。この時代のターボの証であるエアダクト付きボンネットを装着。これだけでも元々可愛らしい外観のミニカにスパルタンな印象が与えられている。加えて専用バンパーが付いてノーマルよりかなりスポーティーな印象が強まった。

サイドから。ダンガンではサイドアンダースポイラーが与えられ、横からの見た目も良くなっている。写真のものは消えてしまっているが、

本来はこのように「DOHCイン20バルブ インタークーラーターボ」等の昭和末期~平成初頭にみられた高性能車をアピールするデカールが付いている。なお、ダンガンは3ドアのみのとなる。

リア。リアスポイラーと専用リアバンパーを装着。特に異様にデカイリアスポイラーは迫力満点だ。

サイド同様、この写真のものは消えてしまっているが、本来はリアハッチに斜め方向に「Dangan」もしくは「Dangan4」とデカールが付く。

搭載されるエンジンは当時世界初・世界最小の4A30直列4気筒DOHC20バルブインタークーラー付きターボエンジン。ツインスクロールターボの加給により64PS、9.9kgを発生した。駆動方式はFFか4WD(グレード名はFFモデルがダンガン、4WDモデルはダンガン4)で、5MTか4ATの設定があった。アルトワークスやミラアバンツァートのライバルともいえ、軽自動車らしからぬ鋭い加速を魅せる。
可愛い顔とは裏腹に、走ればめちゃ速い。そんなギャップがこの車の魅力ではないだろうか。残念なことに、ターボモデルが存在したのはこの7代目まで。8代目意向は新規格後に出て車体が一回り大きくなったが、NAのみとなった。

インパネ。

ステアリングまわり。

スピードメーター。もちろんタコメーター付き。

5MTのシフトノブ。

フロントシートはセミバケットタイプ。

リアシート。

ラゲッジルーム。

7代目のミニカダンガン(前期)は可愛らしい7代目ミニカをベースに今では完全消滅した4気筒ターボエンジン&5MT、スポーティーなフルエアロと軽スポーツ好きなら見逃せない装備が魅力の1台だ。車重が当時のアルトワークスよりも重かったため、若干遅かったが、独特の4気筒ターボのフィーリングなど魅力は十分高いモデルだ。最終型の生産から15年以上経過し、中古市場ではほとんどタマがないが弄って楽しむには十分な車だろう。注意点としては、加速性能の割にブレーキの効きが甘いので、チューニングする際はブレーキ周りの強化を念頭に入れたい。旧規格のバカッ速い軽自動車を探している人にオススメな1台である。
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