2013
06/22
土

2002年4月にスズキからのOEM供給を受けて誕生した初代モコ。モコは日産史上初となる、660CCエンジンを搭載した軽自動車だった。ぱっと見はスズキのMRワゴンだが、フロントグリルが日産風に変更され、ベースのとの差別化を行なっている。

フロントデザイン。モコ専用として無数の穴が開いた左右対称の「ウインググリル」を装着。これは同年代の日産車(マーチ、ウィングロード、プリメーラ等)で使われていたデザインで、ひと目で日産車とわかるデザインに。スズキのMRワゴンではひかえめでベーシックなグリルだったために、ちょっとだけ上品になったような印象を受ける。バンパーもモコ専用品となりグリルと相まってベースよりも見た目が良くなっている。なお、ターボモデルではボンネットにエアダクトが設けられる。

横からは同じ。

リアには日産のエンブレムが見える。
搭載されたエンジンは3気筒NAとターボの2種類。ベースと同じだが本家にあった「MRワゴン スポーツ」に相当するグレードはなく、ターボといっても60馬力仕様のMターボのみとなっている。トランスミッションは4ATのみで、駆動方式はFFか4WD。

インパネ。

スピードメーターは自発光式メーター。ただし、全グレードでタコメーターは無い。後期型では自発光式が廃止される。

フロントシートはセパレートタイプ。後期型ではベンチシートととなる。

リアシート。

ラゲッジルーム。リアシートはこの代の軽自動車では珍しくスライド機構を備え、ラゲッジルームと足元の広さを調節可能だ。
初代モコはOEM車でありながら、前述のとおり差別化のはかられたデザインと日産の営業戦略によりベースのMRワゴンよりも売れた車だった。同然中古市場でも玉数は多い。10年落ち以上なためトラブルやメンテナンスの程度が気になるが、かなり安価に購入できるモデルとなっている。積載性と独特なデザインは、同年代のワゴンRを買うよりも面白いかもしれない。街乗りメインの格安足車として検討してはどうだろうか。
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